「天国にいちばん近い島」ニューカレドニア国際マラソンがゆるくて素敵すぎた
ニューカレドニア


オーストラリアの東側、フランスの海外領土であるニューカレドニア。

透き通った海とフランスのエスプリが効いたグルメを堪能できる魅惑の南国リゾートアイランド。年間平均気温24℃前後で湿度も少なく、非常に快適な夏感を味わえるのも魅力のひとつ。

そんな過ごしやすい国で毎年8月第4日曜日に行われる「ニューカレドニア国際マラソン」ってご存知ですか? 蒸し暑い日本とは違い、とても走りやすい環境の中、素敵な景色を眺めながらのんびりランニングできるので、マラソン愛好家の中では密かに人気のイベントなのです。

早く走れない!という方にもオススメな、良い意味でゆるい雰囲気の大会なので、観光も兼ねて参加してみませんか?

成田・関空からのオンリーワン直行便「エアカラン」


日本からニューカレドニアへは、エアカラン直行便が便利!2017年10月現在、日本からの直行便が出ているのはエアカランのみ。成田と関空(大阪)から出ています。ニューカレドニアへ行かれる場合は必ず利用するエアラインなので、覚えておきましょう。飛行時間は約8時間。

日本からの機体は基本、エアバス A330-200が使用されているので、エコノミーでもリモコン付き液晶モニターや、USB給電といった快適装備を利用できます。モニターは日本語対応しているので、英語やフランス語が苦手な方でも安心。

また、ブランケットや枕の他、アイマスク・耳栓・イヤホン・お手拭きなどといったアメニティも用意されているのが特徴。

今回利用したのは成田発の便ですが、フライト時刻は成田・関空共に昼前なので、機内食は昼食(写真左下)と軽食(右上)が出ます。昼食は、和と洋から選ぶことができ、大きなムースケーキやチーズが付いていました。
軽食はロールサンド。お酒の種類も結構豊富! ドリンクメニューはモニターにて閲覧可能。

豪華でオシャレな『シャトーロワイヤル・ビーチリゾート&スパ』


今回宿泊した4つ星リゾートホテル『シャトーロワイヤル・ビーチリゾート&スパ (Chateau Royal Beach Resort and Spa)』は、ニューカレドニアの首都ヌメアでもラグジュアリーホテルが立ち並ぶアンスバタエリアに位置しており、空港からは車で約1時間ほど。

日本人向けの空港送迎バスは、他のホテル利用でもパックツアーに付いていることが多いですが、個人でホテルを手配した場合は現地ツアー会社「サウスパシフィックツアーズ」や「ランドコミュニケーションズ」などに申し込みしておくとスムーズにアクセスできます。

特に日本からの便は深夜着なので、事前に予約しておくことをオススメします。

落ち着いた雰囲気とデザイン性を兼ね備えたインテリア


計108室ある部屋タイプは全てスイート! 1ベッドルーム(45平米)4カテゴリーもしくは2ベッドルーム(68平米)3カテゴリーから選ぶことができ、それぞれのルームカテゴリーの違いは眺めだけ。

眺めの良い部屋は値段が少し上がりますが、部屋の設備・広さはほぼ一緒なので、一番お手頃なスタンダードスイートでも快適性は抜群! アメニティの豊富さや、バスローブ・スリッパが全室用意されているのはアドバンテージが高いポイントです。

そしてなんと全室フルキッチン付き! シンクやIHコンロ、冷蔵庫はもちろん、電子レンジがあるのは嬉しいポイント。

そして引き出しや戸棚には、調理用具や食器が沢山! 塩・胡椒程度ならミニサイズが引き出しにあるので、朝市で食材を買ってきて自炊することも可能ですし、買ってきたパンやデリをレンジで温めて食べることもできるのです。

プラスチック容器のままだと味気ないですが、ちょっとお皿に盛ると素敵な一品に早変わり!

