仙台市太白区に、縄文時代の知恵と技を体験できる場所があります。「縄文の森広場」では4,000年前にタイムスリップした気分で、復元された竪穴住居や当時使用された穴を見ることや、土器を作ることもできるんです! 縄文時代の人々の暮らしや生活の様子を見てみましょう!
4,000年前の貴重な村の跡が発見された「縄文の森広場」
ここ「縄文の森広場」は、旧石器時代から江戸時代まで遺構や土器、石器などが発掘されている場所でもあります。以前は畑地に利用され、縄文時代の土器や石器が拾える所として有名だったそうです。
昭和55年に発掘調査が行われ、縄文時代の村の跡が発見されました。村全体の様子がよく分かるため大変貴重なものとされ、遺跡が保存されることになったという経緯があります。
遺跡は、今からおおよそ4,000年前の縄文時代中頃のものとのことです。未だに調査がされており、施設の中には石器や土器が展示されております。
「上ノ台」という地名にも表れているように、遺跡は標高55mの見晴らしの良い高台にあります。
復元された、たて穴住居にお邪魔します!
住居の復元は3か所あり、中に入ってみることもできます。現在までに38軒のたて穴住居跡が確認されており、22軒は調査を終えているとのこと。これらは重なりあうものが多くあり、すべてが同時にあったものではないことがわかるそうです。
いずれも円形に掘られた住居で、床の周りには壁がくずれないように立てた板をおさえるための溝が、床には柱を立てた穴が、床の一角には大きな炉がそれぞれ作られています。復元には骨組や屋根の材料に栗の木を用い、屋根を土にのせた「土ぶき屋根」にしているようです。
縄文時代の村は穴だらけ!?
たて穴住居後の周りからは、300個以上の色んな穴が見つかっています。その中には食物を貯えるための貯蔵穴、獣を捕らえるための落とし穴、土器を焼いた穴などが含まれており、中でも貯蔵穴は60個も見つかっているそうです。こんなにわかりやすい跡が残っているなんて、びっくりですね。
ガイダンス施設で本物の土器にご対面!
ガイダンス施設には、大人200円、小中学生100円、高校生150円で入ることができます。入口にある券売機で券を購入します。
中に入ると、発掘された土器や石器が展示されています。現物を見られる機会がなかなかないので、物珍しく見入ってしまいました。
自然とともに暮らしてた縄文時代の人々は、山や川、海などで採れる自然の恵みを食料にしていました。森からは山菜や木の実、キノコなどの植物に加え、小型動物や鳥などを、川や海からは魚や貝等を季節ごとに手に入れて食べていたようです。また生活に必要な道具作りや住居などの施設づくりもしました。
当時の様子が再現されており、ミニチュアの村を見るのが楽しいです!
当時の人々の生活の様子です。東北でこんなに薄着とは! 今の私達なら風邪をひくこと間違いなし!
このほか、いろんな体験活動もあります。土器づくり、石のアクセサリー作り、勾玉作りなど。
小さいお子さんだと難しいものもあるので、時間と難しさを調べてから体験してみましょう!
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