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「最高の映画体験」とは何か。年300本見る私が、最高にステキな映画館をお教えします。

オススメ映画館

「映画体験」と聞いて、ピンと来る方はいらっしゃるでしょうか? 最近はシン・ゴジラや君の名は。など東宝のヒット作が続き、映画館に足を運ばれた方も多いと思いますが、普段皆さんは映画館にどのようなイメージを抱いていますか?

チケット代が高い、
DVDが出るのを待つ、
何時間も座っているのが苦痛……などなど。

おっしゃることは分かります。しかし、あまりにも勿体無い! 最高の「映画体験」は、フィクションの壁を越えて、私たちの心やアイデンティティにまで入り込んでくるものです。そう、映画館には、ロマンスがつまっているのです。

最高に素敵な映画を、最高に素敵な映画館で、最高に素敵な人と、一緒にみてしまったら……恋に落ちてしまうこと間違いないですよね?
最高の「映画体験」の重要なひとつの要素は、共有、つまり他のお客さんと一緒に同じ映画をみるということだと思います。今回は、年に300本の映画をみる私が、大切な人と最高の「映画体験」ができる映画館を、情熱たっぷりにお伝えします。

ワクワクデートの一環に。魅惑のミニシアター新宿武蔵野館

オススメ映画館

トップバッターはこちら。最近まで工事のため閉まっていた新宿武蔵野館。新宿駅東口、東南口からもほど近い、ビルの中にあるミニシアターです。この映画館の魅力は、なんといってもこちら。

オススメ映画館

日活ロマンポルノの展示や、映画ゴッドファーザーをイメージしたと噂の喫煙所など、狭い空間ながらも映画好きにはたまらない、まるで学園祭のようなワクワク感がたまりません。少し早めに映画館に着いてしまい、何をすればいいのか分からないということは多いと思いますが、新宿武蔵野館ならその心配はありません。ふらふら~と日活ロマンポルノの展示に迷い込んで、女の子を恥ずかしがらせればいいと思います。(注1)

また、良作を多く上映しているというのも魅力のひとつ。新宿の繁華街にあるので、映画をみたあと感想を肴にお酒を飲むのもオススメですよ。新宿武蔵野館の目の前には、当たると評判の占いがあるので、そちらも是非。

新宿武蔵野館
東京都新宿区新宿3-27-10 武蔵野ビル3F
公式HPはこちら

大人の夜に。ロマンティックに過ごせる映画館

TOHOシネマズ六本木ヒルズ、恵比寿ガーデンシネマ

オススメ映画館

お次は、ロマンティックな夜を大人に楽しみたい方にオススメの映画館をふたつ、紹介します。

まずはこちら、TOHOシネマズ六本木です。六本木ヒルズの中にあるので当然雰囲気は最高。バーやダイニングキッチンもおしゃれなお店しかないので、映画をみたあとの選択肢にも困ることがありません。毛利庭園や、森美術館など、周辺施設をめぐるのも楽しいですね。スクリーンが恐ろしく大きいので、席が前過ぎると見づらいのでご注意を。

オススメ映画館

映画館を出ると、この夜景です。思わず、現実を忘れ、帰りたくなくなってしまいます。

オススメ映画館

他のTOHOシネマズのように、ポップコーンなどのスナックも勿論充実しています。勿論これからの、イルミネーションが素敵な時期に訪れるのもオススメなのですが、私の高の「映画体験」のススメとしては、東京国際映画祭の時期に是非訪れてほしいと思います。東京国際映画祭、通称TIFFは、毎年10月に東京、六本木で開催される映画祭で、各国から有名監督の新作や名作が集まります。プレス関係者だけではなく一般のシネフィル(映画狂)たちも集まり、ブルジョワな雰囲気はありつつも、六本木ヒルズは最高の盛り上がりを見せます。映画が終わって観客皆で思わずスタンディングオーベイションをしたり、アフタートークで意見を求められたり、監督に質問したり、まさに映画「体験」といえるでしょう。(注2)喫煙所で外国人の方が「Godzilla,Godzilla」と嬉しそうに話していたのが印象的です。

TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
東京都港区六本木6丁目11−1
公式HPはこちら

オススメ映画館

同じく、雰囲気重視でいくならこちら、恵比寿ガーデンシネマもオススメです。恵比寿ガーデンプレイスの中にあるので、夢の世界に迷い込んだような非日常感が味わえます。

オススメ映画館

イルミネーションが綺麗ですが、クリスマスシーズンでなくても、照明で建物が照らされておしゃれです。映画をみるついでにふらふらとお散歩するのもいいですね。

オススメ映画館

劇場内も、暖かい色彩や素材で狭いながらもゆったりとした空間が演出されます。同じ映画館でも、新宿武蔵野館とは全く違う雰囲気ですね。恵比寿ガーデンシネマのオススメポイントは、古い名作をデジタルリマスターで上映していることと、お酒を飲みながら映画をみることがスタンダードであるということです。劇場内で美味しい恵比寿ビールから可愛いカクテルまで、豊富な種類のアルコール類を販売しています。美味しいお酒を飲みながら、鮮やかにデジタルリマスター4Kで蘇るアラン・ドランをみた時は感動で震えました。大人な映画体験をするなら、恵比寿ガーデンシネマがオススメですよ。

恵比寿ガーデンシネマ
東京都渋谷区恵比寿4丁目20番
公式HPはこちら

いよいよ本命!オールナイト上映のススメ!

