万博記念公園でシルクロードとウズベキスタンの遺跡に関する特別展が開催中

大阪
万博記念公園でシルクロードとウズベキスタンの遺跡に関する特別展が開催中

万博記念公園の中にある国立民族学博物館 特別展示館は、2026年6月2日まで特別展「シルクロードの商人(あきんど)語りーサマルカンドの遺跡とユーラシア交流ー」を開催しています。展示は、サマルカンド市周辺の古代の遺跡から出土した考古遺物や、シルクロードを行き交った商人たちに焦点をあてた内容を中心に、近現代の生活や文化の紹介も。特別展のオリジナルキャラクターによるクイズ形式の問いかけもあり、展示をより親しみやすく楽しめます。

歴史と文化を繋いだ交易路、シルクロード

東西(東洋と西洋)および南北(農耕民と遊牧民)の文化が交差する十字路として、人類史・文明史において重要な役割を果たしてきた中央アジア。なかでも、「シルクロード」を利用した人やモノの移動はよく知られていて、その響きにロマンを感じる人も多いでしょう。


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最近旅先としても人気のウズベキスタンのサマルカンドやブハラなどは、シルクロードのオアシス都市で、キャラバンの中継地として発展。シルクロードの交易を担ったソグド人によって、貿易、文化、宗教が交差する場所となりました(写真下:現在のブハラ)。

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この特別展では、サマルカンド市近郊の古代遺跡から出土した考古遺物をはじめ、近現代の刺繍・織物・楽器・民族衣装、婚姻などが、シルクロードを往来した「商人(あきんど)」の活動に焦点を当てながら展示・解説されています。

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ちょっと難しいと思う内容も、中央アジアの生活や文化・風習などを詳細に描いた『乙嫁語り』の作者・森薫先生による特別展オリジナルキャラクターが、クイズ形式でわかりやすく手助けしてくれます。

遺跡からの出土品が展示されている1階エリア

特別展は2フロアで開催。1階前半部分の、サマルカンド市近郊のカフィル・カラ遺跡の発掘調査にまつわる展示は、今回の特別展の目玉ともいえるでしょう。

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木彫版 サマルカンド国立博物館蔵


王の居室と考えられている場所からは戦火で炭化した木彫板(写真:上)が発掘されました。この木彫板は5~6世紀頃のものと推測され、女神ナナと礼拝者の姿が彫られています。写真では確認が難しいですが、会場でははっきりとその姿を確認することができます。

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宝飾品 サマルカンド考古学研究所蔵


金や銀を用いた華やかな装飾品も出土しており、ガラス製の脚付き盃など、精巧な工芸品も目を引きます。これらの造形は、奈良・正倉院に伝わる宝物とのつながりを思わせ、シルクロードを通じて文化や宝飾品が遠く日本へと運ばれてきた歴史を実感させてくれます。異文化が交わり、価値ある品々が旅をしてきたその軌跡を、目の前で感じられる展示です。

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駱駝・胡人俑 浜名梱包輸送 シルクロード・ミュージアム蔵


1階と2階を繋ぐ階段の前には、シルクロードを行き交うソグド人のキャラバンをイメージしたラクダの姿も。

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この空間の三方の壁では、サマルカンドのアフラシアブ遺跡から発見された広間の壁画を観ることができます。こちらも注目ポイントです。

中央アジアの近現代の生活を学べる2階エリア

2階エリアはウズベキスタンやキルギス、タジキスタンなどの中央アジアの国々の近現代の生活、手仕事などを学べる展示内容です。

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特に中央アジアの婚姻の衣装や装飾品を展示したコーナーは、煌びやかで見ごたえたっぷり。

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娘が嫁入りで持参するスザニ(刺繍布)も展示されています。手作業ならではの味があり、地域によって刺繍される柄やデザインに特徴があるのも興味深いポイントです。スザニは今や観光客に人気のお土産となっており、手の込んだものは高額で取引されることも。

展示会場のショップ

展示会場の最後にはショップがあり、特別展のオリジナルグッズや、スザニなどの伝統的な布製品などを購入することができます。

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ウズベキスタンのノン(パン)に柄を付けるチェキチ(ウズベキスタンのパンに模様を付けるスタンプ)も。これは日本ではなかなか珍しい。

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サマルカンドのシヨブバザールで大量に売られているような、ウズベキスタン産のナッツやレーズンを購入することもできます。

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レストラン&ミュージアムショップ

館内のレストラン「森の洋食 グリルみんぱく」では、特別展コラボメニューとして、期間限定でシャシリク(牛肉の串焼き)、プロフ(鶏肉乗せ炊き込みご飯)、ラグマン(羊肉のトマト味うどん)、サムサ(牛肉パイ風料理)がラインアップ。

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レストランの営業時間はは11時~16時半。ラストオーダーは16時なので、ご注意ください。

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本館のミュージアムショップでも、一部のコーナーでスザニや特別展オリジナルグッズを購入することができます。



特別展「シルクロードの商人(あきんど)語り―サマルカンドの遺跡とユーラシア交流―」


国立民族学博物館 インスタグラム

<会期>2026年3月19日(木)~2026年6月2日(火)

<会場>国立民族学博物館 特別展示館

大阪府吹田市千里万博公園10-1

<開館時間>10:00~17:00(入館は16:30まで)

<休館日>水曜日(水曜日が祝日の場合は直後の平日)、2026年ゴールデンウィークは4/29・5/6開館、4/30・5/7は休館

<観覧料>一般1,200円、大学生600円、高校生以下無料
その他詳細は公式HPでご確認ください

※記事内の画像は許可を得て撮影・掲載しております