「千と千尋の神隠し」油屋のモデル地と思われる宿を、ついに見つけたかもしれない
日本

千と千尋の神隠しのなかで描かれている、「水面に月が写る光景を眺めることができる旅館」に絞り込むと、モデルになった本当の油屋に辿りつけるかもしれません。幻想的なストーリーにどっぷり浸かりながら、油屋のモデル探しをしてみます。

ソクたびソクたび

千尋が見た、水面に映る月を眺めることができる油屋とは


そもそも油屋の外観モデルは1つではなく、様々な建物のデザインを参考にして組み合わされて描かれたモノなので、1つに絞り込むことができないと言われています。しかし、全体的に描かれている背景から、モデル地を探せないわけではありません。

例えば、千尋が油屋で働き始めて2日目の夕方から雨が降り出し、オクサレ様を接待したシーンを覚えているでしょうか? 汚れ客のために用意された大湯(おおゆ)担当になったばかりの千尋に対して、湯婆婆がムチャぶりをします。

オクサレ様だと思っていたお客様が、結果的に「名のある川の主」だったため、千尋は大儲けできた湯婆婆に褒めてもらえました。

モデルになった油屋の探し方! マニアックな3つのポイント


千尋が初仕事の満足感に浸りながら、綺麗な月夜を縁側から眺めるシーンに、油屋のモデル地のヒントがあると考えます。

「千尋が海だと思っている海は海ではない!」という検証をしたことがありますが、油屋が建っている場所は水面に写る月が綺麗に眺められる淡水の湖畔にあるということがわかります。

ジブリマニアが注目するポイントは……

ポイント①:淡水の湖に映る月が望める旅館
ポイント②:唯一お湯の色が描かれたオクサレ様が訪れた時のお湯の色
ポイント③:日本料理とは思えない大皿に盛り付ける料理

日本百名月「多摩湖にのぼる月」を楽しめる掬水亭


▲多摩湖畔にある「掬水亭」

水面に写る月が綺麗に眺められる湖畔にある旅館と言えば、2017年9月に日本名月として23番目に選ばれた、「多摩湖にのぼる月」に認定地の掬水亭があります。多摩湖越しに見える風景は、千と千尋の神隠しで描かれていた風景にピッタリです。

オクサレ様が入っていた大湯の色


油屋のモデルになる旅館の条件として、ジブリファンの誰一人、注目していないであろうシーンがあります。オクサレ様が油屋を訪れて、大湯に浸かった時のお湯の色を覚えているでしょうか? 千と千尋の神隠しで描かれている背景の中で唯一、油屋のお風呂の色が緑色に描かれているシーンです。

全国に様々な油屋のモデルがあるなかで、ジブリマニアが油屋のモデルではないかと絞り込んだ「掬水亭」のお湯の色は緑色です。地元の狭山茶を使った「狭山の茶湯」なんです。

露天風呂も併設されているので、文字通り月光浴ができます。大人料金で12時~17時800円、17時~20時900円。日帰り入浴もできるお風呂です。

日本料理とは思えない大皿料理ばかり出す油屋のイメージ


▲ディナーテーブル

注目度の高い油屋のモデル探しですが、ジブリマニアのなかで密かに話題になっているウワサがあります。外見では和風旅館のような油屋ですが、八百万の神々や気前の良い客だと思われているカオナシに、用意されている料理の盛り付けを見る限り、日本料理には思えないというウワサです。

▲ディナーメニューの一部

大皿に盛り付けられている料理は、東南アジアもしくは、台湾料理や中国料理ではないか?と思われても仕方ありません。宮崎駿監督に限らず、日本人の感覚で大皿に盛り付けされる料理と言えば、真っ先に思いつくのが中国料理ではないでしょうか? 豚の丸焼きとか……昔から頭の中にある油っこいイメージの料理です。

▲ランチテーブル

中国割烹旅館「掬水亭」、最上階の展望レストラン「天外天」では上海料理をベースにした本格中国料理が味わえます。月明かりの幻想的な雰囲気のなか味わえるディナーコースのほか、気軽に楽しめるランチメニューもあります。

▲ランチメニュー

中国料理と言えば油っこいイメージがあり敬遠しがちですが、掬水亭のメニューはびっくりするぐらいヘルシーです。中国料理というよりも、どちらかというと日本料理の近い味付けなのかもしれません。素材に過剰な味付けをせず、素材の良さを味わえる料理といったほうが良いかもしれません。街なかにある庶民的な中国料理を味わいたいと思っていると、良い意味で期待を裏切られてしまうかもしれません。

▲ランチメニュー(地元農家直送野菜のせいろ蒸し含む)2,720円

ランチメニューの盛り付けは、たくさんの種類を食べられるように女性に優しい盛り付けなのかもしれません。(※メニューは季節によって変わります)

背景のポイントから導き出された旅館「掬水亭」とは


展望レストランで過ごしているうちに、外は陽が落ちて真っ暗になってしまいました。

▲展望レストラン「天外天」

派手な外観に惑わされず本質を見つけだす旅は面白い。千と千尋の神隠しで描かれている背景の3つのヒントに導き出された旅館は、幻想的な「多摩湖にのぼる月」が望める「掬水亭」でした。

通常の旅館では、「おひとり様」は敬遠されがちになり宿泊できる旅館が限られています。「掬水亭」では「おひとり様」の宿泊プランがあるので、旅の選択肢が広がりますね。

多摩湖に面した部屋は全21室ありますが、特に「多摩湖にのぼる月」を眺めるなら、南東に視界が開けた角部屋の3室をオススメします。

角部屋の3室は「多摩湖にのぼる月」だけではなく、イルミネーションの時期なら「西武園ゆうえんち」の夜景を上空から眺めることができる部屋でもあります。

千尋のようにマッタリと、「多摩湖にのぼる月」が望める夜を過ごしてみてはいかがでしょうか? 背景に描かれている見過ごしがちポイントを抑えると、本当の油屋の姿が見えてくるのかもしれませんね。

掬水亭
公式HPはこちら

日本名月「多摩湖にのぼる月」の掬水亭で見たピンクムーン

千と千尋の神隠しに妄想を膨らませながら、2018年1月2日のスーパームーンを見ることができました。「西武園ゆうえんちイルミージュ」と一緒に撮ることができませんでしたが、地平線から昇り始めた満月はピンクムーンでした。時間とともにオレンジ色に変わったスーパームーンで幕開けした2018年は、希少な天体ショーが目白押し……「宙女子」に限らず今から楽しみです。
日本名月「多摩湖にのぼる月」の掬水亭で見たピンクムーン

この記事を書いた人

MAKIJI

MAKIJI

秋田生まれ東京育ち。中年デビューのスピリチュアル系フリーライターとして、都市伝説でウワサされる神秘的なエリアをotaku感覚で追いかけます。日本人が忘れかけている魅力的なスポットの隠された謎を一緒に紐解きしませんか?五感をフル活用した情報であなたの背中をそっと後押したいと思います。

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