「草食系男子」なんてものを通り越して「絶食系男子」なんてワードも出てくるくらいの昨今。かたや女性たちには「歴女」と呼ばれる歴史大好き女性が現れる、昨今の戦国武将フィーバー。
なんてアンビバレンスな世の中なんだ! と遠目から勝手に感心している筆者でございますが、そんな筆者も「歴女」とまではいかないものの、新撰組や赤穂浪士などに目がない歴史大好き人間。
そんな歴史が大好きな人たちが浮足立ってしまうような、「戦国時代展」の取材に行ってまいりました。
戦国時代って?
そもそも戦国時代ってざっくりは理解しているけど、明確にはどこからどこまでを指すのでしょう。
日本における戦国時代は、享徳3年(1454)に関東で始まった「享徳の乱」、応仁元年(1467)に京都で勃発した「応仁・文明の乱」をきっかけに始まります。そして天正元年(1573)の織田信長による将軍・足利義昭追放の頃を安土桃山時代の始まりとすることから、教科書などではこの頃を戦国時代の終わりとしています。本展は、この100年あまりに及ぶ時代を網羅的に紹介するこれまでにない展覧会です。
(戦国時代展公式サイトより抜粋)
なるほど、織田信長、毛利元就、そして現在大河ドラマで主役の真田幸村など、数々の有名武将はこの約100年の間に活躍したわけですね。
開催場所は
両国にある、江戸東京博物館の特別展示室。恥ずかしながら、わりと近くに住んでいながら、一回も行ったことがありませんでした。
両国駅のホームからも見える、とても印象的な外観ですよね。
早速入ってみましょう。特別展示室は入り口を入って正面。
展示の品々
入口を入るとすぐに、あるのがこちらの巻物。こちらは太田道灌が書いた書状で、この巻物のみが撮影可能な展示物です。
約500年も前の紙がこんなに綺麗な状態で保存されているとは。しかも本当に武将の方々の直筆なんだ!と思うと感動しました。
その他、戦の様子を描いた絵巻はもちろん、実際に戦で使用された甲冑や刀まで。私はあまり詳しくないのですが、今巷で戦国武将の刀を擬人化したアニメが流行っているそうで、刀の展示の前にはたくさんの人、特に女子が集まっていました!
個人的に1番感動したのは、最後に展示されていた「武家諸法度」の巻物です。戦乱の世を収めた徳川家康が、平和を願って作った法。もちろん、達筆すぎて解読は出来ないのですが、訳したものを見ると、そういった思いが伝わってくるようで、とても感動しました。
魅力的な音声ガイド
やはり展覧会と言えば大事なものが音声ガイド。コーエーテクモゲームスの人気アクションゲーム「戦国無双」シリーズで声優を務めていらっしゃる4名がそれぞれ武将役として戦国時代へいざなってくれます。
上杉謙信役:中田譲治
武田信玄役:大友龍三郎
毛利元就役:石川英郎
織田信長役:小杉十郎太
実を申しますと、筆者もこの「戦国無双」を以前プレイしたことがありまして、武将一人一人が本当に魅力的なキャラクターとして描かれているんですよね。声優さんの解説は迫力も満点で、久しぶりにあのゲームの世界を感じました。ファンの方には堪らないんではないでしょうか。
音声ガイドのレンタル料は550円です。
コラボレーショングッズをはじめとしたお土産
音声ガイドと合わせて、「戦国無双」シリーズとコラボレーションしたグッズも販売されています。
ポチ袋やドキュメントファイルなど、ファンのツボを押さえたグッズのラインナップです。戦国時代展オリジナルグッズももちろんあります。オリジナルのTシャツやミニバッグから、川中島合戦図屏風のパーティーピックなんていう変わり種まで。
料理に刺したら、食事も合戦気分になりますね。
東京でしか見れない?
東京の展示に来れない方も、この後ご覧いただけるチャンスがあります!
■京都文化博物館
2017年2月25日(土)~4月16日(日)
■米沢市上杉博物館
2017年4月29日(土・祝)~6月18日(日)
と回っていきますので、関東圏以外の方も落胆なさらず、待っていて下さいね。
最後に
明日生きるか死ぬか、天下を取れるか。そんな熱い戦国時代の武将たちの生きた証を間近に見ることができ、自分も勇気づけられたような気がしました。
歴史が好きな方はもちろん、日々の生活に刺激がほしいなんて方もぜひ見にきてはいかがでしょうか?
東京都墨田区横網1-4-1
会期:11月23日(水・祝)~2017年1月29日(日)
開館時間:9時30分~17時30分 (土曜日は19時30分まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日、年末年始[12月26日(月)~1月1日(日)]
※ただし1月2日、9日、16日は開館。
公式HPはこちら