■ライター情報 田中信行 高校時代に目にしたテレビ番組がきっかけで国際協力に興味を持ち、国際協力論を学べる大学に進学。その後、NPO法人などでファンドレイジングの仕事を経て、2013年10月よりセネガル村落部で女性グループの収入向上支援に従事。資金や物資を投入するだけではなく、その環境下にあるものに付加価値などをつけて収益向上につなげる事を目指している。 |
セネガルには“バオバブ”という国のシンボルとされている樹がある。昨年のサッカーナショナルチームのユニフォームにもデザインされていた。日本ではサン=テグジュペリの著書「星の王子様」で有名であるが、この本の中に出てくるバオバブの樹はセネガルがモデルと言われている。大きいものは樹齢800年ありその姿は何とも神秘的である。
6月下旬から10月の雨季には青々とした葉を生やし、とても綺麗な姿を見せてくれ、乾季になるとその葉は全て落ち、また違う一面を見せてくれる。葉が落ちると共に実がなるのだが、現地の人々はその実をジュースやシャーベットなどにして食べる。子供たちに大人気でみんな棒などを投げて木から実を採ろうと必死である。私も大好きなローカルフードの1つだ。
セネガルは植物が育つには厳しい環境だが、バオバブの樹はその中でもたくましく立っている。私もどんなに厳しい環境でもバオバブの様に大きく成長していきたい。