そうだ 京都、行こう。CMの舞台「杉本家住宅」の見学ポイントは?

京都
そうだ 京都、行こう。CMの舞台「杉本家住宅」の見学ポイントは?

CMを見てあの音色を耳にすると、京都に行きたくてウズウズしてしまう「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン。2025年夏のCMは杉本家住宅が舞台のひとつ。国の重要文化財に指定されている杉本家住宅では、季節の移り変わりで「しつらえ」が変わり、京都の暑い夏を快適に過ごすための知恵と工夫に触れることができます。ぜひいつもの夏とは違う京都旅を楽しんでみてください。

重要文化財・杉本家住宅

杉本家住宅は、京都の中心部にある築150年を超える昔ながらの京町家で、国の重要文化財・京都市有形文化財に指定されています。地下鉄四条駅や阪急烏丸駅からも徒歩5分程度でアクセスできるので、暑い季節の旅でも立ち寄りやすいスポットです。

そうだ 京都、行こう。CMの舞台「杉本家住宅」の見学ポイントは?


もともとは江戸時代に創業した呉服商・杉本家(屋号:奈良屋)の住まいで、建物内では今でも商いの名残を感じることができるものや場所が随所に。

そうだ 京都、行こう。CMの舞台「杉本家住宅」の見学ポイントは?


杉本家住宅は、町家としては市内最大規模で保存状態も良好。下京における大店(おおだな)の建築遺構として高い価値があり、祇園祭では伯牙山(はくがやま)のお飾り場にもなっています。7月は毎年恒例の「祇園祭 屏風飾り」が開催されていますよ。

夏のしつらえ

建物の中では、京都の暑い夏を快適に過ごす先人の知恵を数多く目にします。夏は暑く、冬は寒いという盆地気候ならではのしつらえも工夫のひとつです。

そうだ 京都、行こう。CMの舞台「杉本家住宅」の見学ポイントは?


季節を大きく分ける建具替えでは、襖や障子にかわって、夏になると葦戸(よしど)や簾(すだれ)が使われます。

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風に揺れる簾や、庭からの風を通す葦戸で、体感だけでなく視覚的にも夏の涼を感じることができます。この座敷の簾は正絹(しょうけん)で、6代目当主の着物を仕立て直して作られたそう。糸をほどくと布に戻すことができる「着物」の特性と、杉本家の歴史、ものを大切にする日本の心を感じることができますね。

京町家の庭

杉本家住宅では、建物内外の庭(座敷庭、玄関庭、店庭、露地庭、坪庭および屋内の走り庭)が「京町家の庭」として国の名勝指定を受けています。屋内の通路兼作業場である「庭」が名勝指定されたのは杉本家住宅が初めてのことだとか。

そうだ 京都、行こう。CMの舞台「杉本家住宅」の見学ポイントは?


座敷に面した庭の中心にある丸い大きな石は、お寺の柱の礎石を庭石として使った「伽藍石(がらんいし)」。赤みを帯びた鞍馬石にもご注目。鞍馬石は日本の銘石のひとつとして知られるものです。右手には、黒文字を使った柴垣が目に入ります。静かなたたずまいの中にも、見どころが沢山詰まっていますよ。

杉本家住宅見学について

杉本家住宅の公開日については、公式HPでご確認のうえお出かけください。また、靴下の着用が必須なので(ストッキングNG)、ご注意ください。


予約は「そうだ 京都、行こう。」特設サイトから可能です。

※取材のため特別に許可を得て撮影しています。二次利用及び転載禁止は禁止です。


杉本家住宅

京都市下京区綾小路通新町西入ル矢田町116番地