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震災後の由布院のいま 観光に行くなら今がおすすめな理由

2016年4月に発生した「熊本地震」で、大分県の別府市や由布市は最大震度6弱の揺れに見舞われました。温泉や観光地として人気の大分県由布院はいま、どんな様子なのでしょう?
地震から約3ヶ月後の旅のレポート、そして今こそ観光に行く理由をお伝えします。

別府駅前から由布院行きのバスに乗ってみた。街の様子は?

おトクな「九州ふっこう割」を使って別府の温泉旅館に宿泊した後、JR別府駅西口から路線バス(亀の井バス)に乗って由布院駅前に向かいました。
所要時間およそ1時間、大人片道900円の気軽な旅。別府と由布院の二大温泉観光地は近いので、合わせて巡るのもオススメです。
別府駅に出てからバスに乗ったのですが、宿泊した観海寺温泉も通り道でした。「観海寺入口」という停留所から、由布院駅行きのバスに乗ることもできたのです。

さて、別府〜由布院間の山道を通り抜けていくと、地震で屋根瓦が落ちたり、家屋が一部壊れるなどして、ブルーシートで覆われた建物を多く見かけました。本格的な修復作業はこれからのようです。

JR由布院駅舎は元どおりに!

4月29日に大分県中部を震源として起きた地震では、JR由布院駅舎の窓ガラスが割れて落下し、一時は駅が封鎖されました。幸いけが人はなく、ほかに大きな被害もなくて、今ではすっかり修復されています。

湯布院1
▲元どおりになったJR由布院駅舎

夏休みが本格的に始まる前の7月初旬に訪れたところ、観光客は思った以上に多く感じられました。聞こえてくる会話に耳を傾けてみると、韓国、中国、台湾などから遊びに来ている人たちが多かったようです。
海外からの旅行客にとって、この時期はオフピークで訪れやすかったのでしょうか。震災後の観光復興を考えると、大変ありがたいことですね。

湯の坪街道から金鱗湖へ

駅前からまっすぐに伸びる道を歩き、湯の坪街道に入ると、両側には素敵なお店が立ち並んでいます。

いかにも観光地的な土産店ばかりではなく、良質でセンスがよく、洗練された品々が集まるショップが多いのも由布院の特徴です。

湯布院2
▲木製のインテリア雑貨や食器などを扱うお店

温泉旅館に宿泊して、ゆったりとした休日を楽しめたら最高ですが、お食事やティータイムを兼ねた町歩きや、ショップめぐりをするだけでも至福のひととき。

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▲2年前に訪れたときの湯の坪街道

今回はあいにくの小雨模様でしたが、天気がよければ正面には由布岳が見えて、すがすがしい景色が広がります。

金鱗湖
▲小雨の金鱗湖

さて、湯の坪街道から標識にしたがって横道に逸れていくと「金鱗湖」にたどり着きます。由布院随一の観光スポット・金鱗湖は、温泉と清水が湧き出る不思議な湖。あいにくの雨でしたが、晴れた日には湖面に青空と山々の緑が映って、一層すばらしい景観が楽しめます。

湖畔の蕎麦屋でひと休み

駅前から金鱗湖まで、一気に歩けば約30分。気になるお店を覗きながら、のんびりと時間をかけてたどり着いたなら、湖のほとりにある「湯布院 古式手打そば 泉」で、美味しいお蕎麦はいかがでしょう。

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▲2段重ねのせいろそば

湖を眺めながらお食事ができる絶好のロケーション。
挽きたて、打ちたてのお蕎麦の味は最高でした。

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湯布院 古式手打そば 泉(いずみ)金鱗湖店
大分県由布市湯布院町川上1599−1
TEL 0977-85-2283

いま由布院がおすすめの理由

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由布院では、土産物店の商品が棚から落ちて壊れたり、店の屋根瓦が落ちるなどの地震被害はありましたが、営業に支障が出るほどの大きな被害は出ていません。これまでご紹介したように、観光関連施設のほとんどは、以前と同じように営業しています。

それでもやはり、観光業は風評被害もあって、全体的にダメージを受けているようです。
由布院に訪れても、宿泊せずに短時間の滞在で帰る人のほうが多いとか。ということは、今こそゆったりと温泉旅館に泊まることのできるチャンスかもしれません。しかも今はとてもおトクな「九州ふっこう割」も配布中なのです。
被災地である由布院を訪れることで由布院を応援することにもなります。

私自身、震災後まだ間もない大分に向かうことを、まったく不安に思わなかったといえば嘘になりますが、今の日本はどこにいても100%地震が起きないとはいいきれません。
いざ訪れてみれば、以前と変わらず、のんびりと快適に過ごすことができました。

九州旅行を迷っているなら、今がチャンス! 熊本・大分をはじめ、観光客が減っている九州地方を訪れて応援しましょう。

こちらもあわせてどうぞ!→「九州ふっこう割」を使って泊まってみた!別府八湯のひとつ、観海寺温泉「美湯の宿 両築別邸」

この記事を書いた人

Mako

Makoライター/翻訳

クアラルンプール在住。日本では映画配給会社等に勤務。2011年に家族でシンガポールに転居。3年半のシンガポール生活を経て、2015年よりマレーシアへ。現地のお出かけスポット、ライフスタイル、イベント情報などを伝える記事を書いています。一児の母。