ドイツ中部から北へ伸びるメルヘン街道。その終点となるのが、童謡「ブレーメンの音楽隊」で有名な町ブレーメンです。
この町の中には有名な物から「こんなところにも!?」と思う様な場所まで、数か所に音楽隊が隠れているのだとか。
筆者もブレーメン滞在中に、町の中に隠れている音楽隊を実際に探してみました。
ブレーメンとはどんな町?
北ドイツの町ブレーメンは、ハンブルクから南西へ電車で1時間ほど走った場所に位置しています。かつてはハンザ同盟の一員として、またヴェザー川に接する港町としても栄えました。
町には市庁舎や大聖堂と言った見どころのほか、特徴的な2つのエリアがあります。
1つ目は芸術家のアトリエやショップ、カフェなどが集まるシュノーア地区。ここは狭い通りに木組みの家が並び、思わず「可愛い~!」と言ってしまいたくなるような場所です。
もう1つのエリアは中世の様子が再現されたベトヒャー通り。この通りはコーヒー商人として成功し富を築いたロゼリウスという人物が1920年代に建物を買い取り、有名建築家に依頼して中世の通りを再現させた場所です。
土産物屋や美術館、ギャラリーが並んでいる通りを進んで行くと、頭上にはマイセンで作られた鐘も。ブレーメンの中でもひときわ独特な雰囲気が漂っているのが、このベトヒャー通りなのです。
一番有名なのは市庁舎の横にいる音楽隊
ブレーメンの町について少しだけ触れた後は、さっそく音楽隊探しへ繰り出しましょう! まず探すのはガイドブックでもよく見かける市庁舎横にいる音楽隊です。
場所も分かっているのだし見つけるのも簡単!と思いきや、音楽隊を見つけるのには微妙に苦労します。
少しだけ苦労して見つけたのがこの音楽隊。有名な割にはそこまで存在感がないな、というのが筆者が最初に抱いた感想です。
とはいうものの、この音楽隊は大人気で、彼らと一緒に写真を撮りたい人が列をなすほど。写真を撮った人やとおりすがりの人がロバの足を触っていくので、そこだけピカピカしています。
他にはこんな所にも
音楽隊がいる場所はほかにもあります。まずは先ほど紹介したベトヒャー通りで発見した音楽隊です。この通りの中庭には噴水があるのですが、水道管をよーく見てみると管の上に音楽隊がいるのです。
お馴染みの動物たちが建てに重なった姿ではないので気づかずに見落としがちですが、よく見てみると確かにロバ、イヌ、ネコ、そしてニワトリの姿があります。
そしてシュノーア地区でも、ブレーメンの歴史博物館の入り口横に音楽隊がいました。
こちらの音楽隊は勤勉家なようで、みんな本を読んでいます。本にもちゃんと文章が書かれている所が面白いですね。
これも音楽隊?
読書家の音楽隊の近くにはこんな芸術作品の様なものもありました。よくみるとロバの顔やニワトリのトサカらしきものも確認できますが、筆者はこれも音楽隊なのか結局最後まで分かりませんでした。
筆者がブレーメンの町で見つけた音楽隊は3組でしたが、まだほかの音楽隊が町のいたるところに隠れているかもしれません。
これからブレーメンへ行くみなさん、まだ発見されていない音楽隊をぜひ見つけ出してみてください。