気構え不要!没後110年カリエール展のレセプションに行って感じた魅力
日本

磨きのかかったカリエール独特の作風

こんにちは! 今回は、フランスの19世紀・象徴主義を代表する画家として知られるカリエールの展覧会のレセプションに行ってまいりました。実のところ、このカリエールについては恥ずかしながら知らなかったので、勉強の意味で参加させていただきました。

会場は損保ジャパン日本興亜美術館!

カリエール展公式作品集

もともと美大の卒業展や都内のアートギャラリーをまわっていた時期があったので、アートへの造詣は深いつもりでしたが、あまり大きな美術館には足を運んできませんでした。今回のこのカリエール展は損保ジャパン日本興亜美術館という大きな箱で行われるとのことで、とても楽しみにしていました。

新宿損保ジャパンビル前

新宿西口を出て、小田急ハルクを右手に、三菱UFJ銀行のある方面へと歩きます。さらに歩いてくとこちらの看板が目に入ってきます。このビルが損保ジャパンビルです。
ダンスをされている方の中では、「やすだビル」として有名です。このビルの42階でカリエール展が開かれています。

親しみやすい作品の多いカリエール

カリエール初期の作品
▲「田舎の風景」やさしいタッチが印象的です。

カリエールの作風は一言でいうと「温かみ」「人情味ある」作品の数々が、往年を通して散りばめられています。「母性愛」や「家庭情景」といったテーマは、他の画家に見られる神話や宗教を題材にした象徴主義に比べ、親しみやすい作品だと思います。

平凡な日常の暮らしをカリエールの感性というフィルターを通し、見事な描写で表現することで、叙情あるアート作品ができあがるのです。

今回のカリエール展の見どころ

磨きのかかったカリエール独特の作風
▲「もの思いにふける女」。遠目で見るとまた違った絵に見えるのが特徴的です。

損保ジャパン日本興亜美術館で行われる没後110年を記念した展覧会では、カリエールの子孫であるミランご夫妻(レセプションに来てらっしゃいました)の自宅コレクションを中心に本邦初公開作品となっています。
また国内コレクションからは、日本で最もカリエールの作品を所蔵する新潟市美術館より作品を展示しています。
そのため、カリエールの初期の頃の作品から晩年に至るまでの作風の変化や、どのようにして国を代表するアーティストになっていったのかなど、カリエールを知るにふさわしい展示会といえるでしょう。
 
見終わってみて、近くで見るのと遠目から見るのとでは違って見える作品が印象的でした。
分かりやすくいえば、写真の画像加工のフィルターをうっすらとかけたような、でも人や物の輪郭ははっきりと分かる独特なタッチは、カリエールにしかできない技法なのではないでしょうか。

初心者でも大丈夫

カリエール公式作品集の裏表紙
▲カリエール公式作品集の裏表紙

アート好きにはもちろんのこと、普段あまりアートに触れる機会がない方でも気構える必要はないし、思わず引き込まれてしまうのが、カリエールのひとつの魅力だと思います。
カリエールの世界にぜひ足を一歩踏み入れてみてくださいね!

カリエール展
会期:2016年9月10日(土)~11月20日(日)
開館時間:午前10時-午後6時、 金曜日は午後8時まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館、翌火曜日も開館)
東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
公式HPはこちら

この記事を書いた人

DAICO

DAICOTRIP'Sライター/CINDERELLA PR

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