宮ヶ瀬ダムハイキングパスを使って「インクライン」に乗ってみました!
日本

宮ヶ瀬ダム インクライン

こんにちは、大和です。
みなさまは「インクライン」と聞いて何を連想されるでしょうか? わたくしはウエイトトレーニングを嗜む人にはおなじみの「インクライン ベンチプレス」を連想していました。旅と何の関係があるのでしょうかと。
今回の主題、「インクライン【incline】」とは勾配をつける・傾斜をつけるという意味で、傾斜のある場所にレールを敷き、動力で貨物を運搬する代物だそうです。この乗り物に乗りに、宮ヶ瀬ダムに行ってきました。

観光用としても設計された新しいダム

宮ヶ瀬ダム
宮ヶ瀬ダムは2001年から本格的に運用開始しています。元々、完成後も観光地として利用できるように計画されていました。このダム造りの際、必要なコンクリートを運ぶのにインクラインが大活躍した、ということです。現在は観光客を乗せてのんびりと運行していますが、ダムの維持管理・点検という重要な用途もあります。
上記画像左下の白い四角い建物が「インクライン山麓駅」、インクライン乗車の出入口になります。

お得な「宮ヶ瀬ダムハイキングパス」

今回は小田急鉄道が発行する「宮ヶ瀬ダムハイキングパス」を利用してインクラインに割引乗車しました。発券日から2日間有効のこの切符で、本厚木駅北口から神奈川中央交通バス「半原行き」に乗車、宮ヶ瀬ダム最寄りの「愛川大橋」で下車、そこから徒歩で10分ほどで宮ヶ瀬ダムに到着しました。中津川を左手に「石小屋ダム」などを見ながら歩いて行きます。
宮ヶ瀬ダム インクライン

パスを使えば片道・往復ともに1割引!

販売機にて乗車券を購入し、宮ヶ瀬ダムハイキングパスを見せると割引後の金額ボタンの場所を教えてくれます。
抱っこ状態(おとなしい子であることを前提に)なら小型犬も一緒に乗車可能です。

いよいよインクラインに乗車!

ワイヤー1本で引き上げる!

宮ヶ瀬 インクライン
レールの中央にある1本の太いワイヤーがわかるでしょうか? インクラインを引き上げているのはこれだけですが、積載荷重は3,000kgまで大丈夫。最大傾斜35度、速度は60m/min、昇降行程約216m、約4分間の乗車時間になります。型式は「つるべ型キャビン昇降式」です。
宮ヶ瀬 インクライン
この画像を見て気づいた方、いらっしゃいますか? そう、スキーでおなじみのラージヒル用ジャンプ台滑走路と傾斜角度がほぼ同じだそうです。一般人からしたら驚愕の高さと距離ですが、ノルディックの競技者からしたら「ふーん」で終了ということでしょうか?
宮ヶ瀬 インクライン
インクラインは2基あるので、必ずすれ違う仕組みになっています。
撮影のために立っている場所がちょうど、宮ヶ瀬ダムの真上です。柵の高さは170cm近いわたくしの身長でようやく肩がでるくらいのレベルなので、撮影の際はカメラを落とさないように注意してくださいね。

宮ヶ瀬ダム インクライン
神奈川県愛甲郡愛川町半原字大沢5157(宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館)
夏季10:00~16:45、冬季10:30~15:45(6~10分間隔で運行)
公式HPはこちら(公益社団法人 宮ヶ瀬ダム周辺振興財団)

そのほかの見どころ

宮ヶ瀬 ロードトレイン
▲宮ヶ瀬湖畔園地一帯を走るロードトレイン。見ていてなかなか飽きません
 
宮ヶ瀬湖の周辺観光施設は大きく分けて3か所あります。インクラインのある「宮ヶ瀬ダム」付近、全長315mの「水の郷大つり橋」とお土産屋さんが並ぶ水の郷商店街がある「宮ヶ瀬湖畔園地」付近、「宮ヶ瀬虹の大橋」がある「鳥居原園地付近」があります。
宮ヶ瀬 水の郷大つり橋
▲水の郷大つり橋

水の郷大つり橋
神奈川県愛甲郡清川村宮ヶ瀬
09:00~17:00
公式HPはこちら(公益社団法人 宮ヶ瀬ダム周辺振興財団)

訪れるときに注意すること

ゲートの開門時間に要注意!

例えば、神奈中バスで「愛川大橋」で下車して徒歩で宮ヶ瀬ダムに向かう場合、途中ゲートがあります。ここの開門時間が08:30~17:30までとなっています。「宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館」付近にもゲート付きの駐車場がありますが、17:00くらいまでになっています。夏季と冬季では開門時間が異なる可能性もありますので、昼間だけ楽しむと心に決めて行くか、事前確認が必要です。

ダムは広いので、遊覧船・ロードトレインを利用しないなら歩きやすい靴で!

インクライン下車後、わたくしはのんびりと水の郷まで徒歩で向かったところ、30分くらいかかりました。風光明媚なので気分としてはあっという間でしたが、舗装された道路とはいえ歩きやすい靴がいいかと思います。ちなみに「水の郷商店街」のそばに本厚木駅行きの神奈川中央交通バスが始発で出ているので、そのまま「宮ヶ瀬ダムハイキングパス」を使って帰ることが可能です。バスの本数は1時間に約1本、乗りそびれたらお食事タイムにするのがオススメです。

小田急電鉄(宮ヶ瀬ダムハイキングパス)
公式HPはこちら
神奈川中央交通
公式HPはこちら

この記事を書いた人

大和なでし子

大和なでし子旅ブロガー

英語は不得意、中国語も怪しいレベルなのに海外ひとり旅を繰り返しています。最近は体力が落ちたのか国内旅行が主流になっています。体力の落ちた原因が加齢のせいだとは思いたくないお年頃になりました。

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