2016年の11月で豊洲への移転が決まっている築地場内市場。それまでにぜひ行っておきたい所の一つがやはり「まぐろのセリ」。外国人には人気の観光地の一つですが、11月までしか見られないこの貴重な体験をぜひ皆さまにもしてほしいと思い、実際に行ってみました。
目指すはおさかな普及センター 朝の3時半には着くようにしよう
築地の一日は真っ暗なうちから始まります。セリは朝の5時25分~50分までと5時50分~6時15分までの2回制ですが、120人という制限付きなので3時半には着いているのが無難。私が参加したのは2016年2月18日木曜日です。
目指すは「おさかな普及センター」。晴海通りを勝どき橋方向にまっすぐ進むと右側にあります。
実際私は3時半に行きましたがその時点ですでに40人くらいはいました。そして4時半にはすでに定員の120人に達していた様子。予約はできず、早い者順で必ず本人が行かないとだめです。
システムとしては、着いた順番に色付きのジャケットを渡されます。最初の60人は黄色、後の60人は青色です。ジャケットとともに写真のような紙をくれます。4か国語で見学の際の注意事項なども書いてあります。たとえば、フラッシュは禁止、手をあげたりセリの邪魔をしない、誘導員の指示に従うなど。セリはあくまでもビジネスでショーではないということですね。
周辺の24時間営業の店を探しておこう
朝の3時半なんて始発でも間に合いませんよね。築地の周辺にはたくさんビジネスホテルもありますが、安くという方にはやはり24時間営業のレストランがいいでしょう。築地4丁目の交差点に24時間営業のジョナサンあります。また近くにデニーズもあります。
なんと待合室あります
寒空のもと並ぶ覚語をしていた私ですが、なんと暖かい小屋が用意されていました。120人を収容できるくらいの部屋で板張りなのでここに座ってセリの時間まで待ちます。
9割はなんと外国人。寝て待つ人、本を読む人、様々です。
市場内はターレートラックに気をつけよう
市場内はこの築地ならではの乗り物ターレートラックが縦横無尽に走っています。3輪車で小回りがきくのですが、以外とスピードが早いんです。市場内はあくまでも私たちはお邪魔している立場で、ターレー優先です。もしぶつかって怪我をしても自己責任なので気をつけましょう。警備員の方に従ってマナーを守り一列になってセリの会場に向かいます。
さあ、いよいよマグロとご対面
大きな倉庫の中に入ると冷凍マグロが床に横たわっています。意外と大きくてびっくり。
ここで25分くらい、限られた場所からの撮影ができます。フラッシュは絶対に禁止です。この光がセリの妨げになるという理由です。
バイヤーは全て男性でちょっとした緊張感も感じます。男の戦いですね。至る所でセリが始まるのですが、それぞれの場所にベルとお立ち台があります。ベルの音がなるとセリが始まります。セリを間近で見たいという方はこの緑色のお立ち台を探しましょう。
セリの前にバイヤーはマグロの質の確認。マグロの尻尾の辺りが全てカットされていて、脂の状態を懐中電灯で照らして確認しているんですね。
このマグロは78.4kgということなんでしょう。中くらいのサイズです。
セリはお経を唱えるような感じで独特なリズムがあります。男たちの静かな熱き戦いが毎朝繰り広げられているんですね。25分経つと警備員の方が出口に出るようにうながします。
マグロのセリの後も見どころがあります
建物から出てまた一列になり出口を目指しますが、途中場内市場の横を通ります。この場内市場は一般客は9時以降しか入れませんが、ここでチラッと見ることができます。
発砲スチロールの山。ちゃんと再生利用するためにここに全て集められるそうです。この後、出口で黄色のジャケットを返し終了です。この時点で朝の6時でした。
最新情報は見学前に必ず確認しよう
築地市場のセリは基本的に日曜日、水曜日はお休みですが、最新情報は必ずホームページで確認してください。また場内市場は9時以降でないと一般客は立ち入ることができません。マグロのセリを見た大半の人がこの後、場内の寿司店で新鮮なお寿司を食べに向かいます。11月の移転までにぜひこの独特な築地の世界をぜひ体験してください。