「おたがさん」の愛称で親しまれる彦根のパワースポット「多賀大社」と美しい稲荷神社
日本

「おたがさん」の愛称で親しまれる彦根のパワースポット「多賀大社」と美しい稲荷神社

ゆるキャラ「ひこにゃん」で有名な滋賀県彦根。藩主井伊家のお膝元の彦根城が有名ですが、彦根駅からバスで30分ほどの場所に、滋賀県随一のパワースポットがあります。

「おたがさん」と地元民から親しまれている「多賀大社」です。

「おたがさん」の愛称で親しまれる彦根のパワースポット「多賀大社」と美しい稲荷神社


境内には心地よい風が吹き、社殿脇の森には美しい「金咲稲荷神社」も鎮座。京都にあふれる観光客もまばらで、じっくり自分のペースでのお詣りが叶います。だからこそ読者の皆さんに強く推したい、穴場のパワースポットなのです!

豊臣秀吉も詣でた多賀大社の気になるご利益は!?

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「伊耶那岐大神は、淡海の多賀に坐す」というように、8世紀に編纂された『古事記』にすでに多賀大社についての記載があります。つまり多賀大社がそれだけ歴史ある神社ということですね。

主祭神

・伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)

・伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)


国造りの神様ご夫婦ですね! 「生み出す」命の力を司る神様ということから、多賀大社は古くから「延命長寿・縁結び・厄除け」のご利益を授けてくれる神社として有名です。特に夫婦の神様が祀られていることから、婚活中の方や幸せな結婚生活を願う方には特にオススメ!

いざ、境内へ

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鳥居で一礼し、境内へ入るとまず先に目に入るのが迫力のある「太閤橋」。本来は太鼓橋が正しい名称ですが、豊臣秀吉が母親の病気平癒を祈願した際に築造されたことから、秀吉ゆかりの橋としてその名がついたそうです。

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そのまま御神門をくぐり、手水舎でお清めをしたら、まっすぐ伸びる参道を拝殿へと進みましょう。神聖な建物にふさわしくない表現ではありますが、ビターチョコレートのような色合いの拝殿が渋くて良いですね。神社というと、朱赤・緑・白のビビッドな色合いが多いですが、多賀大社はダークトーンでカッコイイ感じがします。

同時に参道には心地よい風が吹き抜け、優しい神様が歓迎してくださっているような気がしました。折しも筆者が訪れたのは七五三の時期。晴れ姿のちびっ子達と親御さん達の幸せそうな雰囲気も、境内の雰囲気を明るくしてくれていました。

多賀大社名物其の一「寿命石」

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多賀大社にはいくつかご利益に関する「名物」があります。そのうちの1つが、拝殿に向かって右手前にある「寿命石」です。もとより多賀大社は延命長寿のご利益で知られていますから、これまで数多くの参拝客がこの石に祈りを捧げてきたそうです。

(小石には個人情報も含まれるため画像にぼかしを入れています)

願いを書き込んだ白い石で埋もれるような寿命石・・・いつの世も人は健康に長く生きたいと願うもの。願掛け用の白石は授与所でいただけるので、気になる方はお願いしてみてはいかがでしょうか。

多賀大社名物其の二「お多賀杓子」

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お多賀大社のユニークな一面を語るなら、しゃもじ型のお守りと絵馬を忘れてはいけません。

なぜしゃもじなのかというと、その昔、病に伏せっていた帝の病気平癒のため、多賀大社の神官達が祈りを捧げながらごはんを炊き、シデの木で作ったしゃもじを添えて、天皇に献上したところ、帝の病が回復したという逸話に端を発します。以来、多賀大社のしゃもじは縁起物として、人々の信仰を集めるようになったのだとか。

「金が咲き乱れる!?」金咲稲荷神社

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本殿でお詣りを済ませた筆者ですが、妙に気になる場所がありました。

本殿に向かって右側の木々が生い茂る小さな森のような空間に、引き寄せられるように歩みを進めると・・・そこには美しい神社が!

