旅して発見したアイスランドの魅力!
アイスランド

アイスランド 絶景

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特別企画「tripro VOICE アイスランドWEEK」
アイスランド総合研究所の企画「アイスランドに関する記事募集」でご応募いただいた記事のうち<、「特別賞」「優秀賞」に輝いた記事を掲載しています。 今回の記事は「優秀賞」に輝いた、吉岡 範明さんによる「旅して発見したアイスランドの魅力!」です。


氷の国アイスランドアイスランド 絶景アイスランド滝アイスランド景色

私は2007年6月にアイスランドを旅行する機会を得た。併せてグリーンランドも旅行したが両国とも想像を越えるとても印象的な国であった。特にアイスランドは火の国、氷の国とも云われ東部地区、西部地区、南部地区、北部地区、全島が観光名所と云ってもよいほど見応えのある美しい素晴らしい処であった。
これだけ素晴らしい国を知れば知るほど訪れてみたい国の一つに挙げられる。日本から直行便で約12時間、コペンハーゲン乗り継ぎで約15時間である。アフリカや南米に行くよりも短時間で行ける身近な国なのである。「百聞は一見に如かず」行ってみないと分からないお勧めの国である。

雄大な大氷河や氷河湖の風景、活火山の風景や大間欠温泉ゲイシールの風景、彼方此方に見られる大滝の風景、美しい湖と郊外の長閑な風景、フイヨルドが織りなす美しい海岸風景、ホエールウオッチングやオーロラ観測、初めて経験する白夜の光景 などなど他の国では見られない多彩な風景である。
アイスランド 間欠泉

間欠泉 吹き出す
更に政治的な先進性や歴史的な事実など驚くばかりであった。こんな面白い国は少ない。私が感じ驚いたことの一部を紹介したい。
アイスランドと云っても一般の人にはまだ余り知識がない。最近は少しずつ訪れる人も増えて来ているが、日本人訪問者はまだまだ少ない。年々数1,000人程度の増加でしかないので、アイスランドの話を聞く機会も甚だ少ないのである。見ると聞くでは大違い!と言うこともあるので真実が伝わるのはほんの一部でしかない。
アイスランド 観光

アイスランドは正式にはアイスランド共和国。首都はレイキャビックである。国の面積は日本の約1/3(北海道と四国を合わせたより少し大きい)、南北306km、東西483kmのヨーロッパ第2の島で、グリーンランドから僅か287km離れた所にある。
アイスランド 丘

首都のレイキャビックはモスクワとワシントンの丁度中間に位置することから1986年歴史的な東西冷戦終結のゴルバチョフ・レーガン会談が行われたことは記憶に新しい。政治的に大きな役割を果たした国ともいえる。
政治的に先進性があるのは、世界遺産・シンクヴェトリル国立公園にある「地球の割れ目・ギャウ」で、10世紀の初めに世界で最初の「アルシング」と呼ばれる民主議会が開かれたこと。
全ての人が平等に生きるために自分たちの新しい憲法を作り議会制民主政治を確立した。「ヴァイキングが作った世界最古のデモクラシー」として歴史に残っている。
アイスランド 政治
また1980年には世界で初めて女性の大統領が生まれたことである。当時英国では女性首相サッチャーが登場(1979年)していたが、女性の大統領は何処の国にもいなかったのである。今では女性大統領も珍しくないが、その始まりがアイスランドであったことはアイスランド国民の先見性と勇気が称えられる。これぞヴァイキング時代からの先取精神と云えよう。
火の国アイスランド
火の国・アイスランドと云われるように世界で最も火山活動が活発な国の一つである。200ばかりの後氷河期の火山のうち少なくとも30の火山が150回も噴火したという記録が残っている。今でも活動は続いており最近では1991年5月、2000年2月にも噴火している。また温泉も豊富で世界のどの国よりも高温度の温泉が湧出している。その地熱を利用した発電や暖房や温水プールなどクリーンエネルギーとして重用されている。
アイスランド温泉
世界最大の露天風呂・ブルー・ラグーンは自然の温泉ではなく、地熱エネルギーを利用して人工的に造られたものである。また「レイキャビック」とは「煙たなびく湾」と言う意味で、アイスランド最初の移住者が温泉からの湯煙を煙と間違えてつけられたと云うように、島内あちこちに湯煙が上がっている。マグマが呼吸する間欠泉・ゲイシールもアイスランドのシンボル的存在である・・まさしく火の国と云えよう。

