関西空港へは「南海ラピート」で!車内の様子と、安く乗る裏ワザとは
日本

こんにちは、ライターの新田です。今回は関西空港から大阪ミナミの中心地、なんば(難波)を結ぶ特急列車ラピートを紹介します。ラピートは南海電鉄によって運行されており、関西空港~なんばを38分で結んでいます。さっそく、ラピートの魅力をチェックしていきましょう。

ラピートに少しでも安く乗る裏ワザ


ラピートに乗るには乗車券のほかに特急券が必要です。ラピートの切符は関西空港駅で購入できますが、少しでも安く乗れる裏ワザがあります。実は格安航空会社ピーチで購入すると、なんばまで1,030円で購入できます。なんばから関西空港までの普通電車の運賃が920円であることを考えると、大変おトクな方法といえるでしょう。

ピーチで購入するとレシートがもらえます。このレシートを関西空港駅にあるカウンターで「本物」の切符に交換します。レシートを紛失しないようにご注意ください。

ピーチは関西空港の第2ターミナルに到着します。関西空港駅は第1ターミナルにあるので、バスで移動します。バス乗り場から上がって少し歩くと、関西空港駅が見えてきます。このカウンターで「本物」の切符をゲットできました! 時間を確認した上で、いよいよラピートに乗車します。

アニメに登場しそうな迫力ある前面が特徴のラピート


ラピートは関西空港に開業した1994年に登場しました。その時に話題となったのが、前面のデザインです。今、改めて見ても迫力満点! とても立体的なデザインになっており、濃い青色も相まって宇宙船のような雰囲気が漂います。また、側面の丸窓もステキですね。全国各地で、どんどん個性あふれる車両が登場していますが、ラピートを超える車両はなかなか出てきません。

重厚な雰囲気が特徴の車内


さっそく、車内に入ってみましょう。まず、目につくのが車両脇にある荷物置き場です。ラピートの荷物置き場には無料で利用できるチェーンがあり、監視カメラも付いています。そのため、安心して荷物を預けることができます。

座席は重厚な雰囲気が特徴です。シートは厚みがあり、しっかりと体を支えてくれます。リクライニングの角度は少し浅いですが、足元のスペースが広いので、ゆっくりとくつろげます。なお、ラピートには電源コンセントは設置されていませんのでご注意ください。

肘掛けから小さなテーブルが出てくるようになっており、飲み物が置けるようになっています。パソコンを置くのは厳しいでしょう。

トイレの数が多いので安心


東京のスカイライナーは8両編成でトイレは1箇所ですが、ラピートは6両編成でトイレは2箇所(3号車、5号車)設置されています。38分の旅ですが、トイレが多いのは安心ですね。トイレはコンパクトな構造になっていました。また、3号車には自動販売機があります。

ラピートはαとβの2種類がある


ラピートには停車駅の違いから、αとβの2種類があります。αとβの停車駅は以下の通りです。

αの停車駅:りんくうタウン、泉佐野、天下茶屋、新今宮
βの停車駅:りんくうタウン、泉佐野、岸和田、堺、天下茶屋、新今宮

主にαは夕方以降、βは日中に運行されています。私は22:01分関西空港発のαに乗車しました。泉佐野駅から大阪中心地の天下茶屋までノンストップなので落ち着いた雰囲気で旅が楽しめました。先行列車が走っている関係で速度はそれほど速くありませんが、主要駅に停車しないだけでもストレスが軽減されます。

乗り換え駅が多いのがラピートの特徴


ラピートのもうひとつの特徴は様々な駅からいろいろな場所に行けることです。ラピートの停車駅からどのような街にアクセスできるのか整理してみましょう。

泉佐野駅:和歌山市方面
天下茶屋駅:京都・北千里方面(地下鉄堺筋線・阪急)
新今宮駅:大阪、奈良方面(JR)
なんば駅:地下鉄、奈良、甲子園、神戸三宮方面(地下鉄、近鉄、阪神)

大阪の中心地を通るJR大阪環状線に乗り換えるには新今宮駅が便利です。新今宮駅は南海とJRが直結しているので、すぐに乗り換えができるのがポイントです。私も大阪駅方面に向かうため、新今宮駅で降りました。

自動改札機を出ると、すぐ右手にJRの自動販売機があります。ここで切符を購入してJR線に乗り換えましょう。

この記事を書いた人

新田浩之

新田浩之鉄道&中東欧旅行研究家

1987年生まれ。神戸市在住。専門は鉄道と中東欧です。国内では鉄道系イベントの取材、国外では中欧、東欧、ロシアの歴史スポットを訪ね歩いています。チェコアンバサダー2018

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