マレーシアで「グラスカッター」を見かけたら、逃げてください。
マレーシア

マレーシアの道路沿い、空き地、家の周りなどは雑草が短く刈り込まれていてとても綺麗です。デング熱対策の1つとして、グラスカッターという人が草刈りを頻繁に行っているからです。

ですが、グラスカッターが来た時には注意しなければならないこともあります。それはいったい何でしょうか?

綺麗に草がカットされているマレーシア


マレーシアの道端は日本の道端に比べてずっとすっきりとしています。グラスカッターの人が頻繁に訪れて草刈りをしているためです。雑草が伸びる暇もありません。

短く狩られた道路脇はとても気持ちよく、草が生えている場所を歩いていても、雑草が足にまとわりつかないのでとても助かります。

子供達が遊ぶ公園もグラスカッターが頻繁に来るので綺麗に刈り込まれています。のびのびと遊ぶことができます。

グラスカッター

グラスカッターは公務員で、朝早くから夕方まで働いています。暑いマレーシアでは日中外に出て歩くことなど殺人行為なのですが、その大変な仕事をグラスカッターの人たちは行ってくれているのです。

彼らはびっくりするくらい厳重な装備で仕事に臨んでいます。目の一部分を残して体を完全ガードしています。草刈り中に飛んで来る色々なものから体を守っているのだと思います。

以前市場で、スパイダーマンのように目の部分だけ空いていて顔をすっぽりと覆うかぶり物が売られているのを見たことがあります。

寒い国ならまだしも、マレーシアでこんなものを買う人がいるのかと不思議に思ったのですが、彼らが使うのだそうです。初めて彼らを見た時には一体何をやっている人たちなのかとびっくりしました。

彼らは、ブーンという音を立てながら草刈り機で草を刈っていきます。その際にビニールの線でできた刃を使っています。

それで道端にはよく黄色のビニールの紐が落ちています。それを見ると少し前にグラスカッターが来たのだとわかります。

デング熱対策

グラスカッターの人がそこまで必死に働いてくれるのは、街の景観のためだけではありません。デング熱対策の一環として行われているのです。

デング熱は蚊を媒体にして発症する病気です。蚊が生息しやすいのは水がある場所や草むらなどです。それで草を短く刈り込んで蚊が生息しにくい環境を作っているのです。

暑い中、大変な仕事をしてくれているグラスカッターの人には感謝です。ただ、グラスカッターが来るとちょっと厄介なことも起こります。

草刈り中に起こる厄介なこととは?

1つ目に、雑草と間違えて苗木が切られてしまうことです。実際に私は以前、植えていた苗木を切られてしまったことがありました。

ある程度太くなった木を切ることはあまりないようですが、まだ小さかったので気が付かず一緒に刈ってしまったようです。かなりショックでしたが、苗木の周りに石などで囲っていなかった方が悪いということになります。

これは近所で見かけたレモングラスの葉です。周りをタイヤなどでぐるりと囲って、これでもかとガードしています。刈られたくなかったらこれくらい大げさに対策した方がいいのかもしれません。

そしてもう1つは、飛んでくる石です。

草刈り機を使って草を刈る時に刃先が石に当たることがあります。当たった石はすごい勢いで飛んで来るので凶器になります。

私の友達は、車を停めている時にグラスカッターの人が来て草を刈り、タイミング悪く飛んで来た石が車のガラスに当たり割れてしまいました。

日本で公務員がそのような問題を起こしたらとても丁寧な対応をしてくれそうですが、ここはマレーシアです。ガラスが割れたからといって何か保証があるわけではありません。

友達は、一応政府関係の場所に行って申し立てをしたそうですが聞き入れてもらえず自腹で車を修理しました。丁寧な対応が期待できるどころか泣き寝入りする羽目になります。

友達の事件が起こって以来、夫は、グラスカッターの音が聞こえると車を大急ぎで安全な場所に移動します。

グラスカッターが来たら逃げましょう

グラスカッターの人の仕事はあくまで草を刈ることです。草を刈ったために起こった結果については保証しません。そして起こったこと全ては自己責任というのがマレーシアでの考え方です。

みんなはそれを当たり前と思って生活しているので、(一応文句は言うものの)自己責任という意識がとても強いように感じます。

怪我をしたり車を破損したり、洗濯物が草だらけになったりしないように注意するのも自分自身の責任です。とりあえず、グラスカッターが来たら安全な場所に避難しましょう。車も忘れずに避難させましょう。

何事も勉強

日本に帰って来て久しぶりに見ると、結構雑草が伸びているのに気がつきます。改めてマレーシアのグラスカッターたちは本当に頻繁に作業してくれているのだなと実感した瞬間でした。

ただ、苗木が切られたことはショック……。次に苗木を植えた時にはレモングラスに見習って石でガードしました。失敗から地元の人がどうやっているかを学びます。マレーシアに住んで7年。ようするに7歳です。まだまだ勉強中です。

この記事を書いた人

yazu

yazu

九州出身です。 今はマレーシアに住んで数年になります。旅行も大好きでマレーシアを拠点に、東南アジア周辺の旅行にもよく出かけます。 マレーシアで、夫と共に、発展途上国ならではの思いがけないハプニング満載の生活を送っています。そんなことをしていたら、段々たくましくなってきました。東南アジア旅行では、いろいろな文化の違い、食事、地元の人との出会いを楽しんでいます。 そんな中で、自分たちが経験したこと、感じたことを記事にしたいと思います。だれかに楽しんでもらえたら嬉しいです。

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