本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

東北 その他
本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

下風呂温泉(青森県風間浦村)は、本州最北の温泉郷。目の前は津軽海峡、天気が良い日は海の向こう側に北海道が望める秘境の地です。海辺の温泉地ながらも、乳白色や灰色に濁ることもある本格派の硫黄泉が湧出。また、津軽海峡で水揚げされた新鮮な海の幸にも定評。お湯と食事の良さ双方が揃った温泉地は、実は全国的にも貴重な存在です。


つぼた旅館」は、下風呂温泉街の最高台に位置する小宿。「本当にこの宿泊費でいいの!?」と驚くほどの抜群のコスパを誇り、極上の源泉かけ流し温泉&津軽海峡で獲れた海の幸の双方がお手頃価格で堪能できます。
今回は「つぼた旅館」の魅力を、実際に宿泊した体験を元にご紹介します!

本州最北の温泉郷「下風呂温泉」ってどんなところ!?

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

津軽海峡沿いの海岸線に面する下風呂温泉


下風呂温泉は、本州最北の下北半島にある温泉地。最寄りの電車駅であるJR下北駅から路線バスで約70分。青森市や八戸市中心部からならば車で約130~140km、おおよそ2時間30分程度かかります。アクセスは決して良好とは言えませんが、その反面、有名温泉地では決して得られない非日常感に包まれています。

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

天気の良い日は、遠く北海道が望めます!


下風呂温泉は、北海道からアクセスすることも可能。函館~大間を運航するフェリーは1時間30分ほどの乗車時間で到着。車やバイクをフェリーに乗せて行くならば※、下風呂温泉は青森市内からよりも函館方面からの方が実は近場かもしれません(笑)

※大間のフェリー乗場前から下風呂温泉へ行く路線バスもあります。

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

小ぶりな温泉街は古き良き昭和情緒たっぷり


海岸線から一本裏通りに入ると、“ザ・昭和“とでも言いたくなるような温泉街が! 今風の観光化した和モダンな温泉街とは全く異なり、リアル昭和情緒に溢れています。本州最北の温泉郷というアクセス面の難点があるからこそ俗化することなく、決して気取ることのない生活感たっぷりの温泉街が、令和の現代においても守り続けられたのでしょう。

では、「つぼた旅館」へ潜入しています!

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

温泉街を上って「つぼた旅館」へ行きます!


今回の記事の主役である「つぼた旅館」は、下風呂温泉街の最上部にあります。下風呂温泉の一帯は海岸線からすぐに斜面が広がり、ほとんど平地が無い地形。とはいえ海岸線から直線距離で200メートル強ほど。下風呂温泉バス停から徒歩約3分で到着します。

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

つぼた旅館 外観


つぼた旅館は、坂を上り切った行き止まり付近にあります。見渡すと津軽海峡が遠く望める立地です。以前は「新湯」という共同浴場が隣にありましたが、2020年に閉館しました。

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

エントランスホール


玄関をくぐると、いかにも昭和のホテルといったレトロな雰囲気。昭和生まれの筆者からすると、子供の頃に親から連れられて行ったホテルの様なイメージ。どこか懐かしい気持ちへと導かれます。

客室はどんな感じ!?

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

2階ホール


客室は2階にあり、エレベーターは無いので階段を上る必要があります。

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

筆者が宿泊した客室


客室は和室で、部屋によってサイズが異なります。今回は気軽な一人旅でしたが、たまたま空きがあったのでしょうか? 大きめの部屋(和室10帖)をご用意して下さりました! 2~3人利用でも全く問題無いサイズです。布団はチェックインの段階から敷いてあります。

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

アメニティ類


客室には、浴衣・羽織・宿名入りのハンドタオル・バスタオル・歯ブラシが備え付けられています。基本的なアメニティ類は揃っています。使い捨てのひげ剃りは置かれていないので、必要な方はあらかじめ持参しましょう。洗面所とトイレは共同利用トイレは温水洗浄便座付のものも用意され、不便は無いでしょう。