オススメ映画館

実は、この記事はこのことを伝えたいがために書いているといっても過言ではありません。オールナイト上映、つまり、一晩中映画館に篭って映画をみるということです。そんなの苦行じゃないか、と思われた方、安心してください。私は声高々に言います。寝てもいい、飽きてもいい、それも含めて「映画体験」じゃないか!!

一緒に隣でみている人が、耐えられなくてこっくり寝てしまったり、普段みれない寝顔を盗みみたり、一晩経って、一緒に朝の空気を吸って缶コーヒーを飲んだり……。こんな経験、家でDVDをみてもできると思いますか? 否であります。

どうですか? ちょっと興味が出てきましたか?

最高の「映画体験」の代名詞、オールナイト上映がやっている映画館はいくつかあります。例えば飯田橋駅近くの「飯田橋ギンレイホール」や、高田馬場、西早稲田周辺にある「早稲田松竹」など。しかしオススメはなんといっても、池袋の「新文芸坐」です。なぜなら新文芸坐では、ほぼ毎週末にオールナイトをバリエーション豊かに行っているからです。

オススメ映画館

この画像は、私が以前新文芸坐でみたジョン・カサヴェテス監督の特集「世界の映画作家Vol.177ジョン・カサヴェテスPART2」というものでしたが、そのすぐ後のオールナイトは俳優ニコラス・ケイジの特集だったのですが、そのタイトルは「俺だよ、俺、ニコラス・ケイジだよ!顔圧!ニコケイナイト!」でした。しかも、来場者には先着で切っても切ってもニコラス・ケイジの顔が出てくる金太郎飴を配布するというニコケイ愛っぷり。新文芸坐は名画座(新作ではない旧作映画を上映する映画館)ですが、古い敷居の高い映画だけではなく、様々な映画を上映していることが伝わると思います。(注3)

オススメ映画館

スナックもオススメです。インド・ネパール料理店の美味しいスナックが映画をみながら頂けます。

新文芸坐
東京都豊島区東池袋1-43-5 マルハン池袋ビル3F
公式HPはこちら

最後に

いかがでしたか? 映画を映画館でみるということの魅力、また大切な人と映画を一緒にみる魅力が、少しでも伝わると嬉しいです。面白いか分からない名前も知らない映画なんて、恋人とみるには博打と思われるかもしれません。大丈夫です! 名画座であれば、今名画座でやっている映画に不発なものはありません! 新作であれば、まあ心配ならレビューを検索すればいいのです! それでも不安ならに相談してください!
映画館、特に名画座へいくとその年齢層の高さに驚かされます。

渋谷にいくつ映画館があるか、ご存知ですか?(注4)もっと日常の中に映画を取り入れてもいいのに、と私は思います。「大人になったら、本当に子供のように素直に、泣き、感動し、感情を共有する時間なんて、もう映画しかないんじゃないの!?」と思ってしまうのですが、いかがですか?

(注1)もっとも、ロマンポルノといっても馬鹿にしてはいけません。AVではありません。ロマンポルノは笑いあり、切なさあり、はたまたアバンギャルドありの最高にエモーショナルなものなのです。オススメは『(秘)色情めす市場』など。

(注2)東京国際映画祭のクロージング作品だった、松山ケンイチ主演『聖の青春』や、宮沢りえ主演『湯を沸かすほどの熱い愛』が現在映画館で上映されています。このようにいち早く作品をみれるのも映画祭の魅力であり、この機会を逃したら日本では以降上映できないかもしれない作品もあります。映画祭だけではなく、映画というものは中にはDVD化されておらず映画館での上映を逃したら二度とみれないものもあります。映画との出会いも奇跡のようなものだと思います。

(注3)名画座は都内に実はたくさんあります。ついこの間までやっていた映画をやっているところもあれば、昔懐かしの白黒映画まで、映画館によって様々です。こちらのHPで現在やっている名画の一覧が見れますので、要チェックです!

(注4)TOHOシネマズ渋谷やTOEIなど大手配給会社の映画館から、イメージフォーラムなどのミニシアター、シネマヴェーラなどの名画座まで、10館の映画館が渋谷にはあります。

スクリーンを反射する君の瞳に乾杯したい

ずっと私は映画をひとりでみており、そっちの方が気楽だったのですが、最近、人とみたものを共有する喜びに目覚めてしまいました。
確かに、感想が全く正反対であったりするトラップはありますが、その違いを受け入れることも相手に近づく一歩なのだと思います。
映画をみている人の横顔は、世界で一番素敵なのではないかと思っている私ですが、最近は一人ですら、演劇の稽古で映画館に行けていません……。
家で深夜、合うお酒を飲みつつみる映画も、それはそれで最高ですけどね!

この記事を書いた人

井上優子

井上優子ライター、役者

都内在住の大学生です。学生劇団を中心に演劇をやっています。演劇と映画が大好き。去年見た映画の本数124本。