photo:公式サイト
10月28日から国立科学博物館で始まったのは、「ヒカリ展 光のふしぎ、未知の輝きに迫る!」という様々な種類の光とその魅力について迫るイベント。
世界初公開“光る花”、3Dオーロラシアター、60展以上の蛍光鉱物など、かなり興味をそそるラインナップでございます。
開催期間は2014年10月28日~2015年2月22日、上野公園内の国立科学博物館が会場です。
この展覧会のキーワードは3つ。
・宇宙と光
・地球と光
・人と光
人間が目で認識している光だけでなく、電波やX線といったもの、また星・オーロラ・鉱物・生物のような自然界の光も含んだ幅の広い展示が行われています。
自然物から人工物まで、この世界で欠かせない“光”について科学の視点から知り深めることで、未来の展望につながるはずというのが企画趣旨。
電磁波や、「科学の視点から…」と言われると理系じゃない人間はちょっと引き気味になったりしますが、単純にいろんな“光”を知る展覧会と思うと、ザ・文系のわたしでもわくわくしてきます。
「宇宙と光」
宇宙の光と言えば、星やオーロラ。普段は情緒的に見つめるそれらを、今回は科学的に解明。
最新の天体望遠鏡や衛星がとらえた光の波長、オーロラが伝えるメッセージを展示しています。
また2013年3月17日アラスカの空を埋め尽くしたオーロラを3D映像で見られるそうです。東京にいながら迫力満点のオーロラを体感できるなんてかなり魅力的な展示物!
「地球と光」
蛍光タンパク質を応用して作られた“光る花「トレニア(夏スミレ)」”は世界初公開。
また同様にしてつくられた“光る繭”を用いたクリスマスツリーや、そのシルクを使った“光る舞台衣装”も。
46億年の歴史を持つ地球から採掘された“光る鉱物”が60点以上も並んでいるのも、見てみたい光景です。
蛍石や灰重石というザ・鉱物!という感じの石から、ルビーやオパールまで展示されているそうで、妖しげな光に包まれた鉱石を見つめるというのも貴重な体験ができそう。
「人と光」
ガリレオ、ニュートン、アインシュタイン…超がつくほどの有名科学者たちの著書、しかも初版本が光の科学史と共に展示されています。
4世紀前の科学者たちが、どのように考え、何を描いていたのかをこの目で確かめることができますね。
科学の進歩はいつだって突然のように表面化しますが、実は日進月歩の世界であることも実感することになりそうですね。
あまり行く機会のない博物館ですが、こんな面白そうなイベントもやっているとは…。
家族連れ、友人同士、カップル、ひとりでも楽しめそうな展覧会。足を運んでみては?
会期:2014年10月28日~2015年2月22日 9:00~17:00(毎週月曜閉館)
会場:国立科学博物館
公式サイト:http://hikari.exhn.jp/index.html
今回紹介したスポット
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国立科学博物館
上野恩賜公園内に本館を持つ、国立科学博物館(通称・科博)。港区の自然教育園と、茨城県の筑波実験植物園にも分散しています。常設展示品数は約1万4千点あります。上野の本館は「人類と自然の共存をめざして」というテーマのもと、日本館・地球館の2館で構成。地球生命史や人類史、日本列島についてなどが展示された施設です。