大阪・関西万博の「Better Co-Being(ベターコービーイング)」は、万博会場の中心に位置する静けさの森につながるシグネチャーパビリオンです。手掛けたのは慶応義塾大学医学部教授でデータサイエンティストでもある宮田裕章氏。屋根も壁もないパビリオンで、「ふしぎな石ころを」に導かれてパビリオンを進みながら「共鳴」「つながり」を感じ、ともに未来を描く体験を楽しめます。修学旅行やグループ旅などに一押しのパビリオンをぜひご体験ください。
シグネチャーパビリオンとは
まずは、「シグネチャーパビリオン」についてご説明します。「シグネチャーパビリオン」は会場の真ん中に位置し、8人のプロデューサーが担っています。それぞれにコンセプトがあり、全体で「いのちの輝きプロジェクト」と呼ばれています。どのパビリオンもメッセージ性が高いので、華やかな海外パビリオンもおすすめですが、シグネチャーパビリオンも外せないパビリオンですよ。
「Better Co-Being」のテーマ
今回ご紹介する「Better Co-Being」は、屋根も壁もない不思議なパビリオン。テーマは「共鳴」で、人々の感性が共有され響きあうことを目指しています。屋外ということもあり、自然の影響をダイレクトに受けるので、昼と夜と2回行くのも良いかも…と思わせてくれる素敵なパビリオン。

体験するには予約が必要で、15名ほどのグループでツアー形式で体験するタイプのものです。もちろん一人でも参加OK。知らない人同士でつながれるのも魅力のひとつ。
ふしぎな石ころの秘密
受付を済ませて「ふしぎな石ころ」を手にし、椅子に座ります。石ころも大切なツールなのですが、この椅子も超重要。しっかりと腰掛けましょう。

ここでふしぎな石ころの使い方のレクチャーがあります。このふしぎな石ころは「echorb(エコーブ)」というもので、村田製作所の先端テクノロジーが詰まっています。

少しネタバレしますと、この石ころを上手に利用すれば、引っ張られているような方向感や回転感が得られます。ちょっとコツがありますので、しっかりと説明を聞いてくださいね。
森の中の3つのアート体験
石ころに誘われて森の中へ。

そうそう。案内があるかと思いますが、大林組が開発した、「echorb(エコーブ)」と連動したWEBアプリもお忘れなく。

体験では「人と人との共鳴」「人と世界の共鳴」「人と未来の共鳴」の3つのアートエリアが待っています。

後半に登場する、サンキャッチャーが連なる空間は幻想的な撮影スポット!

人工の雨を降らせて虹をかける仕掛けは特に人気! これは天候や時間によって見られるかどうかわかりませんし、虹がかかる場所もその都度異なるのだとか。その不確実性も楽しみのひとつの要素になっています。
エピローグ
体験も終了かと思ったところで、エピローグが始まります。ここまでのアート体験によって得た、不思議な石ころとWEBアプリの収集情報(心拍数や気象データなど)で、大きな球体LEDをグループの感性と共鳴させて、一期一会の色を映し出します。

多様な参加者がつながり響きあうということが、視覚的に理解できる「Better Co-Being」。メッセージ性が高いパビリオンなので、修学旅行の学生さんやお友達同士なら、特に思い出に残る体験になるのではないでしょうか。2カ月前予約や7日前予約などで予約が取れなくても、会場で当日予約が取れるかもしれませんので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。