近年ディープなパワースポット好きの注目を集めていているのが、茨城県日立市にある御岩神社です。実は過去に2回も宇宙飛行士が「宇宙から光の柱が立っているのが見えた」と気になる証言があるのです。
188もの神様が祀られている「神様のデパート」とも言うべき御岩神社―鳥居をくぐるとそこは、ジブリアニメ「もののけ姫」の世界が広がっていました。
●御岩神社
〒311-0402
茨城県日立市入四間町752
0294-21-8445
参拝時間:6:00〜17:00
登拝時間:6:00〜15:00
社務所:9:00〜17:00
御岩神社へ行くにはまず日立駅へ
アクセス方法(特急電車→日立駅)
御岩神社へは、自家用車で直接行くか、または都内から電車・高速バスでJR日立駅で市バスに乗り換えて行く方法に分かれます。筆者は上野駅から特急ひたちで日立駅→市バス(約30分)で向かいました。
なお日立駅からのバスの本数が少ないので、事前に時刻表を確認してから都内→日立駅の電車や高速バスの時間を決めると良いでしょう。
●御岩神社への詳しいアクセス方法はこちら
日立駅の映えスポット
日立駅に到着しても市バス出発時間まで少し時間があるはず。その場合は「海の見える駅」の異名を取る日立駅からの絶景を堪能しましょう!
改札を出て右へ向かうと一面ガラス張りの展望スペースがあります。遮るものもなく太平洋の広大な景色が目の前に広がっています。
展望スペースには長椅子もあるので、しばし無になって絶景を眺めるも良し、絶景カフェ「シーバーズカフェ」に入ってお茶するのも良し。
下に降りるとガラス越しではなく、潮風に吹かれながら海を眺められるので、爽快感があってオススメです。ただし! 絶景映えスポットで写真撮影に夢中になって、バスに乗り遅れないようにくれぐれもご注意を!
ちなみにバスは改札を出て左側の中央口を出て、1番のりば出発の「茨城交通60東河内方面」です。(2024年10月現在 変更の可能性もあるので訪問の際は要事前確認)
いよいよ御岩神社へ
ご由緒
創建の時期は不明ですが、縄文晩期の祭祀遺跡の発掘や、日本最古の書でも記載されていることから、古代より信仰の地であったことがうかがい知れます。
江戸時代には水戸藩主が代々参拝したことから、御岩神社が信仰の場として重要視されていたことがわかりますね。
長い歴史の中で、古神道と仏教が融合し、なんと合計188もの「神仏を祀る唯一の社」として独特な世界観を持つのが、この御岩神社なのです!宇宙に向かって光を放っていたというのも、何だか納得できるような・・・
祓戸神社でお清めのお参り
比較的格式が高く、規模の大きい神社には境内に入るとすぐに「祓戸(はらえど)神社」があります。名前の通りお清めを担当する神様が祀られているので、参拝前にまずこの祓戸神社で自身の穢れを清めておきましょう。
ご神木「三本杉」
穢れを清めたところで、いよいよ参道を奥へと進むと楼門の手前に巨木が視界に入ってきます。推定樹齢600年といわれる、ご神木「三本杉」です。地上三メートルの辺りから三本に分れ、均等にまっすぐ天へと伸びているのが美しい!
お清めのパワーが段違い!栗唐大聖不動滝
御岩神社の拝殿に向かうまでの参道が、ジブリアニメのもののけ姫の世界のようで、ついつい何度も立ち止まって写真を撮りすぎてしまいます。
中でも筆者のイチオシが、小さい滝と池から成る「栗唐大聖不動滝」。不動とあるように、よく見ると小さい不動明王像がありました。
この滝の水が清らかで、お清めのエネルギーを感じたのですが、調べてみるとその昔、御岩山での修行を始める山伏達が、入山前にこの池で禊ぎをしたのだとか。
【必見】斎神社の龍と猫
栗唐大聖不動滝の先へ進むと、質素な色合いの「斎神社回向殿」が見えてきます。
神道の神様と仏教の神様が同じ空間に祀られている神社でもあります。龍の天井画も必見・・・なのですが、さらにもう一つ、猫好きにはたまらないオススメが外にあるのです!
狛犬ならぬ、狛猫です。何だかスウェーデンの陶芸家リサ・ラーソンの陶器の猫を思わせる意匠ではないですか!?
ついに御岩神社でお参り!