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森の中に突如現れる、鮮やかな朱塗りの鳥居のトンネルをくぐると、小さくも力強いお社が視界に入ります。その正体こそが多賀大社の美しき「金咲稲荷神社」です。

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多賀大社のご祭神の孫神にあたる「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」が祀られています。「金が咲く」と文字通り金運上昇、商売繁盛のご利益をいただけるお稲荷さんですね。

「おたがさん」の愛称で親しまれる彦根のパワースポット「多賀大社」と美しい稲荷神社


末社の扱いですが、多賀大社の参拝客の中には、こちらの金咲稲荷神社もしっかりお詣りする方も多い様子。

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多賀大社は文字通り境内も広く、拝殿の左右に広がるようにして末社が多いので、ご参拝の際には拝殿に加え、境内案内図でチェックして気になるお社でぜひお詣りを!

多賀大社へのアクセス方法

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多賀大社へ行くには、JR彦根駅を起点にして、電車かバスの2通りの方法があります。

JR彦根駅~近江鉄道利用(15分)

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近江鉄道「多賀大社前」で下車して参道を10分ほど歩いて到着。

参道にはお土産屋さんや軽食をいただけるお店もあるので、こちらで小腹を満たすのも良案です。

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ちなみに私は焼きたてのみたらし団子をいただきました。お店の方がお茶も入れてくださって、お腹も心も大満足!

JR彦根駅~近江バス利用(30分)

筆者は当日電車のタイミングと合わなかったため、駅前の観光案内所の方のアドバイスをいただき、駅からバスで多賀大社へ向かいました。

バス利用の場合は、「多賀町役場前」で下車。そこから少し歩くので注意が必要です。

以下地図の画像を基にして解説するので、ご参考まで。

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多賀町役場の敷地内のバス停(待合室あり)から、出口を出て左へ進み、ガソリンスタンドがある「多賀」交差点の横断歩道を渡ります。

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そこから少し遠くに焦げ茶色の鳥居のような門が見えてきます(「絵馬通り」の表示)。そこへ向かって歩けば5分ほどで多賀大社の鳥居に到着。


多賀大社

彦根の観光案内所の皆さんは本当に親切!

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前項で筆者が彦根駅の観光案内所で助言をいただいたと書きました。ほかにも彦根について色々質問したのですが、全て親切丁寧に教えてくださり、とてもありがたかったです。

最後に感謝の気持ちを込めて、ご紹介させていただきます。JR彦根駅の1階、ひこにゃんが目印の「彦根市観光案内所」をぜひご利用ください!

彦根駅付近には彦根城や歴史にその名を残す古刹も多く、足を運ぶ価値大の場所。

お隣の京都や奈良がもはや観光客でごった返すオーバーツーリズム状態なのに比べ、彦根を含め滋賀の方は、まだまだ静かに歴史ロマンの雰囲気に浸れる余裕があります。

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筆者は個人的に今後「滋賀県が来る!」予感がしています。

2024年のベストセラー小説『成瀬は天下を取りにいく』は大津が舞台ですし、NHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公紫式部は、実際に石山寺にこもって『源氏物語』を執筆したと言われています。

2024年は何かと滋賀県がフィーチャーされることも多く、聖地巡礼など余波が、今後も滋賀県の注目度を上げていくと筆者は見ています。

琵琶湖を擁する滋賀県は魅力であふれています。そんな滋賀の地を旅の行き先に加えていただけたら嬉しいです!!

この記事を書いた人

ユルワ

ユルワ

占い師兼英語コーチ兼ライター。有名どころ~マイナーだけど霊験あらたかな穴場に至るまで、パワースポットを発掘するのが得意です。他にも西東京~西埼玉・西武線界隈をうろついたり、本好きにはたまらないスポットもご紹介しています。 モノはないけど海が超絶きれいな太平洋上の島国と激安激ウマのベトナム・ダナンで通算3年間に及ぶ海外暮らし経験有。次はどこで暮らそうかなと思案中です。

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