スイスといえば、アルプスの少女ハイジ!と真っ先に思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか? そんな国民的アニメーションのハイジの原作の舞台となったマイエンフェルトに行ってきました。
チューリッヒから電車で約1時間
マイエンフェルトはチューリッヒ駅から電車を1回乗り継ぎ、約1時間で到着します。
小さくてとてもかわいい駅ですが、降りるといきなりハイジ村の歓迎ムード的な看板が出迎えてくれます。
日本のハイジとはやはり原作のイメージって違うなーと思いながら、よく見てみると……
いました! 日本人がイメージするハイジが! そしてペーターも! 日本の「アルプスの少女ハイジ」のアニメーションは世界で翻訳されテレビや漫画でとても人気があるというのが本場の村からもよく分かりますね。
まずはハイジハウスに向かって
マイエンフェルト駅を降りそこから道を登るような散歩道を楽しみながらまずはハイジハウスに向かいます。
日本のアニメの物語は、このマイエンフェルトの街からアルムの山に馬車で向かうところからはじまります。
ハイジのおばさんであるデーテにフランクフルトでの職が見つかったため、両親のいないハイジを彼女の義理の父親(つまりハイジの祖父)であるアルムおんじに預けに行くのです。
宮崎駿を含む当時のアニメの製作隊が何日か実際にこの街に滞在してから製作に入ったというのが、手に取るように分かるような街並みでした。
スイスはマイエンフェルトだけでなくこのように街の泉に水が出ているところがたくさんあり、そこの水を直接飲むことができます。日本では一般の街でなんて考えられないですよね。そのぐらい水がとてもきれいです。
石畳の街を歩きながら、Heidiweg (ドイツ語でハイジの道という意味)のサインを頼りに歩いて行くと、徐々に山が近くに見えてくる緑豊かなところに出て行きます。
ワイナリーのようなものが辺り一面に広がってきます。マイエンフェルトはワイナリーでも有名なようです。
いくつかのワイナリーがあり実際にこのワインもマイエンフェルトで売られています。
さらに道を登っていくと、だんだんとハイジが住んでいたような景色が広がってきます。
この中にあのユキちゃんがいるのかな?
鶏小屋もありました。
実際にここで生活している人が牛を放牧していて、まさにハイジが住んでいるようですね。
ついにハイジハウスに
牛や鶏小屋を通り越しさらに登って行くと、ありました! ハイジエリア入り口の看板が! 日本のハイジの根強い人気を反映して日本語でも書かれています。
そこからさらに行くと、ハイジハウス(ハイジ博物館)があります。
隣のお店(お土産屋さんと郵便局も兼ね揃えています)で入場チケットを購入し、いざ念願のハイジハウスへ!
入り口には、実際に昔この村で使われていたであろうソリなど日用品が展示されています。
ありました! 憧れのアルムおんじが作るとろっとろのチーズを作っていた大釜!
実際にチーズを保存しているのに使われていたような棚まで。リアルですね。
そしてクララがハイジの家にきた時に使ったことを想定した車椅子まで。
冬をアルムおんじと過ごした山小屋
ハイジハウス(ハイジ博物館)を出て見上げると、そこには冬をアルムおんじと過ごした山小屋が再現されています。
まさにアニメで見たハイジの山小屋そのものです! もみの木も近くにあり、ここにヨーゼフがいたら……まさにそのままという雰囲気です。(ちなみに原作でヨーゼフは登場しておらず、こちらは日本のアニメで加えられた脚色のようです。しかし、日本のファンのために、お土産売り場ではヨーゼフのようなセントバーナードのぬいぐるみがたくさん売られていました)
山小屋に入って真っ先に駆け上っていったのが、あの干し草のベッドのある屋根裏です。そのままに表現されていて感動のあまり寝転がってしまいました。
ここからさらに山の上に、ハイジとアルムおんじが夏を過ごしていたハイジヒュッテという山小屋がありますが、その山道は、山登り的なスタイルで臨まないと到底登れない距離になっています。一般の観光客はここまでという感じのようです。さらに行きたい方は、万全の装備と体調で臨んでください!
ここまでであれば、チューリッヒから半日のコースで楽しめると思います。是非山の景色やスイスの街並みを楽しむ旅行のひとつのコースにいれていただけたらハイジ好きにはたまらない体験になること間違いなしです。
公式HPはこちら