かつてのドミニコ修道院をそのまま使っているサンマルコ美術館。中に入ると修道士が瞑想をしていたであろう静かな回廊があります。街の喧噪から逃れ、神聖な気持ちになれる美術館です。ここには修道士でもあったフラ・アンジェリコがそれぞれの独房の壁に描いた絵を見ることができます。壁に描かれているので外に持ち出すことはできず、ここに来ないと見られない作品ばかりです。
門外不出 フラ・アンジェリコの作品「受胎告知」
階段を上ってすぐに現れるのがこの「受胎告知」です。遠近法が使われ始めた、ルネサンス初期の作品。マリア様は驚きつつも現状を必死に受け止めようと真剣な顔つきです。やわらかい色使いが印象的な作品です。
それぞれの独房に絵が描かれています
かつて修道士が祈りを捧げていた独房に、フラ・アンジェリコやその弟子が描いた宗教画が描かれています。神聖な気持ちになりますね。
通路の両脇に独房が並びます。
一番奥には、このドミニコ修道院の修道長を務めたサヴォナローラの部屋があります。彼は贅沢を禁じメディチ家と対抗した人物で、最終的にはシニョーリア広場で処刑されました。
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アクセス情報
アカデミア美術館より徒歩3分。ドゥオーモ広場より徒歩10分。