2017年5月に京都市内にオープンしたばかりの「ゲストハウスるり」。閑静な住宅街で、ご夫婦2人で営まれている、ゲストハウスです。
今回は、オープンされたばかりのオーナー様の思いを聞きたく、お伺いしました。お話をしている際も、穏やかで、優しい表情が印象的でした。そして、ゲストハウスに賭ける熱い思いを話してくれました。
なぜゲストハウスをオープンしたのか?
オーナーが奥様、経営・マーケティングを旦那様が行い、運営されている「ゲストハウスるり」。ゲストハウスを行うことを決めたのは、旦那様でした。しかし、奥様は当初反対されていたようです。
奥様の反対を押し切ってまでゲストハウスを始めたのには、理由がありました。実は旦那様は長年、山口県の旅館でマーケティングの仕事を行っていました。そこで得た知識を基にして事業計画を作成し、スタートさせたのです。
つまり、旦那様には、自身の経験からゲストハウスでの勝機を見出し、未来への道筋が見えていたのです。
オープン1ヵ月で予約殺到! 満室の要因は?
ゲストハウスを創るにあたり、オーナーが良いと思うものを創ること以上に「宿泊するお客様の気持ち」を知ることが重要と考えたお2人は、「お客様のニーズ」をリサーチしました。
その結果、オープンしたばかりにもかかわらず、ほぼ連日満室となりました。既に、5ヵ月先までほとんどの日に予約が入っている状態が続いています。
「ゲストハウスるり」の宿泊形態は一軒家を貸し出すスタイルです。最大8名までの宿泊が可能なため、団体客から支持されています。また、閑静な住宅街にあるため「静かに過ごしたい」という年配層の支持も得ることができています。
そして最大のメリットは、京都駅から徒歩で向かうことが出来る、立地の良さです。様々な事を計算されてスタートしたゲストハウスなので、必然的に満室状態になっているのです。
ゲストハウスを経営を考えている人達へ
外国人観光客が増えている影響から、ゲストハウス経営は小さなブームとなっています。旅行が好きな人だったら、一度はゲストハウス運営に憧れた事があるかもしれません。
ゲストハウスをスタートするのであれば、「目的」をしっかり定めることが重要であるとご夫妻は話してくれました。
ドミトリー(相部屋)タイプの客室でコミュニーケーション、交流を重視して行うゲストハウスを作るのか。または「ゲストハウスるり」のように一軒家を貸し切りにして、宿泊客にリラックスできる空間を与えるようにするのか。
どのようなゲストハウスが「宿泊客を満足させれることが出来るのか」をしっかりと考える必要があるとのこと。
また、「目的」と同様に重要な事は、「市場調査」を怠らないことだそうです。様々なゲストハウスに足を運び、良いところや悪いところを調査することが成功のカギを握っているとのことです。
ゲストハウス経営の魅力とは?
ゲストハウスの運営の魅力は、オーナー様それぞれに異なります。
「ゲストハウスるり」のオーナー様にとっては、宿泊客からの心のこもった「ありがとう」の声がゲストハウス運営の魅力であると話してくれました。
ゲストハウス運営は他の仕事に比べても、直接「ありがとう」という言葉がもらえる事が多い仕事と言えるかもしれません。「ありがとう」と言われて、嬉しくない人はいませんよね。
ゲストハウス運営は、宿泊者の時間を創る、非常に責任重大な仕事です。宿泊者を満足させるために、様々な努力がなされている仕事であることを実感しました。
京都市 南区東九条北烏丸町24-15