ゴールデンロックへの行き方~神秘の国ミャンマー~
ミャンマー

5年後には景色が変わる!?ミャンマー行きのススメ

ここ数年で民主化が進み、政治・経済ともに改革が断行されているミャンマー連邦共和国。
外国からの投資がどんどん入っているこの国は「数年後には大きく景色が変わっているだろう」と言われています。そう言っているのは私です。ヤンゴンの工事現場の多さを見ると誰もがそう感じるはず。
そんな”急進”発展途上国のミャンマー。素朴な農村の風景や観光地化されすぎていない遺跡をめぐる旅は、今行くことに価値があると思わせる魅力が満載!今回はミャンマー旅行のハイライトでもある絶景ゴールデンロックとそのクレイジーな道のりについて紹介します。

ゴールデンロックとは

簡単に言ってしまうとブッダの頭髪がお納められていると言われている大きくて金ピカな岩です。正式にはチャイティーヨ・パゴダ(Kyaikhtiyo pagoda)という仏塔です。パゴダとは仏塔のこと。今にも落ちそうで落ちない絶妙なバランスで幾年も鎮座しており、人々の信仰するところとなっています。

バスで行くのが安くて早くて楽

ほとんどの人はヤンゴンを始点に行くでしょう。ここではヤンゴンからの行き方をご紹介します。
電車・バス・タクシーなど手段は色々ありますが、安く早くを求める人へのオススメは断然バス!電車は一日数本しかない一方、バスはたくさんの会社が運行しています。電車に比べると比較的予定通り到着するのもいいところ。


ゴールデンロックに限らず、ミャンマーでの長距離移動はバスが圧倒的に便利です。各地へ様々なルートが運行されています。特別に電車に乗りたい!というルート以外はバスを駆使しましょう。ちなみに、古都マンダレーから北東へ走る列車はゴッティ鉄橋という世界で2番目に高い鉄橋を渡ります。これは乗車の価値あり。ゴッティ鉄橋についてはまた別途お伝えしたいところです。


話をヤンゴンからゴールデンロックまでの道のりに戻します。まずは宿やバス会社のカウンターでチケットを買います。バス会社のチケットカウンターはヤンゴン中央駅の近くに集まっています。
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私はゲストハウスで購入。8,000K(チャット)。この時のレート1円=9Kなので900円弱。チケットカウンターで直接購入するのと値段は変わりません。”チャイティーヨ行”と書いてありますが、チャイティーヨの山の麓キンプンKinpunまでです。ゴールデンロックに行くためには必ずキンプンから政府運営のピックアップバスに乗りかえる必要があります。

まずはアウミンガラー・バスターミナルへ

チャーティーヨ行のバスはアウミンガラー(Aung Mingalar)バスターミナルから出ています。このターミナルはミャンマー各地への長距離バスがたくさん出ている巨大ターミナル。ミャンマーを旅する人のほとんどは一度はここを利用するのでは。

アウミンガラーターミナルはヤンゴンの中心地スーレーパゴダ通り(Sule Pagoda Rd.)を走る43番のローカルバスに乗ると行けます。とは言ったものの、バスを見てもどこにも数字が書いてありません。ビルマ文字で書いてあるからです。
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photo by getyourbackpackhttp://getyourbackpack.com/
左のリボンみたいな形なのが”43”です。ターミナルは終着地ではないので、車掌さんに「アウミンガラーバスターミナルに着いたら教えてね」と伝えましょう。バス賃200K。

ヤンゴンからアウミンガラーまでバスで2時間くらいかかると思ったほうがいいと言われましたが実際には40分で着いて時間を持て余しました。でもラッシュの時などはヤンゴン中心地からアウミンガラーまで本当に2時間かかることもあるそうなので、余裕を持つことに越したことはありません。

ターミナルではまずバス会社のカウンターを見つけよう

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アウミンガラーターミナルに着きました。死ぬほどバスがひしめき合ってます。自分のバスはどれだー!?日本の観光バスの中古車が多いです。
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見つけました。ヨヨレー(Yoe Yoe Lay)EXPRESSというバス会社。ビルマ語だらけで探すのが大変。まわりの人にチケットを見せたらすぐ教えてくれます。人に聞くのが一番。

ついに出発。ひたすら農村の景色が広がります。
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アドベンチャー心をくすぐる登山道を走る

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5時間ほどでキンプンKinpunに到着。キンプンはチャイティーヨへの参拝者や観光客のための中継地点であり、ごはん屋さんやお土産屋さん、バス会社が並んでいる小さい村です。日帰りの人はここで帰りのバスを確保しておきましょう。
ここからピックアップバスと言われているトラックに乗って1時間山を登ります。
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ぎゅうぎゅう詰めになってレッツゴー。
乗り場には乗車賃2,500K including Life-insuranceと書かれていました。生命保険料込とあえて書かれると逆に不安…。


