実際、今フランスに行くってどうなの?パリの安全事情を確かめてきた
フランス

パリテロ対策

2015年11月のシャルリー・エブド事件、2016年7月のニーストラックテロ事件と、大規模な痛ましいテロが起きてしまったのは記憶に新しいフランス。テロ後、フランス1の大都市パリの観光客数は、全体で25%、日本人観光客は60%も減少してしまったというデータもあります。実際パリの警備はどうなっているのでしょうか? 実際にパリに行って確かめてきました!

街中では

まずシャルルドゴール空港についてすぐ銃を構えたフランス軍人たちがたくさん待ち構えていたことに驚きました。見慣れない物々しさに多少緊張しましたが、入国審査などはかなりスムーズでした。
街の中心部に移動してからも、普通に街を歩いたりメトロを使っている分にはそこまで「厳戒態勢」を感じることは少なかったです。ですが、メトロの改札を出るときに、警備員たちが待ち構えていて、利用者全員のチケットをゲリラ的にチェックしたり、スーパーや化粧品屋さんに屈強そうな男性ガードが常駐しているなど、やはり警戒を強めている印象を受けました。
パリテロ対策
また、こちらのプランタンのような大きめのデパートや電化製品店では、必ず荷物チェックがありました。カバンの中身を見せるか、カバンに金属探知機のようなものを当てられて、問題なければすぐに中に通してもらえます。少し面倒ですが、堂々とした態度でお買い物を楽しみましょう!

美術館・博物館では

パリテロ対策
フランス、しかもパリといったらやはりルーヴル美術館など有名な美術館がたくさんあり、観光の際は必ず行きたいですよね。私は今回の旅行でパリ以外の都市も含めて10館以上の美術館に行ったのですが、その全てで荷物チェックがあり、中でも厳しいところは飛行機に搭乗するときのような身体検査も受けました。
パリテロ対策
パリテロ対策
こちらはルーヴル美術館の荷物検査・身体検査の様子です。かなり厳重にチェックされているのがわかるかと思います。ルーヴル美術館はやはり平日でも全世界からの観光客で埋まっていましたが、その全員にこのようなチェックがなされていました。

あのノートルダム大聖堂で!

パリテロ対策
こちらはノートルダム大聖堂前の広場ですが、ちょうど私が行った日かその前の日に、大聖堂近くで爆発物を積んだ乗用車が発見され、乗っていた女性3人が逮捕されるという事件が起こっていました。彼女たちは過激派組織「イスラム国」(IS)と連絡を取っていた形跡があったそう。あわや大聖堂が大爆発というところを回避できたのもこのような厳重な警備のおかげだと思いました。

実際、今観光するのはどうなの?

パリテロ対策

私は今回10日ほどパリに滞在したのですが、かなりいろんなところで警戒が高まっているため、かえって安全だという印象を受けました。その反面、ほぼすべての美術館でフラッシュさえたかなければ作品の撮影が許可されていて、中の監視員もおしゃべりしていたり居眠りしていたりととてもおおらかでした。帰国して日本の美術館に行ったら堅苦しい印象を受けてしまったほどです。
日本で、これからフランスに行くと言うと「え?テロ気をつけてね」「今行くのは絶対やめたほうがいいよ」と言われましたが、今は円高で、ニーステロ後はフランス行きの運賃も大幅値下げしていて、その上警備は厳重。実際、後は自分の心の持ちようと運だと思います。
私はこのタイミングでのフランス観光をおすすめしています!

この記事を書いた人

リサ

リサ

東京在住大学生です。仏文科に在籍してます。

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