もう一つ特筆すべきは、地球の割れ目・ギャウを見ることが出来る。本来プレートを生み出す「海嶺」は海の底にあるものだが、このアイスランドは「大西洋中央海嶺」の延長上に位置しており、海嶺の頂上部が海の上に出た珍しいものである。海嶺の頂上部には幅数kmの地溝帯があるが、これは地球の内部から上昇してきたマントルがその下で左右に分かれ、水平に進むために出来た割れ目である。

この地球上に2箇所だけ見ることが出来るが、このアイスランドと東アフリカでみられる大地溝帯である。ユーラシアプレートと北米プレートの分岐点を見ているのだ。そして毎年東西に2-3cmずつ広がり続けている。
まさに生きている島なのだ。日本も無関係ではなく、1993年北海道南西沖地震の解析で、北海道と東北地方は北米プレートの上にあり、伊豆半島以西の西日本はユーラシアプレートの上にあることが分かった。地球は生きて動いているのだ日本列島への影響は如何に。

また初めて体験する白夜!に驚いた。到着した23時頃でも外が明るく写真が撮れるのだ!この時期はミッドナイト・サン(真夜中の太陽)と云って白夜の世界なのだ。太陽が沈まないわけではないが、動きを見てみるとこれも不思議であった。当然のことであるがこんな極地に来て初めて違う世界があることに気が付いた。太陽が北北西の方向に沈み、北北東の方向から昇ってくる。
僅か90度以内の範囲である。また昇る方向は上にではなく40度くらいの斜め方向に昇ってくるのだ。太陽が地平線から50度以上には昇らないと云うこと。思わぬ現象に不思議に思ったのである。
白夜

もう一つ驚いたのは、1492年コロンブスがアメリカ大陸を発見したと、我々一般にはこのように理解している。ところがアイスランドに来て見るとそれは間違いであることが分かる。コロンブスが発見したと云われる492年前、1000年には既にアイスランド人ヴァイキングのレイブル・エイリクソンが上陸しているのである。彼はアメリカ大陸とは知らずヴィンランド(葡萄の島)と云っているが、後の調査により北アメリカの北東部、ニューファンドランドの北端に近い場所であったことが分かっている。

この事実を当時ヨーロッパの人達が知らなかったため誤ってコロンブスの偉業と伝え、現在に至るも訂正されていない。レイキャビックのハトムグリムスキルキヤ教会の前にはアメリカ合衆国から寄贈された、アメリカ大陸発見者・レイブル・エイリクソンの立像がある。

しかし面白いのはアメリカの祝日の中に、アメリカ大陸発見の日(1937年時の大統領・ルーズベルトが祝日と決定)としてコロンブス・デー(10月第2週の月曜日)が現存しているのである。間違いが分かってくると最近は祝日の意味が薄れてきているようだ。アイスランドへ行って見ないとこんな話は分からない。
さて、視点を変えて、アイスランド人の考え方や国の風俗習慣などを知るのに役立つかも知れない話を紹介しよう。当時と現在では時間の経過があり変わっているかも知れないことをお断りしておく。
我々の日本とは違うユニークな面に興味を引くのである。母として暮らしやすいランキングや生活水準ランキングや国民一人当たりの収入など世界のトップレベルにあることや一般には他の国に比べて物価が異常に高いことなど耳にしているが気になるところである。
定年は65,67,70歳の3パターンから自分で選ぶ。年金は辞めたらすぐに退職前給料の約50%くらいを貰える。失業率は非常に低い!夫婦共働き、一人で複数の仕事を持ち税金は最初の仕事でのみ払う。アイスランド人の平均貯蓄額はほぼ0!いざの時には社会保障が得られるので心配していないそうだ。

