フランス人が行列を作る、2017年バゲットコンクール優勝のパン屋はここです
フランス

Brun

フランスでは、バゲットナンバー1を決めるコンテストが1年に1回あります。今回私が耳にしたのは、パリのバゲットナンバー1になったお店の噂。

近所に住んでいるフランス人の方が「ものすごい並んでいる。賞を獲る前はここまで並んでいなかったのに……」とくやしそうに言っていたので、むしろその行列を見てみたい!と思い行ってみました。

お店までの行き方

Brun
2017年バゲットコンクールのパリ優勝店はこちら、「La boulangerie Brun」です!


最寄り駅はメトロ6番線Corvisartという駅ですが、メトロ7番線のトルビアック(Tolbiac)という駅の1番出口から出て進むと直線で行けるのでわかりやすく、個人的にはこちらのルートがおすすめです。

1番出口から出たら、rue de Tolbiacという通りを西方面へまっすぐ進みます。

徒歩10分ほどでお店に到着。2015年に、バゲット部門で2位になっているみたいですね~。

フランスのパン屋さんには、こんな感じでメダルの中に順位とパンの種類が書いてあるので、メダルが出ているパン屋さんのそのパンを買うのがいいかもしれません。

2017年についてのメダルがなかったので心配しましたが、下がってお店をよ~く見たら文章として書いてありました。店舗の屋根のところに、堂々と!

よかった、安心。

地元の人も観光客も来る超人気店!


私は朝9時前に一度お店の前を通りましたが全然並んでいなかったので、まずい、タイトルと全然違う写真しか撮れないかも……とかなりあせりましたが、9時過ぎにもう一度行くとご覧の行列。

よかった! いや、待つ側としてはよくないけど……まぁよかった!と思いながら列に並びました。タイミングで、並ぶときとそうでないときがあるようですね。
Brun店内
この日は8月の初旬。パリに住んでいるほとんどの人たちがパリを離れるというバカンス中に行ってこの行列だったので、本来はもう少し混んでいるのかもしれません。

私は、普通のバゲットと、トラディッションという種類それぞれ1本ずつ購入しました。1番に輝いたバゲットは、トラディッションのほうです。

この2種類を完全な素人(筆者)から違いを説明させてもらうと、トラディッションのほうが硬くてしっかりしている。味に深みがある……ような? あとは、トラディッションは先がとがっているものが多い。

あ、これは確実なことですが、どのお店もトラディッションのほうがバゲットより値段が高い!です!
パン料金表
このお店は、バゲット0.95ユーロ、トラディッション1.10ユーロでした。

笑顔で「ボンジュール」と言ったあとに、通常のバゲットを購入するときは、「ユヌバゲット シルヴプレ」、トラディッションのほうは「ユヌトラディッション シルヴプレ」で買えますよ~!

ユヌはひとつという意味ですが、他の人の注文を聞いているとユヌがなくてもよさそうです。

そして基本は、笑顔で指差し注文! これでなんでも注文できます! 商品名がわからないとき、読めないとき、どれがどれだかわからないとき、私はいつもこれで乗り切ってます!

対応してくれた店員さんは、英語が話せました。

他のパンはもちろん、ケーキやマカロンも売ってました。

比べて食べてみました。

バゲット引き
Brumバゲット
下のとがっているほうがトラディッションです。

切ってみました。

トラディッションのほうが中に空間があり、全体的に少し茶色いですね。通常のバゲットは、小麦の味がしっかりとしていてもっちり系。

トラディッションは、小麦の味がさらにしっかりとしていて、バゲットよりも少ししっとりしている、と感じました。

パンに対しての考え方の違い?

フランスのパン屋さんは基本的には商品を手提げ袋には入れてくれず、さらにバゲットは、パンが半分ぐらい飛び出た状態で渡されたり、持つ部分だけを紙で巻いてくれたものを渡されます。

最初渡されたときにはかなり抵抗がありましたが、だんだんと慣れてきました。

そもそもレジでお金を払うときに平気でレジ台にパンを置かれますし、街を歩いていると、みんなバゲットを握ったまま気にせず手を前後に振って歩いてる。

そんな光景が当たり前なので、気にしている自分がだんだんと恥ずかしくなってきて、今では全然気になりません。

街中には、買ったばかりのバゲットをちぎって歩きながら食べている人もいます。フランスを歩くときに、バゲットの先がない人がいたら口元を見てみてください。モグモグしているはずです。

買ったバゲットを手にして温かかったときは、いつもより少し幸せな気持ちになります。いい香りがするので、歩きながらかじっちゃう気持ち、よ~くわかります。

そして今回わかりましたが、トラディッションは持ち歩いていると先がささります。私も家までの移動の中で2回「痛っ!」となり、周りをきょろきょろと見渡しました。

犯人は、自分が持っているエコバックから飛び出たパンでした。トラディッションはけっこうな凶器になりますので、持ち歩きにはお気をつけください。

スーパーでも袋が有料なので、パリを散策する際には常にエコバックをかばんに入れておくと便利ですよ。

ちなみに今年は、7月10日(月)から8月2日(水)までお店が夏休みで閉まっていました。1位になったのにバカンスとって休んじゃうんだなぁと、とてもフランスらしいと思いました。

Brun Boulangerie Patisserie
193 rue Tolbiac,Paris
営業時間 7時-20時 
定休日 火、水
公式FBはこちら

この記事を書いた人

チカさん

チカさん日本語教師

1年のフランス生活も終わり、日本へ帰ってきました! 言葉が全部通じるのってすばらしい!と実感している今日この頃。 気になることがあるとどんどん質問しちゃう癖が、帰ってきてからひどく(?)なっているようにも感じます。 車好きの父の影響で、自分もサーキットを走ってみたい!と思うようになり、最近はサーキットに行ってちょろ~っと練習しています。 本当にちょろ~っと走っているので、もっと練習して、せめて邪魔にならない程度になることが今の目標です!

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