オンザビーチのリゾートホテルは、ヌメアには2軒しかなく、そのうちのひとつがこちらの『シャトーロワイヤル・ビーチリゾート&スパ』。

綺麗な芝生とプールがある庭を抜けるとすぐビーチに出られるので、朝夕の散歩にオススメ。また、こちらの庭ではウェディングもできます。

ハワイなどの南国リゾート挙式は魅力的ですが、時差やフライト時間を考えると、ニューカレドニアで挙式というのも大いにアリです!

館内の施設も充実しており、ちょっとリッチなご褒美旅にもオススメのホテル。

マラソン大会のスタート・ゴール地点である「アンリミラール競馬場」へも徒歩15分程度なので、マラソンに参加される方にも利用しやすい立地なのです。

シャトーロワイヤル・ビーチリゾート&スパ
Promenade Roger Laroque, Noumea 98807 ニューカレドニア
公式HP(日本語)はこちら

海岸沿いの絶景を楽しみながら走れる「ニューカレドニア国際マラソン」


「ニューカレドニア国際マラソン」は、2017年で35回を迎え、毎年日本人ランナーの参加者も増えつつあるイベント。制限時間もなく、良い意味でゆるい雰囲気なので、初心者ランナーにもオススメ。

ただし、何も練習せず参加するのは無謀なので、日本で少し走って、万全の体制で挑みましょう!

距離は、フルマラソンの他、ハーフ・10kmファンラン・5kmミニレイド・アニエスチャレンジ(子供)から選べます。

フル・ハーフ・10kmに参加する予定で、フランス公認陸上競技ライセンスを持たない方は、医師によって1年以内に発行された、競技参加に支障がないことを証明する健康診断書を提出しなければならないので、注意が必要です。

個人で登録するのはハードルが少々高めですが、各社マラソンツアーから申し込みすると簡単で確実です。

マラソン前日は歓迎パスタパーティー!


マラソン前日には、日本・海外からの招待選手の発表や、参加者同士の交流を図れるパスタパーティーが無料で開催されます。

関係者の方々からのご挨拶や諸注意などもあるので、参加必須です。同じ距離を走る方々と仲良くなっておくと、マラソン当日により楽しめますよ!

また、開催場所はマラソンのスタート・ゴール地点である「アンリミラール競馬場 (Hippodrome Henri Milliard)」なので、当日迷わないように場所を覚えておきましょう。

また、当日自分が飲むドリンクもこの日に預けることができるので、慣れ親しんだドリンクを日本から持ってくるのも良いでしょう。

マラソンウェアにゼッケンを付けて準備完了!


歓迎パスタパーティーではナンバーカード(ゼッケン)と安全ピンが配られるので、外れないよう、しっかり自分のウェアに付け、当日に備えましょう。

朝は冷え込むことがあるので、上着などを着てスタート地点へ行く場合は、テントの荷物置き場へ置くことができます。ただし、ちゃんとしたクロークではないので、貴重品類はホテルに置いておきましょう。

ビーチ沿いの景色もしっかり堪能するべし!


実際走っていると、徐々に疲れ始め、余裕がなくなり下ばかり見てしまうかもしれません。

しかし、ニューカレドニア国際マラソンの一番のポイントは、ビーチ沿いの景色を眺めながら走れるというところ! ちょっと目を斜め前に向けると、素敵な景色に癒されますよ。

コースは全て平坦ではなく、所々アップダウンのあるので、足で走ると結構大変な様子。

筆者も走ってみました! バイクで(笑)


実際に走ってみたほうが、より現場の雰囲気をお届けすることができるのですが、今回はマラソンの様子を撮影しなければならなかったので、メディア用バイクの後ろにまたがって走ってみました(笑)。

バイクで並走したり、先回りして撮影した写真の一部がコチラ。余裕のあるランナーは手を振ってくれたり、合図をしてくれますが、本気のランナーは優勝を狙っているので必死です。

沿道に観客がほとんどいない為、声援が少なく寂しい気もしますが、周回コースでランナー同士がすれ違い、励まし合えるのが、この大会の良いところ。

毎年よりよく改善されて行くイベント


「ニューカレドニア国際マラソン」は、回を重ねるごとに問題点や改善点を見つけ、より参加しやすいイベントになるよう努力されています。

日本人にもわかりやすい看板や、熱中症対策のシャワーステーション、救護スポットなど。また、今回からはドクター数名がランナーと一緒に走っており、何かあった際にすぐ駆けつけられるようになっていました。

