スイス・ジュネーブにある、国際連合に行ってみた!
スイス

ボンジュール! ただいまスイスのジュネーブに滞在しておりますKANAです。スイスではやっと極寒の寒さが終わり少しずつですが春に近づいていっております。

さて今回はそんなジュネーブにある、平和についてのあの国際機関に行ってまいりましたので、そのお話です。日本ではなかなか触れることが出来ない素敵な経験でした!

国際連合ジュネーブ事務局

私お恥ずかしながら国際連合について「平和のために活動している」や「本部がニューヨークにある」などくらいしか知らず、これではマズイ!となり少しながらですが行く前にお勉強いたしました。

旧本部はここジュネーブ?

私、本拠地はニューヨークと思っていたのですが元々はジュネーブなのですね。ジュネーブの建物の方が歴史的であり見所満載とのことです! 色々な事情があり本拠地をニューヨークへと移しましたがこちらも現役です!

さてさて国際連合に到着いたしました! ここはバスもトラムも通っているのでアクセス便利が場所となっております。そしてすぐ目に入ってくるのは……。

椅子のモニュメント。その名も「ブロークンチェア」。よく見ると奥の方の脚1つが壊れているのですが、これは地雷やクラスター爆弾への反対を象徴しているとのこと。とても大きくメッセージ性が強い彫刻作品でした。
そして道を挟んで……。

すごい! 感動です!!
これってよくテレビで映ってるやつですよね? こちらには、国際連合に加盟している193ヶ国すべての国の旗があるそうです! 日本の日の丸もバッチリ確認してきましたよ。

さて、いざ訪問!と思いこちらにある玄関を入ろうとしたら、こちらは玄関でないとのことで裏に回ることに(ブロークンチェアを背にして左手の方に建物を沿って進む)。

と、ここで国際赤十字が見えてきました。実は国際赤十字は国際連合の目の前にありまして、なんともまぁこの2つがご近所さんとはとても感慨深いです。

ちなみにですが、このあたりにはこの他にもユニセフなどの国際機関が多く、日本でいうと六本木や赤坂のような感じだと思います。スイス人の相方曰く、ここら辺がジュネーブで一番住むのに高くつくとか……。

入口到着いたしましたー!
ここには既に何人かの人がいて列になっていました。並んでみると色々な言語が飛び交っていましたが、この日はアメリカ人が多いかな?という感じでした。

さて私たちは14時ちょっと過ぎに着いてから列に並びましたが、かれこれ30分くらいは並んでも一向に進む気配がありません。周りの人も私もだんだんイライラしてきて、列が進む気配がない様子に帰る人もでてきました。

開館時間内なのにおかしいなぁと周りの人達と「遅いねぇー」なんて話していたのですが、あとでスタッフの人に聞いたら厳重セキュリティーやらで決められた時間、かつ中の状況次第で入場時間が決まるとのことです。

そうこうしているうちに15時30分頃、やっとの事で入り口が開きぞろぞろとみなさん歩き始めました。

いざ入場です

さてここから写真がありません。というのもセキュリティーが厳しいため撮影がNGでした。

まず入場するのに身分証明書の提示をしなければなりません。私たちの場合はパスポートの提示をセキュリティの人に見せました。続いて、びっくりしたのですが空港にあるのと同じ荷物検査をします。携帯や電子機器は外に出しジャケットも脱いで専用の機械で検査をします。ちなみに私はペットボトルのお水を持っていたのですが持ち込めました。液体物は関係ないようです!

そしてそれが終わると証明書の発行です。こちらは1グループにつき1つあればよいそうです。私が欲しかったのですが私以上にやりたがりの相方がゲットしました。

そして進路に沿って下に進むと売店で入場料をお支払いです。料金は12スイスフラン(日本円でだいたい1,300円くらい)。この時にスタッフの人にツアーでの言語はフランス語と英語のどちらかがいいか聞かれます。ちなみに日本語はありません。ここはオーディオガイドではなく現職員もスタッフさんがガイドをしてくれます!

そうするとこのようなレシートが貰えます。次にどの場所へ行けばいいのか何時集合なのかなどが記載されてますのでその通りに進みます。いよいよ敷地内です!

