都内でも人気のパン屋さん「パンとエスプレッソと」。そのシリーズの一つである「パンとエスプレッソと由比ヶ浜」が鎌倉にもあります。今回は、リノベーションによって残された昭和レトロな雰囲気の魅力とともに、そこでの体験記をご紹介します!
魅力的な外観とバリエーション豊かな席
「パンとエスプレッソと由比ヶ浜」は、パンとエスプレッソとシリーズのベーカリー。建物はもともと「榮屋商店」という、お酒やタバコ、雑貨を扱っていた店舗だったそうです。リノベーションによって一新されながらも店頭のタバコカウンター(下の写真、赤いポストの奥)が昭和レトロな雰囲気を残していて、商店街の街並みに溶け込んでいます。
店内に入るとすぐに目に留まるのは、カウンターにずらりと並ぶパンたち。
カウンターも元の躯体(骨組み)の木材にもパンにも馴染むカラーリングと素材感で、全体の統一感が良いなと感じました!
席は1階、2階、そしてテラス席に分かれており、それぞれ異なる雰囲気を楽しめるのが嬉しいポイント。まずはそれぞれの席の魅力をご紹介します!
テラス席
木造の小屋のような外観。足元の敷居やほぞのついた柱などを見ると、元々は店舗になっている建物の離れとして存在していたのかな? と想像しました。
風が通り抜けて気持ちい場所で、気候が良い季節はここでのんびり過ごすのが気持ち良さそうです。
2階席
かつて押し入れだったであろう細長いスペースに設けられたカウンター席。押入れに向かって過ごすというなかなかない体験ができるのが面白い場所です(筆者のお気に入りスポットの一つ)。
畳の床座エリアもあり、小さいお子さん連れのお客様がゆったり過ごしている姿も見かけました。お子さんを椅子に座らせるのはまだ不安、という方には嬉しいスペースですね!
また床が抜かれた部分からパン販売エリアを見下ろすこともでき、店全体の雰囲気を感じられるのも魅力です。
1階席
既存の躯体(骨組み)の古材と馴染むような温かみのある木の什器が印象的なエリア。一般的なサイズ感のテーブルと椅子の席があり、通常のカフェに近いスタイルで落ち着いて過ごせる場所です。
今回は、こちらの1階の席で、販売エリアの雰囲気も近くで楽しめるところを選んで過ごしてみました!
選んだメニュー
今回いただいたのは、「カフェラテ」と「しらすのムープレート」です。それぞれご紹介します!
カフェラテ
シンプルなマグカップに美しいラテアートが描かれたカフェラテ。口当たりがなめらかで、エスプレッソの香りが引き立つ一杯です。深みのあるエスプレッソに、後からほんのりとミルクの甘さが感じられ、優しい味わいでした。
しらすのムープレート
しらすをトッピングした「ムー」と、サラダ、キャロットラペ、キッシュなどが盛り込まれた贅沢なプレート。ムーはふわふわの食感で、しらすの濃厚な味わいが引き立ち、大葉の爽やかな香りが絶妙です。また、焦がしバター醤油を加えることで、味に深みが増し、少し大人っぽい味わいに変化します。
他の付け合わせも印象的でした。サラダは玉ねぎの甘さが引き立つドレッシングが美味しく、キャロットラペは柑橘の香りが爽やかで、シャキシャキ食感も心地よかったです。蓮根のラペはしらすと生姜の旨味が凝縮。蓮根はシャキシャキとホクホクのちょうど間くらいで、素材の良さが生かされた味でした!
そしてキッシュ。生地は予想外のもちふわ系食感。今まで食べてきたキッシュとは一線を画す、パン屋さんならではの新感覚でした。
甘いムーは食べたことがありましたが、食事系のムーは初めて。こういうのにも合うんだ…!という新発見でした!
テイクアウトしたパン
甘いパンの美味しさも伝えたくなって、テイクアウトもしてみることに。今回は2つのスイーツパンを選びました。左から順にご紹介します!
レモンのクリームパン
コロンとした可愛らしい見た目のパンに、レモンが載ったクリームパン。通常のクリームパンよりもパンが主役の印象で、噛みごたえがあります。レモンピール入りのクリームチーズが爽やかで、パンとのバランスが絶妙。酸味と苦味が絶妙に調和し、最後まで飽きずに楽しめる一品です。
ムーチョコ
筆者おすすめの食べ方は少しトースターで温めること。チョコがほんのり溶けて美味しさがアップします。しっとりふんわりとしたパン生地が、甘めのチョコレートとよく合っていて、甘いチョコレートの味をパンで楽しみたい!という方にはぴったりのパンです。
まとめ
「パンとエスプレッソと由比ヶ浜」は、鎌倉の歴史を感じさせる建物と、こだわりのパンが楽しめる素敵なベーカリーです。しらすを用いたメニューなど、この店舗でしか味わえないメニューや店内のレトロな雰囲気が魅力的な場所です。鎌倉を訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
神奈川県鎌倉市由比ガ浜1-10-5