すでに見どころが多すぎてお参りした気分になりがちですが、ここからが本番です。斎神社の後ろ側にある御岩神社本殿があなたを待っています。
●ご祭神
国常立尊(くにとこたちのみこと)
大国主命(おおくにぬしのみこと)
伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)
伊邪那美尊(いざなみのみこと)
他二十二柱
御岩神社の肝となる大事な場所ですが、時間と体力に自信があり、天気と土壌が許せばここで引き返さずに、さらに奥へ進んでいきましょう。
「かびれ神宮」登山の覚悟がある人限定
御岩神社本殿に向かって左脇を進み、龍が彫られた「八大龍王神·入四間不動王明王」を通り過ぎると、「表参道」と書かれたが入口が見えてきます。奥の「かびれ神宮」への登拝や山頂を目指す方はこの表参道か、本殿を挟んだ反対側の裏参道を進む形になります。
どちらも山道なので登山の覚悟と装備が必要です。筆者はトレッキングシューズを履いて臨んだのですが、その選択が間違っていなかったことを痛感しました。登拝・登山にはルールが設けられているので、御岩神社HPでしっかり確認遵守して臨みましょう。
また、天候によっては通行止めになるので、こちらも併せて事前確認が必要です。
表参道~かびれ神宮
表参道の場合、途中までは比較的平らな道なので、森の空気を贅沢に味わいながらトレッキング気分で楽しめます。ところどころにある祠やご神木が神秘的で、まだ写真を撮る余裕がありました。
しかし、かびれ神宮の手前になると道の状況が急変。勾配がきつくなり木の根が入り組んでいるため、足を取られそうになりながらも何とか登っていきます。この時点で写真撮影はあきらめ、足元に集中しました。
そして見えてきたかびれ神宮の、なんと神秘的なたたずまい! 神々しさに感動して、思わず息を呑みました。
●ご祭神
天照大神(あまてらすおおみかみ)
邇邇藝命(ににぎのみこと)
立速日男命(たちはやひをのみこと)
ご自身の頑張りをねぎらうためにも、お参りの後は少しこの場にとどまって、ゆっくりご神気に触れていただけたらと思います。(もちろん譲り合ってお参りを!)
裏参道の帰り道
かびれ神宮でお参りを終え、山頂へ向かう方はそのまま案内通りに登り続けていきますが、今回私はここでUターン。本殿へ戻ることにしました。
戻りは裏参道を通ったのですが、これがなかなかハードな道でして、石が多くゴツゴツしている上に、くぼみの多い下り坂。しかもその日はとても足元が滑りやすいコンディション・・・
(戻りのルートでは我が身の安全を最優先にしたため、スマホをカバンにしまい写真撮影はなし)
両方のルートを経験した身として、【行き裏参道・帰り表参道】、もしくは【往復表参道】のルートをオススメします。
御岩神社で何を買う?
お参りを終え、後は帰りのバスを待つばかり。ぜひ社務所でお守りやお札を選んだり、御朱印をいただく時間に使いたいですね。社務所の隣には休憩所も設けられているので、ここで時間を潰すのも一案です。
または、バス停の前にドリンクやソフトクリームなどがいただけるお店があります。椅子とテーブルも用意されているので、筆者はここでバスを待つことにしました。
御岩神社の刻印入りまんじゅうも購入可能。本来は飲食店なのですが、お店の方によると不定期営業なので、テイクアウトの販売がメインとのことでした。
日立へ向かうバス停はお店から道路を挟んだ反対側にあります。こちらも本数が限られているので、到着時に帰りバスの時間を調べておくと安心です。
御岩神社参拝オススメの持ち物&装い
かつては霊場、修行の場でもあった御岩神社。現在では誰もが気軽にお参りできるパワースポットではあるものの、あくまで山中の神社ですから、街中の神社とは勝手が異なります。
特に奥のかびれ神宮や山頂(ご神体が祀られている)を登拝するなら、ある程度登山の準備をしたほうが安全でしょう。
というわけで最後に、体に負担をかけず、なおかつ安全なお参りのため、オススメのグッズと装備をお伝えします。
【あると便利】
・トレッキングポール(折りたたみ式が便利)
・登山手袋か軍手
・水分
・虫除け
【装備】
・トレッキングシューズ
・足が取られやすいワイドパンツ・スカートは避けた方がベター
参拝の際には、事前に御岩神社公式サイトの「入山の心得」を必ず熟読しておきしましょう。