フィレンツェ中心街は、1982年よりユネスコ世界遺産、歴史的建築物地区に指定されています。
歴史的建築物地区は、車両の入場制限や厳しい美観規制が敷かれています。
遠目では美観の統一がなされていますが、実際に人々が生活する街中はどんな様子なのでしょう。
こんな体験ができます!
この歴史的建築物地区の範囲は、ちょうど1300年代につくられたフィレンツェを囲っていた
旧城壁内となっています。
現在のレプブリカ広場周辺は、1800年代の都市計画工事によって一新されました。
それ以外の場所は、馬車や馬が通っていたので道も狭くなっています。
街を走る観光用の馬車です。
観光客が好きなところに行けるわけではなく、旧市街のルートが決まっています。
ヴェネツィアでいうゴンドラのようなものでしょうか。
ポクポク蹄の音が石畳に鳴り響くと、観光客が振り向きます。
実際に住む人達は?
こちらの車は、フィアット500(チンクエチェント)。
1960年代、この車を持つのはイタリア人の夢だったそうです。
古いイタリア映画にも登場しますし、イタリア人に大人気のアニメ、ルパン三世の車でもあります。
市内は車両進入の厳しい規制が敷かれています。
観光客が実際に来て驚くのが、スクーターなどの2輪車の数。
交通規制と細い道でも簡単に街の中に入れるため、数が多いです。
まさに現代の「馬」ですね。
イタリア語でバイクに乗っている人のことをcentauro(ケンタウロス)と言います。
そういえば外見がよく似ていますね!
みんな風防スクリーンをハンドルに取り付けています。
スクリーンがないと、排気ガスをまともに受けてしまいます。
現地の治安は?
2015年に起きたパリのテロ事件の影響を受けて、イタリアも日本人観光客が減ってしまいました。
実際に住んでいるイタリア人は、
「パリでの出来事なのに? パリから1,000キロ以上離れているのに? 何故平和なイタリアも影響を受けるの?」
と不思議がります。
現在も、ヨーロッパやアメリカなどの観光客でいっぱいなのですが、日本人観光客は例年と比べて減少しています。
平和な街ですが、抑止力としてイタリア軍の兵士が常にパトロールしています。
機関銃をもっている兵士の姿など見たこともなかったので、最初はびっくりしました。
有名モニュメントの近くには、もともと常駐しているパトカーなどに加えて、現在では軍の車両も駐車してあります。
個人的には、スリやジプシーなどがウロウロしていた頃よりも、治安は良くなったと実感しています。
ぜひみなさんも安心してイタリアへお越しくださいね!
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