皆様、インドと言えばどこを思い浮かべるでしょうか。
・アグラ :世界遺産タージマハルがある街
・バラナシ :聖なるガンジス河が流れる街
・ブッダガヤ :ブッダが悟りを開いた地
・ジョードプル:真っ青な建物が美しい街
などなど、魅力的な街がたくさんありますね。でも…
北インドだけで終わるのはもったいなすぎる
先に挙げた街は全てインドの北部に位置しており、初めてインドを訪れる方などはこれらの街のみを周る「ゴールデンルート」を辿るのが一般的なルート。インドに行ったことがある人は、ほとんどがこの北インドエリアのみを訪れているのではないでしょうか。
このゴールデンルートを周って、インド人のしつこさ、街の汚さなどから「インドを嫌いになってしまった」という話をよく耳にします。
南インドを激しくオススメします
国土は日本の9倍という巨大な国・インド。見どころは北インドだけに留まるはずがありません。
特に南インドは、北インドに比べて人もしつこくなく、自然も豊かで「癒されるインド」を体感でき、インドのイメージが変わること必須です。
今回は、約半年インドに滞在した筆者が、あまり旅人が訪れない南インドオススメの街を6ヶ所ご紹介いたします。
1. カニャクマーリ
インド最南端に位置するこの街は、インド洋、アラビア海、ベンガル湾がここで1つになることからヒンドゥ教の聖地としても知られ、インド国内から多くの人々が巡礼に訪れます。
何と言っても朝陽・夕陽がとても神秘的。
インドで唯一、太陽が海から昇って海へ沈む場所です。
▲朝陽・夕陽を拝みにインド中からたくさんの人が訪れる
2. ウーティ
標高2,200mの高原都市。
「ここは本当にインドなのだろうか」と思えるほどの自然豊かな風景は、どこか日本の田舎を思わせる部分があり落ち着きます。
動物保護区で野生動物を見ることができたり、世界遺産となっている登山鉄道に乗車することができます。
標高の高さもあり非常に涼しく、常時蒸し暑い南インドにおいては天国のような場所です。
▲インドとは思えないほど自然豊かなウーティ
3. バックウォーター船の旅(アレッピー~コーラム)
海外で旅人のバイブルとなっている旅行ガイド・ロンリープラネットの「インドの見どころTOP20」で、タージマハルに次いで第2位にランクインしているのがこのツアー。
バスなら3時間で行ける距離を、船に乗ってゆっくり8時間かけていきます。
河は付近で生活する人々の中心的存在になっており、人々の様々な行動を見ることができます。船で風を切りながらゆっくり緑の中を進んでいくのが何とも解放的で心地良いです。
▲河辺で生活している人々は笑顔で手を振って挨拶してくれる
4. コヴァーラム・ビーチ
インド最南端に近い、こじんまりとしたビーチ。
周辺設備(レストラン、良い宿、ネット環境)が整っており、ものすごく居心地が良いです。
ビーチ際のレストランで波音を聞きながら食べるシーフードは格別の美味しさです。
▲ビーチから見える夕陽が美しい
5. アンジュナ・ビーチ(ゴア)
世界中のヒッピーが集まるというゴアのアンジュナ・ビーチ。
ビーチでは24時間爆音でトランスがかかっていて、踊り狂う人で溢れ返っています。また、毎週土曜日にはゴアの街でサタデーマーケットが開催され多くの人々で賑わいます。
それらも楽しいのですが、ビーチと反対側の山を登るとまた別のビーチに辿り着くことができ、ビーチと同時に軽いトレッキングを楽しめるのが魅力的です。
ゴアには10以上のビーチがありますが、このアンジュナ・ビーチが最もポピュラーで安宿も充実しています。様々なビーチがあるので、自分好みの場所を見つけられます。
▲多くの牛が散歩している不思議なビーチでもある
6. ハンピ
先日、「この世のものとは思えない世界の絶景6選」でもご紹介したハンピ。
とんでもない数のどこまでも続く岩の風景。世界のどこに行っても見ることができないような、信じがたい景色が目の前に広がります。
筆者は世界一周で様々な景色を見てきましたが、ここまでユニークで壮大な絶景はなかなか出会えませんでした。
この圧倒的な風景だけでなく、そこに住む人々がまた魅力的で、明るく親しみを持って接してくれます。
▲田園風景もあり、大自然に癒される
南インドの驚くべき魅力
南インドは、その他地域(特に北インド)に比べ、
・自然豊かで癒される
・人が穏やかで優しい
という傾向があり、旅人があまり訪れない穴場なエリアです。
物価は北に比べて若干高めではありますが、行く価値は充分にあります。
インドに行かれたことのある方も、インドに行ったことのない方にもオススメできる、魅力たっぷりな南インド。
ぜひ一度足を運んでみてください。