全国で桜の見頃を迎えておりますが、京都御苑でもとうとう見頃を迎えてまいりました。また、「京都御所春季一般公開」が4月6日(水)から4月10日(日)までの5日間開催され、普段だと予約をしないと入れない部分も自由にご覧頂けます。
そこで今回は、京都御所春季一般公開の詳細と京都御苑での花見の道順やポイントをご紹介したいと思います。
日本の美・京都御所春季一般公開!
京都御所、2016年春の一般見学は4月6日(水)から4月10日(日)までです。京都御所は通常、前日までの予約で一部見ることができますが、春と秋には一般公開をしており、予約なしで誰でも見学ができる時期があります。
通常の入口は清所門からですが、一般公開の時の入口は地図上の左真ん中くらいにある宜秋門からとなり、出口が清所門となります。御所にはいくつか入口があるのですが、身分により入口、出口が決まっていたようです。
一般公開の時には、様々な展示や蹴鞠などの実演もあるようなので、宮廷文化に触れることができる良い機会だと思います。基本的に建物内部に入ることはできず外観から見る形になります。
▲宜秋門。一般公開の時の入口になります。
▲こちらは建春門。皇后様がお使いになる門で一番優雅な造りだそうです。屋根は檜皮葺き(ひわだぶき)です。
▲諸大夫の間にある桜の間。他に鶴と虎の間があり控え室として使われていました。
この建物は重要な儀式を執り行う、最も格式の高い正殿で京都御所の象徴です。ここで大正天皇、昭和天皇は即位の礼の儀式を行いました。
ちなみに今の天皇はこれを解体して東京の御所に持っていき、東京で即位の礼を行ったそうです。
右近の橘と左近の桜が建物の前にあります。これがパンフレットにも載っている写真と同じものです。
それにしても敷地内はゴミ一つなくとても綺麗で「日本の美」を感じます。手前の階段は18段あり昔の階級の数だそうです。
▲こちらの清涼殿は、天皇がご寝室として使われていた場所だそうです。
もうひとつの見どころはお庭。御池庭といわれ、回遊式庭園でどの角度から見ても正面になるように造られているそうで手入れがきちんとされています。
京都御苑の花見もまだまだ間に合います
近衛の糸桜の他にも御苑内にはたくさんの桜があります。もうひとつ有名なのは「車返桜」といわれるもの。まだ蕾でした。(2016/3/31現在)
私が行った2016年3月31日にはまだ全然咲いていませんが、「車返桜」とは御水尾天皇が外出の際、あまりの美しさに御車を引き返してまで鑑賞されたといわれる桜です。満開時はさぞ綺麗でしょうね! 中立売御門から入ると左手角にあります。
またこれは地図でいうと左下にある下立売御門ですが、ここから入るとサトザクラの密集地帯があります。門の奥にチラッと見えています。ここも見どころのひとつです。
見応えばっちり!近衛の糸桜
▲柵の中には入れませんがその他の所は自由に入れます。三脚もOKです。
落ち着いた淡いピンクがとても綺麗です!
2016年3月31日の時点で7分咲きくらいでしょうか。京都御苑にはしだれ桜の他、ヤマザクラ、サトザクラの桜があります。
このしだれ桜が一番早く咲いているようです。
京都御苑には適度に木のベンチがあります。もちろんここでお弁当など食べてお花見をすることも可能です。奥の芝生に座って鑑賞もOKです。
自由に桜の木の下でシートを敷いてお花見をすることができます。地図でもわかるように、近衛の桜の近くには児童公園があり、小さな子供連れの方がたくさんいます。
そしてその周りにベンチや机もあり自由に飲食することが可能なので、小さなお子様連れ・家族連れなどにおすすめです。
写真の奥に児童公園があります。小さなブランコなんかもありました。
道順:京都御苑は広いので自転車が便利
京都御苑の面積はなんと11万㎡! 東京ドームの2.35個分を誇る広い敷地内には、「そうだ京都へ行こう」のCMで宣伝されている「近衛の糸桜」が見られます。
アクセス方法は、地下鉄、バスで「今出川駅」で下車をして乾御門から入るとすぐ近くにあります。
画像の地図でいうと近衛池の周辺です。車でお越しの方は中立売御門に駐車場があり、3時間で500円(利用可能時間:7:40~19:30)。ここには休憩所もありお食事などができます。
また御苑内はなんと自転車走行も認められているので、広大な敷地を効率よく見るには自転車がおすすめです。
御所というとかなり警備が厳しく感じると思いますが、かなり自由度が高いです。
御苑の中は砂利で敷き詰められているので、自転車で走行する際は写真のように、うっすらと通り道が出来ているところを通ると走りやすいです。
桜や桃の花も咲いているので気に入った所で自転車を止めて自由に写真を撮ることができます。
いかがでしたか?
なかなか見られない京都御所。2016年4月6日(水)から4月10日(日)までの5日間のみ一般開放です。この機会に見てみてはいかがでしょうか。
お花見がまだの方は、お弁当を持って京都御苑にて、お花見を是非楽しんでください。