タイ王国の特集

今こそ知ってほしい、「マニュアル車」の楽しさ。
日本

車と言えば今やAT車が主流ですが、私が運転免許を取得したのは昭和63年当時はMT車が主流で、今もMT車に好んで乗っています。MT車はその時々の状況に応じた最適なギアを判断して選ぶ必要があるのですが、それがとても楽しいのです。

そういう訳で今回、MT車の醍醐味を最大限に味わうために、アップダウンやカーブが続く、芦ノ湖スカイラインでドライブしてきました! そこで再発見したMT車の楽しさをお伝えします。

MT車が好きな理由


私が運転免許を取得した昭和63年当時、自家用車では既にAT車が多数派でしたがレンタカーや業務用の車両はまだまだMT車が主流で、AT車しか運転できないということでは何かと支障をきたしていた時代でした。現在のようにAT車限定免許など存在しませんでした。一応、教習所において所内と路上の最初の1時間はAT車というカリキュラムになっていましたが、それ以外の時間は全員が当たり前のようにMT車で練習したものです。

その後運転操作が簡単なことと技術的な改良が加えられたこともあってAT車の比率は増加の一途をたどり、現在では乗用車の販売台数のうち98%以上がAT車だそうです。そうなってくるとAT車限定免許でも何の問題もありません。

そういう世の中になっても私は一貫してMT車に乘り続けています。車を運転する楽しさがまるで違うからです。なお、現在乗っているのは6速MTのマツダ・ロードスターです。

芦ノ湖スカイラインを選んだ理由

車はエンジンの回転をトランスミッションを通してタイヤに伝えています。エンジンには最もパワーを発揮できる回転数というものがありますが、坂やカーブといった外部の状況が変化する中でこの回転数を維持するためにはその時々の状況に応じた最適なギアを選ばなければなりません。この判断と操作を手動で行うのがMT、自動で行うのがATです。

MT車をスムーズに走らせるためには適切なギアの選択とスムーズなシフト操作が必要です。

自分で道路状況を読み、「この坂なら4速」「このカーブなら3速」と事前に判断してギアチェンジを行うため、スピードの変化に合わせて機械がギアチェンジを行う場合よりもキビキビとした走りが可能です。

そういう訳ですからMT車の楽しさを味わうことができるのはアップダウンやカーブが続く道ということになります。今回最もMT車の醍醐味を最大限に味わうことが出来る道として選んだのが芦ノ湖スカイラインです。

いざ当日

3月12日(日)は朝から曇っていましたが、小田原厚木道路を経由して箱根湯本を通る時には青空が顔を覗かせるまで天候は回復しました。恐らくフルオープンで走っても大丈夫でしょう。

箱根に来た時の通例でまず箱根神社にお参りしました、そして駐車場でロードスターの屋根を収納し、いよいよ芦ノ湖スカイラインに向かいます。道路脇に表示されていた温度計が気温6℃を示していましたが、強力な暖房の効果で特に寒さは感じません。

芦ノ湖スカイラインは箱根外輪山の西側の尾根を縦走しており、山伏峠、杓子峠、三国峠と続いていく峠を大小さまざまなカーブが連続する道で結んだ観光道路です。

直線はほとんどなく、坂とカーブと絶景だけで構成されたような道です。先のカーブを見ながら「次は3速、その次は2速」と頭と両手両足をフル活用しなければこのような道はスムーズには走れません。

カーブを曲がる時の基本が「スローイン・ファストアウト」ということはAT車もMT車も同じです。カーブの入り口の時点で減速を完了し、加速しながら抜けていきます。芦ノ湖スカイラインのような道をスムーズに走るにはこの基本をより徹底しなければなりません。

MT車の場合にはカーブの入り口の時点で減速を完了し、自分が最適と判断したギアに入れておくことができます。そのためアクセルを踏み込むと車は思い通りに加速していき、ロードスターの製品コンセプトである「人馬一体」を体感できます。両手両足の操作が上手くいってスムーズにカーブを抜けた時の満足感こそがMT車を運転する醍醐味でしょう。

一方AT車は減速を完了したつもりでもその時点では最適なギアより一段高いギアとなっていることが大半です。そのためアクセルを踏み込んでも力がストレートに車に伝わらないもどかしさを感じることになるのです。それに何と言っても左手と左足が暇すぎます。

中間付近にある三国峠の駐車場に入りました。ここからは晴れていれば富士山から相模湾まで見渡せるのですが、この日の富士山は雲に隠れていて、相模湾が辛うじて見える程度だったのが残念です。

屋根をしまってフルオープンにしているので解放感抜群です。

最後芦ノ湖の湖尻に降りていくまでこのような道の連続です。車を自分の思いのまま操ることの楽しさを満喫することが出来る道で、MT車で良かった、ヒール&トゥができて良かったと心から思いました。

本来道路というものは旅の経路であり車は旅の手段でしかありません。しかし今回の芦ノ湖スカイラインのように道路を車で走ることが旅の目的というのもあっていいのではないでしょうか。

芦ノ湖スカイライン
神奈川県足柄下郡箱根町箱根
公式HPはこちら

本当に楽しいのは助手席かもしれません

オープンカーは解放感抜群なのですが、運転手は基本的に前を向かなくてはならないので十分に解放感を味わえません。誰かに運転してもらって自分が助手席を体験してみたいのでですが、運転できる人がいないんですよね。

この記事を書いた人

鶴間正二郎

鶴間正二郎

徳島県出身。いまどきMT車にこだわる車好きだが、鉄道好きでもある。善光寺御開帳の際に御朱印の美しさにはまり、現在各地の寺社をせっせとまわっている。最近では厚木基地に離発着する飛行機の撮影に挑戦を始めた。

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