税金面では、消費税は日本の倍以上と高いが、国民全体に還元されるという意識があるので納得している。変わったところでは、アイスランドで自動車を購入する時、車の価格+道路建設費を支払うので車価格の約2倍の価格になる。また国民の税金では道路の建設は年間100km程度しか出来ずアイスランド全周(1,440km)は、相当時間が掛かる。 
また橋を建設するには巨額な金が掛かるので1車線幅であることが多いのも現実的である。

医療制度は、国民の税金で賄っているので一般の病院は無料!(整形などは有料)、薬も普通に処方されるものは無料!(アスピリンなどは有料)。その他老人施設なども発達している。
平均寿命は日本と同じく世界長寿国であり、男82歳、女78歳と日本と逆に男性世界一!また乳幼児死亡率は世界で最も低い。結婚は100%恋愛結婚で男18歳、女17歳
から。平均的な子供の数は2人。離婚率は40%と非常に高い!人口が少ないので8代も遡れば皆親戚!また、アイスランドでは遺伝子の研究が盛んで国民は病院で診察を受けると遺伝子を提供しますかというアンケートを受ける。自分の血液を提供して分析し、遺伝子をコンピューター管理して病気の予防など、薬の開発に利用するそうだ。

教育制度は、初等教育が6~15歳、高等教育が16~20歳で一般高等教育、専門教育、職業教育の3つの学校に分かれている。この上は大学。この他に0~5歳児を対象にプリスクールがある。人口的に男が少ない。男は漁師、大工、バス運転手が多い。あとはスカンジナビアとか米・英国へ留学する人が多い。識字率は99.9%と世界でも最高ランク。高校までに3ヶ国語をマスターすることが義務付けられている。通学に1時間範囲ならスクールバスが出る。
昔バスがなかった時は先生が地方を回り、一つの家庭で2週間くらい滞在して授業をしていたとか・・
国が教育に力を入れていることが分かる。また特筆すべきは、アイスランド語が「言語の化石」と言われているように千年も昔の言語が今も使われていることは驚きである。

この他にも見るべきものは多い。特にぺトラおばあちゃんの石博物館。ストーズヴァルフィヨルズという人口僅か277人の小さな町に住んでいるペトラおばあちゃんの石博物館。7歳の時から収集した石はおよそ10万個と言われ、個人として集めた数では世界一と云われている。新聞にも紹介されアイスランド大統領も見にきたと云うから有名おばあちゃんである。
集めた石はメノウや水晶など家の中や庭に所狭しと並べられていた。当時訪問した時は85歳で入院中であったが。家族は子供4人、孫13人、ひ孫11人。また特筆すべきは庭のお花の美しいこと。ちょっとした植物園ほどの数があり、手入れも行き届いて美しいお花が一面に咲いていた!これをみるだけでも価値があると思った。
アイスランド 石段
また アイスランドの国鳥「パフィン」である。胴体は白く羽根は黒色。特徴のあるオレンジ色の口ばしに水かきの付いた足など。なかなか愛嬌のある可愛い鳥である。アイスランドに来たら是非見たい鳥である。海面をバタバタと走るように飛んだり、のんびりと浮かんだり、海面すれすれに飛んだり様々な姿を見せてくれる。約2-3万羽のいると云う島へ訪問のツアーに参加した。飛んでいるはいるは・・沢山のパフィンを見ることができ感動した。
パフィン

以上のようにアイスランドは見たり聞いたりその素晴らしさは書き尽せないが
私にとっては一生忘れることのない良き想い出の旅であった。
吉岡 範明

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