毎年1月下旬ごろから、北海道内の各地で催される冬のイベント。雪国らしく雪や氷を使ったアーティスティックな景色を楽しめるこれらのイベントは、国内外から多くの観光客の目を惹き好評を博しています。
今回注目するのは、占冠村にある星野リゾート トマムで開催されている「アイスヴィレッジ」。冬ならではのアクティビティと幻想的な景色を楽しめる人気のイベントとは、一体どのようなものなのでしょうか?
「アイスヴィレッジ」ってどんなイベント?

「アイスヴィレッジ」とは、星野リゾート トマム内に冬の夜にだけ現れる氷のまちです。
開催期間は2024年12月20日から2025年3月14日(予定)。開催期間中17時から22時まで入場できる、冬の夜限定の施設には、個性豊かなショップと冬の北海道を満喫できるアクティビティがたくさん用意されています。

アイスヴィレッジへの入場は、その全貌を見渡せる小高い展望スポットからスタート。
幻想的にライトアップされた施設を一望したあとは、氷の滑り台を滑って入場してみてはいかがでしょうか。
氷のラーメン屋

個性豊かなショップが並ぶアイスヴィレッジですが、中でも特に面白いのがこちらの「氷のラーメン屋」。

お店の大部分が氷でできており、メニュー表もスケルトンなところがとてもユニークです。
しかし、これはまだまだ序の口。

驚くべきは、料理が盛り付けられているその器! なんと、ラーメン丼や餃子のたれが入った器が氷でできているのです。

ラーメンの具材は同じく冷凍状態。冷やしラーメンならぬ「ほぼ冷凍ラーメン」に驚きつつ餃子に箸を伸ばすと、餃子のたれはまるでかき氷のようではありませんか!
ひんやり冷たいラーメンや餃子には驚かされますが、味はしっかり美味しかったので一安心です。
氷のパーラー

次に訪れたのは、氷でできたお店の中でスイーツやドリンクを楽しめる「氷のパーラー」です。

一面の氷に照明が反射し、とても幻想的な雰囲気の中カフェタイムを楽しむことができるこちらのお店。ショーケースには冷凍状態のムースケーキ「フローズンケーキ」が並んでいます。

前述のラーメン屋同様に、こちらも食器はキンキンに冷えた氷使用。今回は氷のクリームソーダとフローズンケーキをいただきました。
なお、ケーキはテイクアウトすることができ、解凍するとふわふわのムースケーキに変わります。ぜひお好みの食べ方で、アイスヴィレッジでしか味わうことのできないスイーツの美味しさを楽しんでくださいね!
氷のBar

スイーツよりもお酒が飲みたいという方には、たくさんのリカーボトルが並ぶ「氷のBar」がおすすめ。

ここではカラフルなフルーツを使ったオリジナルカクテルのほか、ウィスキーやジンなどのお酒を楽しむことができます。
カウンターの奥にずらりと並ぶボトルの風景は圧巻なので、お酒が飲めない方もちらっと立ち寄ってみてください。
氷のブティック

冬の北海度らしいデザインのアパレルやアクセサリーなどを購入することができる「氷のブティック」。ここではショッピングを楽しめるだけでなく、アイスヴィレッジ限定の衣装に着替えて記念撮影をすることができます。
現地を訪れた思い出作りに、可愛い衣装に着替えて記念撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか♪
氷の教会

トマムの有名な教会といえば、建築家の安藤忠雄氏がデザインした「水の教会」が有名ですが、冬の季節にはアイスヴィレッジ内に「氷の教会」が登場します。
氷で作られた祭壇はとても美しく、わざわざ寒い真冬の時期を選んでトマムに訪れ、ここで結婚式を挙げるカップルもいるほど。毎日決められた時間帯に見学できるので、この機会に美しい氷の教会へ行ってみてはいかがでしょうか。
氷のホテル

このアイスヴィレッジの真骨頂は、おそらくこの施設でしょう。
なんと、継ぎ目のない一枚氷で造られたドームの中で一夜を過ごすことができる「氷のホテル」も設置されています。
こちらは何カ月も前から予約が殺到するほどの大人気施設。1日1組の宿泊者のみそのすべてを体感することができます。

かまくら状のホテルから外へ出ると、そこには雪と氷に囲まれた専用テラスが人がっていました。
テラスの奥には温泉を引いた専用露天風呂があるので、気温は氷点下であってもぽかぽかに体を温めることができるでしょう。
真冬だけの幻想的でユニークな施設を楽しもう

今回ご紹介した施設のほか、切手を貼らなくても手紙を投函できる氷の郵便局やレンタルシューズで気軽に楽しめるスケートリンクも完備したアイスヴィレッジ。
2025年の開催期間はあとわずかとなりましたが、興味のある方は現地へ足を運んでみてはいかがでしょうか。ぜひ、注目してみてください♪
北海道勇払郡 占冠村中トマム