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中央ヨーロッパの城めぐりの面白さを分かち合いたい

中央ヨーロッパには魅力的な観光スポットがたくさんあります。そのひとつが城です。「城」といっても、様々なタイプの城があります。また、前もって少しでも城や歴史のことを知っていると楽しみが倍増します。

そこで、今回は城めぐりのポイントを解説します。ぜひ、この記事を参考にして中央ヨーロッパの城めぐりを楽しんでください。

「城」といっても2種類の城がある 

日本語では「城」は1語ですが、ヨーロッパ言語では「城」を表すワードが2つあります。例えば、英語ですと「Castle」と「Chateau」があります。中央ヨーロッパの一言語、チェコ語でも「Hrad」と「Zamek」があります。一体、どのような違いがあるのでしょうか。

▲山の上に立つ城、スロバキア、デヴィーン城

ザックリ書くと、「Castle」や「Hrad」は防衛重視のお城、山城だと思ってください。日本でも安土桃山時代以前に建てられた多くの城は山の中に建てられました。

歴史が好きな方ですと登山感覚で城を訪れた方がいると思います。日本と同じように、ヨーロッパでも敵からの攻撃に備えるために、山の中に城が作られました。

▲平地に立つリトミシュル城

一方「Chateau」や「Zamek」は平地にある豪華なお城だと思ってください。あえて日本で例えると姫路城や大阪城のような感覚です。

17世紀になると兵器の技術が進み、山城の存在価値が少なくなりました。また、社会が変化し、豪華な城が求められた時代でもあります。とりあえず、平地にありアクセスしやすい城が「Chateau」や「Zamek」だと思ってください。

城に入ったら建築様式に注目してみよう 

ヨーロッパの城に入ったら、簡単でいいので建築様式をチェックしてみましょう。建築様式とは「ゴシック様式」「ルネサンス様式」「バロック様式」といったことば。

きっと、中学や高校の授業で聞いたことがあると思います。とは言っても「聞いても意味がわからない!」という方が多いでしょう。そこで、超簡単ではありますが、それぞれの用語を説明します。

ゴシック様式


▲プラハ城

ゴシック様式を一言で表すなら「天に突き刺さるようなスタイルの建築様式」です。12世紀中頃~16世紀まで続きました。ゴシック様式は大都市の大聖堂からスタートしたので、城よりも教会で多くみかけるスタイルです。

ルネサンス様式


▲ポーランド・ヴァヴェル城

ルネサンス様式は15、16世紀にイタリアからスタートした建築様式。古代ギリシャ、古代ローマの文化を再生したことが大きな特徴です。

一方、単に古いものを再生しただけではありません。人間の理性を重視をベースにした幾何学的なスタイル(直線、直角、同じ形の連続)もルネサンス様式の特徴のひとつです。

バロック様式


▲チェコ、ヴァルチツェ城

バロック様式の城は他の建築様式と比べると華やか。華やかなバロック様式の背景には王様が一番偉い!と主張した絶対主義とプロテスタントから攻められたカトリックのプロパガンダがあります。

「王はえらいんだ! カトリックは最高だ!」と主張しているのがバロック様式だと思ってください。

本当はもっと細かく説明しないといけないのですが、とりあえず、このくらいで。「ゴシック」「ルネサンス」「バロック」がわかれば、城だけでなくヨーロッパの建築物に対する見方が変わります。

歴史の舞台になった城


城は当然のことながら、歴史の舞台にもなりました。スロバキア、ドナウ川にたたずむデヴィーン城もそのひとつです。一見すると、単なるボロボロの城に見えます。

このような姿になったのは1809年にナポレオンに攻め落とされたからです。「デヴィーン城」は聞いたことがなくても「ナポレオン」は耳にしたことはあるでしょう。

フランスからスロバキアを通り越してロシアまで攻め入ったナポレオンのパワーに驚くばかり。ナポレオンに興味のある方はスロバキア、デヴィーン城をお忘れなく。

時間とタイミングが合えばガイドツアーに参加してみよう 


▲スロバキア、チェルベニーカメン城はツアーで入る城

城に少しでも興味を持ったら城のガイドツアーに参加することをおすすめします。ヨーロッパの城は日本のように展示物の説明が充実していません。ガイドツアーに参加しないとわからないことがたくさんあります。

また、ガイドツアーでは城だけでなく、ヨーロッパの歴史も丁寧に教えてくれます。基本的にはどの城も英語のツアーがあります。また、ツアーに参加しないと見学できない城もあるのでご注意ください。

城はがんばって行った旅人へのご褒美 

中央ヨーロッパの城は多くの場合、アクセスしにくい場所にあります。個人的に苦労すれば苦労するほど、その城への愛着がわいてきます。「行きにくいなあ」と思っても、あきらめずに行ってみましょう。城を見た瞬間「来てよかった」と思えるはずです。

この記事を書いた人

新田浩之

新田浩之鉄道&中東欧旅行研究家

1987年生まれ。神戸市在住。専門は鉄道と中東欧です。国内では鉄道系イベントの取材、国外では中欧、東欧、ロシアの歴史スポットを訪ね歩いています。
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