そして不安な気持ちを増幅させるような登山道をトラック野郎が爆走していきます。なお、道中に”cable car”と書かれた工事中の看板がありました。何年か後にはゴールデンロックはケーブルカーで行ける時代が来るようです。しかしこのトラックで登って降りる事が一種のアトラクションなので、将来このジェットコースター的登山を体験できなくなるのは少し寂しい気もしますね。
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山頂に着いたらここから15分くらい歩きます。道は1本。迷いようがありません。運び屋さんが待機してます。荷物が多い人やお年寄りが利用していました。
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途中の外国人用チェックポイントで拝観料を払ってパスをもらいます。いよいよチャイティーヨ・パゴダへ!
敷地に入る時は裸足になります。午後はだんだん地面が熱くなるので要注意。

ついにお目見え!ブッダの力おそるべし!!

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お寺の敷地に入ってしばらく歩くと神秘の岩・ゴールデンロックとついに対面。本当に信じられないくらい今にも転がり落ちていきそう。
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思わずお坊さんも記念写真を撮っちゃいます。意外にもスマホ持ってるのね。
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想像以上に浮いています。
金箔を貼って参拝するのがゴールデンロック流。残念ながら女性は直接触れることができませんが、あと3メートルというところまでは近づくことができます。


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登ってきた方向の反対側にも参道が。ものすごく急な坂道にお土産やさんや漢方を売っているお店が並びます。牛の頭、トラの牙、熊の手なども漢方薬として売られています。ミャンマー中を旅行しましたが、この”ゲテモノ(!?)”漢方はここでしか目にしなかったです。見るだけでも面白いし、フレンドリーな人たちが話しかけてきて楽しい通り。

夕陽~夜~朝日も必見

ヤンゴンからゴールデンロックへは強行スケジュールで頑張れば日帰りで行けます。しかし日帰りの場合は昼の顔しか拝むことができません。1日の中で様々な表情を見せるので、時間が許せばぜひ山頂で1泊することをオススメします。

数少ない山頂のホテル
ガイドブックに載っているのは
Mountain Top Hotel
予約サイト等で調べるとヒットするのが
Kyaikhto Hotel
私はここに泊まりましたが、ミャンマーにしては高い宿泊料の割に設備は安宿とあまり変わりません。立地が立地なのでしょうがないとは思いますが。

今のところガイドブックや予約サイトには載ってないですが、上記2つに比べると安くミャンマーの人たちが多く利用しているのが
YoeYoeLay Hotel
外国人も宿泊できるようです。HPはビルマ語が多いようですが予約フォーマットがあります。

夕陽~夜 心を静める

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昼より人が増えている!この日は満月ということで、家族でお寺で一夜を過ごす人が多いようです。
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だんだん暗くなってきて幻想的な雰囲気に。
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お供え物がたくさん。皆ひざまずいて一生懸命拝んでいます。ろうそくをみんなで数珠つなぎに灯すイベントをやっていたので私も参加しました。旅に出ると信仰について考えさせられることが多いです。

夜明け ゴールデンロックだけが浮かび上がる

山頂のホテルKyaikhto Hotelで寝ていると外の賑わいで目が覚めました。夜明けごろにぞくぞくと参拝者が訪れてきたのです。
その間を僧侶たちがお経を唱えながら托鉢をしていました。私も参拝者に混じり再びゴールデンロックへ。
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夜明け前。左に小さく光るのは満月。スマホの限界ですが、生で見ると満月とのコラボは圧巻。
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日が昇ると人々は帰路へ。
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袈裟を着せてもらって喜んでいる少年。

日が昇ったら雲海が見られる隠れスポットを見逃すな!!

夜明けのゴールデンロックを見てやれやれと帰るにはまだ早い!帰り道を向いて左側、お寺の東側に少し階段で降りてご来光を眺望できるスポットがあります。
注意していないと気づかないのでスルーして帰る人が多いですが、この景色が素晴らしく美しく、しばらく口をあけてボーっとしていました。
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これについてガイドブックや他のブログなどで紹介しているのをまだ見たことがありません。

心が穏やかになったところで下山です。ジェットコースターのような道のりに気持ちの穏やかさが吹っ飛んでいきます。これからゴールデンロックに行かれる方、ぜひ存分にブッダの偉大さと素晴らしい景色とクレイジーな道のりを満喫してみてください。
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帰り道。

この記事を書いた人

やよい

やよいTRIP'S ライター

85年生まれ。神戸育ち横浜在住。
地図が読めない女。大学時代に1人旅に目覚め、これまで訪れた国はアジアを中心に19ヶ国。
旦那を置いて結婚式10日前まで旅に出ていたことも。極度の猫好き。

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