とんでもなく敷地がひろいです! セキュリティで完全にここだけ隔離されている感じです。そしてレシートに書かれている通り指定された場所へと行きます。

中に入ったところにある受付デスクで先ほどのレシートを見せ、ツアーが開始する16時まで待ちます! そこにはちょっとした売店もあり、みなさんポストカードを購入しその場でポスト投函しておりました。

私も国際連合のポストカードを1枚、周りに便乗され実家の家族に書きました。こういう時って改まりすぎてなんて書けばいいか地味に分からないですよね(笑)

なんて、そうこうしているうちに時刻は16時になりました!! 私は英語ツアーに参加なのでその他の英語ガイド希望の人達と一緒に周ります。同じグループには中国、アメリカ、インド、スペインと色々な国出身の方達がいて、全体で20人くらいでした。

ツアースタート!

今回のガイドさんはこちらで働いている現役の職員さんで、スペイン出身の方でした。私の語学力だとラテン系出身の方の英語が聞き取りづらいのですが、彼の英語は大変上手でさすが国際連合で働いてるだけあるな!と感心(上から目線ではないです笑)。

さてみんなで揃って最初のお部屋へと移動です。移動中にも様々な世界各国からの美術品が飾られているのが目に入って、それも国際連合らしいなと。

まずはじめに通されたお部屋、今も現役の国際会議で使われています。こちらよくテレビなどで移されているお部屋ですよね? 各テーブルにはマイクがありその他にも通訳の時に使われる切り替えボンなどがあります。

そしてこのようにガイドさんが前に立ち色々なお話をしてくれました。

ここで一番印象的だったお話が「いかに通訳をするにあたって言語が大切か」でした。ここでは英語、フランス語、中国語、アラビア語とロシア語が主に使われているそうですが、一つの言語につき通訳が2、3人は必要で、多い時には5人も通訳ブースにいるとのこと。それも皆さんとてもプロフェッショナル方たちです。

しかし少しのちょっとしたニュアンスが大きな違いや誤解を生じてしまったりととてもナイーブだと言っていました。とても重要な国と国との会議ですから、それに参加する国連の人も通訳する人達も皆さんが国のトップだったりプロフェッショナルでなければいけないのだと言うことですね。凄すぎます。

さてここから建物の中を散策です!

こちらがよく知られている元々の正面口です。今は滅多に使われてないそうです。レマン湖がすぐ目と鼻の先にあり素敵なロケーションでした。この日は生憎のお天気でしたが、晴れた日は向こう側まできれいに見えるとのことです。

こんなお客さんもいました。羽パッカーンはしてくれませんでした。

ここで私の相方が、「ここの会議室には唯一パテックフィリップの時計が置いてあるんだよ」というでかしたスイス人情報を! さすがジュネーブですねー。ちなみにこの建物、建てるのに当時で5ビリオンスイスフラン(編集部注:2017年3月現在、1スイスフラン=113.8円)との事です。規模がハンパない、凄すぎます。

そしてこちらのお部屋、古い会議室だそうです。今でも現役に使われているそうですが、この会議室には出口、入口が別々にあり入場と退場で使い分けているそうです。

様々なお部屋をまわり(写真撮影禁止のお部屋も多かったです泣)最後のお部屋へと移動です。

こちらのお部屋、主に何かを発表するときで使われるそうです。ここでは、何故スイスに国際連合があるのか?やスイスは唯一の永世中立国だがはたして本当なのだろうか?など大変興味深いお話をツアーに参加した人達皆さんとディスカッションしました。まるで何かのお勉強会みたいで大変楽しかったです。

こちらのホールの真ん中に見えるユナイテッドネーションズのシンボルマーク。このシンボルマークの世界地図の形にも意味があるそうです。それは、どこから見ても中心がないとのことです。

最後にガイドさんが私たちに話した事は、「世界の平和と安全の維持は国際連合の主要目的の1つであることは間違いないがまだまだやらなければならないことが沢山ある。」とおしゃっていました。

私が特に印象的だったのはガイドさんがネガティブでもポジティブでもなく「ヒューマニズム」という言葉をよく口にしていたことです。私たちのヒューマニズムをどう平和へのあり方と合わせるかと言うことでしょうか。

以上でぐるっと回って1時間の国際連合でのツアーが終わりました。実際に今でも使われている建物内へ入って働いている人の生の声を聞けたり参加者で議論できたりとてもお勉強になりました。私たちの知らないところで色々な人が支えているんだなー、と大変感心しました。

英語がわからなくても充分にみて楽しめるツアーですので、ジュネーブに訪れた際は是非とも国際連合へ行ってみてください!!! 今回はジュネーブから国際連合のツアーに参加してみた!のお話でした。それでは!

See you!

国際連合ジュネーブ事務局
Palais des Nations, 1211 Genève, スイス
公式HPはこちら

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