乳白色の極上湯を満喫!男女浴室をご紹介

つぼた旅館の大きな魅力のひとつは、やはり温泉でしょう。2026年5月現在、日帰り入浴は不可宿泊しないと入浴できません。浴室は男女別の内湯があるのみで、露天風呂はありません。今回は、男女浴室※をそれぞれご紹介しますね。
※浴室の男女入替はありません。

・男湯

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

男性脱衣室


脱衣室は、洗面化粧台・脱衣棚・ソファーがあるだけのシンプルな造り。鍵付きロッカーは設置されていないので、客室で保管しましょう。なおドライヤーは設置されているので、髪を洗ったら脱衣室で乾かしましょう。

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

男湯全景。

浴室のドアを開けた途端、いかにも温泉らしい硫黄(硫化水素)の香りが漂い、瞬時に温泉気分が爆上がり! 本州の果てまでわざわざ来たかいがあった、と心と体の緊張がほぐされていきます…。

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

僅かに灰がかった乳白色のお湯は、見た目も実に美しい。


泉質名は「含硫黄―ナトリウム―塩化物泉」
。温泉分析表上では新湯系統の源泉4本をミックスして使用と記されていますが、宿の方に伺ったところ、つぼた旅館では一本だけの単独使用(新湯3号泉を使用)とのこと。そのせいかどうかは不明ですが、硫黄成分が強く感じられ、見事に白濁しています。

 
筆者の経験上では下風呂温泉の場合、新湯源泉は透明で、もう一つの主力源泉である大湯源泉は白濁していることが多い印象(※その時の状況によって変わります)。これほど見事に白濁した新湯源泉は初めてお目にかかりました!

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

成分が濃いため、湯の花を濾してかけ流されています。


海辺にある日帰り入浴施設「海峡の湯」のような圧倒的な開放感はありませんが、この小ぢんまりとした湯船だからこそ、お湯の鮮度が絶妙に保たれ、成分がしっくりと体に馴染む感覚があります。

また硫黄のみならず、“熱の湯”とも称される食塩成分も多量に含有お風呂上がりはしっとりと肌がととのい、いつまでもポカポカと温もりが持続します。


本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

シャワースペース


シャワーは
温泉でなく、沸かした真水を使用。下風呂温泉の源泉は成分が濃厚&香りも特有の硫化水素臭がするので、シャワーでサッと流せるのは嬉しい配慮でしょう。シャンプーとボディソープも備え付けられています。もちろん、硫黄(硫化水素)の香りを落とすのがもったいないという方は、上がり湯せずに硫黄成分を全身まとったままお風呂から出た方が良いでしょう。

・女湯

筆者は男性ですが、今回特別許可にて女湯も見学・撮影させて頂きました。

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

女性脱衣室。


女性用の脱衣室
は男性と形状は若干異なるものの、設備類は同様。鍵付きロッカーは無いので貴重品は客室で管理しましょう。またドライヤーもあるので、髪を洗ったら脱衣室で乾かしましょう。

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

女湯


浴室の造りは、女湯の方が男湯に比べて若干小ぶり
でしょうか? 狭い空間である分、男湯以上に特有の温泉の香り(硫化水素臭)を強く感じる気もします。湯の花を濾しながら滔々と源泉をかけ流している点も男湯と同様です。シャワーやソープ類も男湯と同様に備え付けられています。

 
“露天風呂が無い、お風呂が小さい!”と嘆かれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、それは違います。限られた湯量である貴重な源泉を大切に使っているからこそ、あえて小ぶりな浴槽一つで温泉を提供しています。温泉に詳しい人・温泉を心からリスペクトしている方ならば、この事情をきっと分かっていただけるに違いありません。

下風呂へ来たら海の幸! 夕食&朝食はどんな感じ?

