いつまでも楽しく元気に旅行をするにはやはり足腰が大事ですよね! 今回ご紹介するのは足腰の守護神として知られている護王神社。「王を護る」という名前の由来ともなったお話も面白い穴場的な神社です。
護王神社の物語とは・・・

護王神社に祀られているのは和気清麻呂公。奈良時代に天皇の地位を狙っていた道鏡の悪事を暴き伝統ある天皇の家系を守った人物です。しかし、道鏡の野望を打ち砕いた和気清麻呂公ですが、道鏡の怒りを買い、今の鹿児島県に追いやられてしましました。その道中、道鏡の放った刺客に襲われ、足の筋を切られケガをしてしまいます。

現在の福岡県にさしかかった頃、どこからともなく約300頭ものイノシシが現れ、清麻呂公の周りを守るように約40kmの道のりを案内し無事に目的地に到着。しかも到着した頃には足の痛みもなくなりケガも不思議と治っていました。

道鏡の失脚後は再び都に呼び戻され晩年まで人のために尽くしたと言われています。清麻呂公とイノシシのお話は神社の周り描かれていますのでぜひご覧ください。
いたるところにイノシシ!

護王神社のシンボルはお話にも出て来るイノシシ。
表門を入って右手にある手水舎はブロンズ製のイノシシ。このイノシシの鼻をなでると幸せになると言われているので鼻がツルツルに光っています。

カラフルで可愛いイノシシがたくさん!

拝殿前にもイノシシ像。よく見ると雄雌一対で口の形が阿・吽になっています。

拝殿の奥に本殿があります。

本殿前の両側には招魂樹があり根本には護王神社独特の祈願串がたくさん立てられていました。2本組のうち一本にお願い事を書いてこの場所に立て、もう一本は持ち帰って飾ります。2本の串が信仰を結び成就させてくれると言われています。

本殿手前の右手には「足萎難儀回復の碑」がありその手前に足形の石が置かれています。この石に足をのせて足腰の回復と健康を祈願しましょう。足形の石は神足石と呼ばれています。和気清麻呂公がイノシシの護衛を受け目的地にたどり着いた時には足のケガが治っていたという言い伝えから足腰の守護神としてもご利益がありそうです。
護王神社は京都御所の西側にあり観光にも立ち寄りやすい場所にあります。いつまでも元気に旅行ができるように足腰の健康祈願をしに訪れてみて下さい。
●護王神社
京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385(京都御所蛤御門前)