万博の東ゲートに近く、いつも長い待ち時間ができている「住友館」。いったいどんな内容なのか気になっている人も多いのではないでしょうか。ここは子ども向けのパビリオンかと思いきや、大人も感動できる充実の内容。夏休みの家族旅行にもおすすめなので、できれば事前に抽選予約で勝ち取っておきたいパビリオンです。
住友パビリオンが人気の理由は?
住友パビリオンでは、住友が長い時間を重ねてきた森との関わりの中で見出した、森にある多様な価値に触れる体験を提供しています。その名も「UNKNOWN FOREST 誰も知らない、いのちの物語」。

画像提供:Sumitomo EXPO2025 Promotion Committee
館内に作られた森の中を歩くのですが、これがとっても神秘的な空間になっていて、年代を問わず大人気。小さな子どものいるファミリーはもちろんのこと、大人も癒され、年配の方もなんだかホッとする空間になっています。これから暑い季節を迎えるにあたって、2か月前・7日前の事前予約で日中の暑い時間に予約を確保しておきたいパビリオンです。
さっそく森に入ってみよう
森に入る前にランタンが配られます。森の中はそれだけ暗いってこと。年配の方や小さな子どもは特に足元に気を付けて。

暗いだけじゃなく、もやがかかっていたりして、特に最初の場所は目も慣れていないので注意しましょう。次で説明しますが、このランタンは灯り以外にも役割がありますよ。
体験型のスポットが多数
住友館は、ただ単にスライドを見たり、作られた空間を歩くだけの受け身のパビリオンではありません。

入口で手渡されたランタンを、タッチポイントになっている切株に置いたり木の枝にかけたりすることで、キノコが光ったり、森に暮らす動物の姿を見ることができたりします。

豊かな森の中にはさまざまな植物や生き物が暮らしていて、足跡などでその存在をうかがい知ることのできる動物も…。

「気配を感じる」という見えない演出も素晴らしく、まさに五感で楽しむパビリオン。エンディングまでは、森の中の至る所に散りばめられた「いのちの物語」との出会いを存分に楽しみましょう。
ストーリー仕立てのパビリオン
最後はこの物語のキーとなる「マザーツリー」にランタンをかける儀式があります。大人もちょっと神妙な感じになるので、小さな子どもだったらいつまでも記憶に残る体験になりそうです。

この後に「パフォーミングシアター」で大迫力の演出があります。実は私は事前に「ダンスがある」という情報しか知らなくて、「ダンスは別に興味ないなぁ」なんて思っていたのですが、このダンスがとても良かった!! 私のような人にこそ見てほしいパフォーマンスです! もちろん映像も美しく、個人的には万博の中でベスト3に入るパビリオンだと感じています。

出口付近では植林体験イベントの案内もあるので、お見逃しなく。特に小学生なら夏休みの課題にも良さそう。

今は壁ぎわに飾られていますが、2026年以降に、建築の為に伐採した跡地を含めた「住友の森」に植えられて、数⼗年後、数百年後の未来へと継承されるそうですよ。ただ植えるだけのイベントではないところも住友らしくて良いですね!