みなさんこんにちは! 小春日和です。
イタリアの中に独立国がふたつあるのをご存知ですか? ひとつは世界最小の国ヴァチカン市国。もうひとつが今回ご紹介するサンマリノ共和国です。ヴァチカンはキリスト教の総本山のあるサンピエトロ大聖堂があり有名ですが、サンマリノ共和国はあまりなじみがないかもしれませんね。
「山頂の独立国」「世界で5番目に小さい独立国」「世界遺産の街」などいろいろと表現されるサンマリノ共和国とはどんな国なんでしょうか?
絶景が魅力の、山頂の独立国
国の大きさは八丈島と同じくらいの大きさ。世界で5番目に小さい独立国です。イタリアのフィレンツェから約2時間ほど車を走らせていくとティターノ山が見えてきます。標高が700mあるため、私が行った9月の中旬は朝晩がかなり涼しく、過ごしやすい気候でした!
お天気がいいとアドリア海まで見渡すことができ、絶景を楽しめるのがこの国の魅力のひとつです。国のシンボルは3つの塔。国の紋章にも描かれていて、昔からこの国を守ってきた城壁とともに今でも観光地として訪れることができます。
サンマリノの紋章。3つの塔と下に「Libertas 自由」の文字が描かれています。サンマリノの街の中の至る所で目にします。
第一の塔から見た景色。城壁と第二の塔が見えています。この日はお天気もよくまさに絶景! ちょっとしたハイキングコースも整備されていてこの絶景もこの国の魅力のひとつですね!
中世の街並みが魅力的
街の歴史はとても古く、3世紀頃にキリスト教の迫害を受けた「聖マリノ(サンマリノ)」がティターノ山に逃げ込み、ひっそりと信仰を守ったのがこの国の始まりだそうです。その頃のオリジナルのものは残ってはいませんが、街は今でも中世の雰囲気を残しています。上の写真は街の入り口のひとつ、サンフランシスコ門。ここから中世の街へタイムスリップです!
門をくぐると坂、坂、坂!! 頑張って上っていきましょう! 両脇には陶器やお土産屋さんが。イタリアとは税率が異なるらしく物価も安いということで、香水やカバン、お酒のお店が並びます。車も通らないのでお店の様子を覗きながらゆっくり上っていきましょう!
本当に中世の街にタイムスリップしたような落ち着いた街並みです。
街の中心は、街の中腹くらいに位置しているこの自由広場。広場には自由の女神像が! 後ろには政調舎があります。広場にはレストランもあるので、休憩にも最適ですね。
この階段を上っていくと絶景の第一の塔に着きます! かなりの階段ですが、頑張れば絶景が待っています!
山頂の独立国からの眺めです!
ケーブルカーでサンマリノへ!
「山頂の独立国」と言われるだけあって車で行く場合は山道を上っていく形になります。絶景を見ながら一気に上りたい! という方におすすめなのが、ケーブルカー。10分ほどで到着です。
サンマリノのシンボルカラー青と白のケーブルカー。
麓のボルゴ・マジョーレの街を見下ろします。
ケーブルカーの時間は時期により異なりますのでご注意を! 朝は7:50~で15分毎に出ています。往復で4.5ユーロです!
宿泊をしてぜひ夜景も楽しもう!
イタリアで一番近い街はリミニ。アドリア海に面したリゾート地です。小国なので日帰り観光も可能ですが、ぜひ1泊して夜景も楽しむことをお薦めいたします! キラキラとした宝石箱のような夜景です。
リミニからがバスで1時間ほどです。サンマリノの最終バスが20時半ですので、宿泊できない場合は夜景を見て帰るのもいいですね!
リミニとサンマリノのバスHPはこちら。
オリジナルのレア物グッズを手に入れよう!
サンマリノは小さいながらも独立国。通貨はユーロですが、オリジナルデザインのユーロコインがレア物ということで、コレクターの中では注目されているようです。ユーロのコインはそれぞれの国のデザインがあり、流通量の少ないサンマリノのコインはレア物になるのです。実際手に入れるのは難しいのですが、なんと売っています!! どうしても手に入れたい方はぜひ。
2012年バージョンのコイン一式。
こんな記念コインもありました!
もうひとつのオリジナルグッズは切手。国の収入源の重要な部分を占めているそうです。様々なデザインがあり、記念切手としてお土産に最適ですよ! これらのグッズはガリバルディ広場に面したお店で売っています。
イタリアからサンマリノに入る時は何もチェックがありません。しかし!! サンマリノに入国した証がどうしても欲しいという方には、なんとビザがあります。街のインフォメーションセンターで5ユーロでちゃんとパスポートに押してくれます。公式のビザスタンプです! 国のシンボルの3つの塔が描かれたキラキラ光る特殊な切手と日付入りスタンプをぜひゲットしましょう!
いかかでしたでしょうか? あまり知られていない小国ですが、訪れる価値はありますよ! イタリアを訪れた際にぜひ立ち寄ってみてください!