毎年多くの人で賑わう河津桜まつり。今年は暖冬のため開花も早めということで、開催初日に早速足を運んできました。少し早すぎるかな?と心配して会場に向かったものの、メイン会場周辺ではもう見頃を迎えていました。花より団子の私をも唸らせる河津桜の美しさとは?
実際に桜のアーチをくぐって心弾む春の訪れをひと足先に感じるとともに、その風情ある景色に酔いしれてきました。
河津桜とは?
静岡県賀茂郡河津町で毎年3月上旬に満開になるピンク色の桜です。この桜は染井吉野のようにパーっと咲いてパーっと散るという感じの桜ではありません。伊豆の温暖な気候と早咲きの特色を生かし毎年2月上旬から開花しはじめ約1ヶ月を経て満開になります。また、この桜は「緋寒桜(ひがんざくら)」と「早咲きの大島桜」の自然交配種と考えられています。伊豆河津桜まつり情報局より
メイン会場までの道のり
伊豆急線河津駅を出るとまずあなたを迎えてくれるのはウェルカムドリンクならぬウェルカムチェリーブロッサムです。
駅のあちこちに桜モチーフを発見。
駅前の道路を渡るとまずこちらの看板が目に飛び込んできます。
看板を背に、そのままメイン会場に続いている細い通路を進んでいきましょう。右手には桜、左手には露店が並んでいます。
見てください! 早速綺麗に咲き誇る河津桜に遭遇しました。これはメイン会場も期待できそうです。見頃には早すぎるかも……というひと握りの不安は、一瞬にして消え去りました。
左側の露店では干物や野菜、地元のお土産などが売られていました。
電車の音が聞こえたのでふと線路を見上げると、偶然通りかかったのはレアな「リゾート21 キンメ電車」でした。こちらは熱海~伊豆急下田間を繋ぐ伊豆の特産品をPRする地域プロモーション電車ですが、普通列車の料金で乗車することが可能です。ただし本数が少ないので、どうしても乗車してみたい方は伊豆急線の公式HPをチェックしてみてください。
メイン会場周辺
メイン会場に到着するやいなや、こんな看板を発見しました。どうやら桜の前で記念撮影してもらえるようです。更にその写真をポストカードにして無料でプレゼントしてくれるということで、信じがたいサービスです。
あれ? 伊豆の踊り子がまさかの桜たいやきを買っています。これは桜たいやきのプロモーションなのか本当においしいのか、真相は謎に包まれていますが、どんな味がするのか確かめてみたくもあります。
彼女たちはたいやきを持って一体どこへ行くのでしょうか? 踊り子たちの後ろ姿を見送ったところで、本題に戻りましょう。
まずは河津川沿いを「踊り子温泉会館」方面へ進んでいきます。
桜の木がまばらになるところまで進んでみましたが、桜はとにかく見事のひと言に尽きます。
引き返して今度は河津川沿いを河津浜海岸方面へ向かいます。メインの桜並木を歩く前にちょっと寄り道。私は子供の頃からお祭りなどの屋台で食べ歩くのが大好きです。河津桜まつりの屋台数は夏祭りのそれと比べるともちろん数は少ないですが、お酒もあり、たこ焼き、焼きそば、牛串などフードも充実していたので、桜を観賞しながら楽しむには十分でした。
私はたこ焼きをチョイス。
ハイブリッド猿廻し!
たこ焼きを食べていると何やら会場がざわついたので賑やかなほうへ行ってみると、会場に設置された簡易的なステージで猿廻しが始まりました。急いでたこ焼きを食べ終え、ステージに集中します。猿のももたろうがまず見せてくれた芸は、輪くぐりでした。
続いて竹馬。
華麗なジャンプも完璧です。
えっ! 猿ってんなことまでできるの? これには会場が沸きました。もう猿のことを侮れませんね……。運とタイミングが良ければ、あなたもももたろうにお目にかかることができるかも?
館橋桜並木をゆく
それではお待ちかねの桜並木の下を歩いてみましょう。
館橋桜並木はまだ満開ではありませんでしたが、既に見頃を迎えていました。子供の頃から河津桜を見続けてもう20年以上経つのに、変わらない美しさに胸を打たれます。そして桜という存在はどうしてこうも人の気持ちを穏やかに、優しくするのでしょう。
青空と桜。桜が日光浴を楽しんでいるように見えます。
まるで人間の一生のように凛と咲き誇り、儚く散る桜には、先人たちの魂が宿っているように思えます。思えば私はこの桜から、人生というものを学んだ気がします。
桜一色に染まった町、河津
河津桜原木、沢田地区、峰温泉会館裏桜トンネルなど、他にも見どころ満載の河津桜まつり。この時期の河津はとにかくあっちに行ってもこっちに行っても河津桜で溢れています。全体的に見頃を迎え、今週末からは本格的に混雑を迎えそうな当イベント。週末に車で会場に向かう予定の方は、時間に余裕を持ってお出かけすることをおススメします。
ちなみに桜まつりの期間中は毎日夜桜ライトアップがあるようで、こちらもかなり気になるところです。