つぼた旅館の魅力は決して温泉だけではありません。実は料理自慢の宿でもあり、リーズナブルな値段で海の幸満載の食事を楽しめます。宿泊は値段や食事のグレードに応じて様々なプランがありますが、今回筆者は二食付きのお値段控えめなプラン(湯っくりのんびりプラン)をセレクトしました。

・夕食

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

食事用の専用個室


お値段控えめとはいえ、夕食は1階にある立派な専用個室で頂きました。気軽な一人旅なのに、凄く贅沢な気分になります(笑)

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

夕食。湯っくりのんびりプランです。


夕食は、目の前が漁港である下風呂温泉らしく海の幸満載のもの。リーズナブルなプランでも十分な量があります。季節にもよりますが、アワビの踊り焼きやあんこうも付いてくる上級プランもあります。しかし、筆者的には十分なボリューム&クオリティです。

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

生ウニ。新鮮なウニ特有の甘味があります!

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

マグロの刺身。赤身だが脂の甘さとは違い、赤身本来の魚の旨味が◎

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

お造り(カンパチ・ホタテ・サーモン・ホタテ)。どれも新鮮で、“本州最北の漁師町にいるんだ”と改めて実感!

 

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

女将の得意料理「イカちゃん焼き」。甘辛い味噌がグツグツと香ばしい音を立て、ご飯が進みます。


全体的には、やっぱり魚介類の鮮度が違います! 魚料理がお好きな方ならきっと気に入るに違いありません!

・朝食

朝食も、夕食で利用させて頂いた専用個室で頂きました。朝から非日常感たっぷりで、テンション上がります!

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

朝食


朝食も海の幸中心の、ザ・日本の朝ごはんといった印象です。特に朝からタコの刺身が出るのは贅沢な限り。筆者は九州在住ですが、西日本で食べるタコとは別物のような気がします。

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

タコの刺身。コリコリした歯ごたえが絶品。

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

厚切りの鮭の塩焼き。日本の朝食の定番。

本州最北の温泉郷で過ごす非日常! 下風呂温泉「つぼた旅館」の乳白色硫黄泉と新鮮海の幸で温泉三昧【青森】

温泉玉子。ご飯との相性バッチリです!

 

これだけの温泉&食事が揃って、宿泊は一泊二食付きで一泊一人1万円前後筆者は1人泊で、一泊二食付き税込み11,700円(湯っくりのんびりプラン)でした。首都圏や関西などの大都市圏では、ちょっと考えられない様なコストパフォーマンスかと思われます。


※本記事の情報は、2026年5月現在の情報です。

まとめ。下風呂温泉「つぼた旅館」はどんな人におすすめ!?

以上、下風呂温泉「つぼた旅館」をご紹介させて頂きました。

 
最後になりますが、つぼた旅館は以下のような方におすすめです。


・温泉の泉質重視の方。特に硫黄泉がお好きな方にはマスト!

・和食、特に海の幸がお好みな方

・温泉も食事も妥協したくない方
・コスパ重視の方

・都会の喧騒を離れ、静かな温泉地で過ごしたい方

 
上記に一つでも当てはまる方ならば、つぼた旅館はぜひチェックしてみる価値はあるでしょう。

 
下風呂温泉には
、一度訪れたら「ただいま!」と言って帰ってきたいと思わせる…そんな本物の旅情と温もりがあります。多くの人にとって行くだけでも大変な労力を有する遠隔地ですが、とりわけ温泉やグルメに少しでも興味がある方なら、ぜひ一度は訪れてみるべき温泉地といっても決して過言ではありません。

宿概要

●下風呂温泉「つぼた旅館」

所在地:青森県下北郡風間浦村下風呂家の尻11

電話番号:0175‐36‐2456

アクセス:

【バス】JR下北駅から路線バス(下北交通バス)で約70分。下風呂温泉バス停下車後、徒歩約3分

【車】青森市中心部から車で約2時間30分(約130km)