スタッフからの応援が嬉しい給水ステーション


コース上には、5kmごとに給水ステーションが設けられており、水のほか持参したドリンクも設置していただけます。

飲み慣れたドリンクを日本から持参し、前日のパスタパーティーで預けておけば、給水ステーションで受け取ることが可能。

みなさん、自分のドリンクをスグ見つけられるよう、色を塗ったり、テープを貼ったり、特徴的なボトルに入れたりと工夫されています。タイムを気にする方は特にパッと取れるよう、分かりやすくしておきましょう。

ゴールは競馬場のコース内!


スタートは「アンリミラール競馬場」前の道路ですが、ゴールは中まで入った競馬場のコース内になります。苦しみと疲れから解放される瞬間!

ゴールゲートを通り抜けた後は、給水ステーションがあるので、スグに水分補給を! また、ちょっとした軽食も用意されているので、お腹がペコペコになってもご安心を。

夜は表彰式とカクテルパーティー


マラソン大会の夕方からは、表彰式とカクテルパーティーが行われます。パスタパーティーと同じく無料。マラソンの締め括りとして、入賞者を讃えましょう。いろんなカテゴリーごとに表彰があるので、自分も呼ばれるかも??

ちなみに、今回のフルマラソンは、男子・女子共に日本人が優勝! 女子は上位3名が日本人(優勝:山口遙さん、2位:小川奈々さん、3位:本山可那子さん )で、男子は上位2名が日本人(優勝:小泉輝さん 2位 牛山純一さん)でした! おめでとうございます!

大会関係者の方達。座ってらっしゃる方が会長のブルーノ・デュメさん。

カクテルパーティーでは軽食やスイーツ、アルコールを含むドリンクが提供されます。ビールはビアサーバーが空になるまで飲み放題!

ちなみに、日本へのフライトは深夜出発なので、この日に帰国される方でもほぼ最後まで楽しめます!

2004年から毎年連続出場されているサチコさんと、前会長ロジェさん。

サチコさんは今年で14回目のベテランランナー。とても気さくな方で、この大会の素敵なポイントなど、色々楽しいお話を聞かせて頂きました。

“時期的には日本のお盆後なので、社会人的には休みを取りづらいかも。でも航空券が少し安いタイミングなため、休みを取れるマラソン愛好家にしてみたら、気候的にも走りやすく、参加しやすい時期です”とおっしゃっていました。

ニューカレドニア国際マラソン
公式HPはこちら

日本人参加者の強い味方!


ニューカレドニア国際マラソン 日本人担当役員の高橋さん。初めて参加される方は言葉や勝手が分からず、現地で不安に感じることもあるでしょうが、高橋さんが親切に対応していただけますのでご安心を!

高橋さんは、ニューカレドニア製のお土産物を取り扱うセレクトショップ「AQUA」のオーナーでもあります。素敵な商品が沢山あるので、ニューカレドニアを訪れた際には是非行ってみましょう!

お店は「ヒルトン・ヌメア・ラ・プロムナード・レジデンス​」の1Fショッピングセンター内。「AQUA」のwebサイトには、現地のオススメ情報なども多数掲載されており、旅行する際に非常に役に立ちます。
ニューカレドニアを訪れる予定がある方は要チェック!

【AQUA (アクア)】
lerie La Promenade de l’Anse Vata
アンスバタ・ビーチ、ラ・プロムナード・ショッピングセンター内
営業時間10:00~19:00 年中無休
公式HPはこちら

協力:ニューカレドニア観光局
エア・カレドニア・インターナショナル航空

この記事を書いた人

たむ

たむトラベル・グルメライター/絶景・パン・スイーツマニア

パン・スイーツ(洋菓子)、絶景スポットなどが好きで、主に関西・四国エリアをウロチョロしています。フォトジェニックなスポットや美味しいもの、オシャレカフェなどをお届けしていきます!

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