先日行われた国際フェスティバル、世界市2016に成田国際空港がブースを出展しました!
国際フェスティバル世界市は、学生団体「世界市プロジェクト」が年に一度開いているイベントです。今回は、世界の食事や雑貨が楽しめて、旅行欲をますます刺激する世界市のようすをレポート。TV「クレイジージャーニー」でおなじみ、いま大注目のフォトグラファー・佐藤健寿さんのトークイベントや、お得な情報についても詳しくご紹介します!
お祭り感たっぷり!世界市の出店をチェック
世界各国の料理を気軽に楽しむ!
世界市2016が行われている、埼玉スーパーアリーナけやき広場へやってきました! カラフルな旗が広場の風にはためく、気持ちの良い屋外です。
入場すると、あちこちからいい匂いが。さっそくお店を覗いてみると……
その場で切ってくれるトルコ料理のケバブ屋さんや、
インド料理のキーマカレー、タンドリーチキンのほか、チキンやチーズ、野菜をトルティーヤで巻いた、メキシコ料理のブリトスなど、つい手を伸ばしそうになる各国のおいしそうな屋台メニューがたくさんありました。屋台なので、いろんな国の料理を少しずつ、気軽に楽しめるのが良いですね!
会場は各国の料理やビールを楽しむ人でにぎわっていました。
異国情緒あふれる雑貨屋さんも
次は奥にある雑貨屋さんを覗いてみます。色んなお店があったのですが、私が一番気に入ったのは……
カラフルな色合いが可愛い、アジアンテイストのタイ雑貨を扱うお店『Chai』です! トカゲをキュートに描いてしまうなんて、日本の雑貨屋さんではあまり見たことがない気が。発想の違いと愛らしさを感じました!
世界市のロゴにもなっている虹色が鮮やかなポーチや、宇宙人みたいなキーホルダーもありました。新鮮な「かわいい!」がたくさん詰まったお店でした!
そのほか、国際協力としてチャリティー活動をしているお店やフリーペーパーのブースなど、元気いっぱいの学生団体が見られたのが印象的でした。このイベントを運営している「世界市プロジェクト」の学生のみなさんも、世界のビールをじゃんじゃん売っていました!
成田国際空港のブースは……?
そして、成田国際空港のブースはというと、こちらも大盛況! 成田国際空港にまつわるクイズに答えて、国内航空券の往復ペアチケットを当てる抽選会に、多くの方が参加してくださいました。
成田国際空港のこと、どのくらい知っていますか?
当日はブースのパネルの中に4つ、クイズのヒントが書かれていました。みなさんもぜひ、クイズに挑戦してみてください!
第1問 成田国際空港から行ける海外の都市はいくつ?
①38都市 ②54都市 ③79都市 ④112都市
正解は……
④の112都市です。世界の空につながる成田国際空港の国際線ネットワークは、38か国3地域、112都市に及んでおり、9月にも1都市増えたばかり。順次拡大中です!
第2問 日暮里から成田国際空港までは、電車で何分?
①36分 ②58分 ③90分 ④112分
正解は……
①の36分です! スカイライナーを使うと早くて便利なうえ、電車は比較的時間に正確なので、搭乗前は安心です。
第3問 成田国際空港からいける国内の空港はいくつ?
①8 ②13 ③17 ④20
正解は……
③の17空港です。充実したサービスのFSCはもちろん、低価格で旅行できるLCCもオススメです! 最近、成田国際空港からLCCへの搭乗がますます便利になっているので、ぜひ一度試してみてくださいね。
最後の第4問は、
「自由な旅をこよなく愛し、未知との出会いを求めて、成田国際空港からつぎつぎと旅立っていく本物の旅人たち」のことを、○○○ニストといいますが、○に入る文字はなんでしょう?
というものでした。
――この記事を読んでくださっている方ならもうお分かりですよね。
正解は、「ナリタニスト」でした!
今回はハズレなしだったので、国内往復チケットのほかたくさんの方にスーツケースやエアライングッズなどをお持ち帰りいただきました! ご回答ありがとうございました。
お昼に近づくにつれ、ブースにいらした方から「佐藤さんはどこにいらっしゃるんですか?」と尋ねられるようになりました。佐藤さんの注目度の高さにますます期待を高鳴らせていると、いよいよ成田国際空港のステージイベントの時間に……!
大注目のフォトグラファー、佐藤健寿さんの旅のスタイルとは?
まずは、佐藤さんが海外に興味を持つようになったきっかけについて。
日本の美大を卒業後アメリカに留学し、課題で撮影したアメリカ空軍が管理する『エリア51』に惹かれたとのこと。さらにその後、「雪男ってどうなってるのかな」と思い立ち、ヒマラヤへ行って撮影。それらをきっかけに、撮りたい秘境や都市伝説を追い求める旅のスタイルが定まってきたといいます。
佐藤さんから、これから海外旅行をする人へのメッセージ
ここで、成田国際空港がお得な「旅立て若者キャンペーン」をご紹介。
新たにパスポートを取得する人に1万円をキャッシュバックして応援するこのキャンペーンに絡めて、佐藤さんから若い人へメッセージをいただきました。
「海外旅行に出るということを大上段に構えなくていいと思います。例えば、甘いものが好きな人だったらそれを食べるためにパリに行ってみるとか、海が好きな人だったら海へ行くために太平洋の島に行ってみるとか。旅に出ることそのものを目的にしようとすると結構ハードルが高くなると思うんですけど、自分が興味のあることとか好きなこと、行きたい博物館や美術館があるとか、そういう目的から逆算して旅を考えるといいんじゃないかな、と思います。」
写真を撮るために旅に出ている佐藤さんならではのメッセージは説得力がありますね。私もつい、海外で何を見てみたいか考えてしまいました。
佐藤さんが考える「ナリタニスト投稿キャンペーン」
続いては、「ナリタニスト投稿キャンペーン」の話題に。18~23歳の方を対象に、成田国際空港から出発した旅先で撮った写真に体験記と#ナリタニスト投稿キャンペーン をつけて、公式サイト・Twitter・instagram・facebookでご応募いただくキャンペーンです。旅の魅力あふれる優秀作品には、航空券各社から航空券が18名に、そして旅行会社各社からは5万円が8名のみなさんにプレゼントされるので、ぜひチェックしていただきたい内容となっています!
さて、この日のために、佐藤さんが考えてきてくださった3つのキャンペーン案をご紹介します。
「目の前にあるものがすべてではない」
この写真は、パプアニューギニアという、オーストラリアの北西にある島で撮影なさったもの。この方たちは、その島のゴロカという街に暮らしている、アサロ族という部族です。身体に泥を白く塗り、仮面をつけているのが特徴的。なんと、この仮面も泥でできていて15kgくらいの重さがあるといいます。パプアニューギニアには彼らのような仮面をつけた少数民族がたくさんいて、仮面の国と呼ばれるくらいなんだそう。
「そういう部族が今でも存在しているんです」
そして、佐藤さんの座右の銘でもるという「目の前にあるものがすべてではない」という言葉についても語ってくださいました。
「この言葉については、そんなに深い意味はなく読んで字の通りなんです。よくこういうイベントで、若い人から海外に行きたいという話や、仕事がしんどくなってきた友人の話を聞くんですけど、人間って兎角いま目の前にある自分の状況がすべてだと思ってしまいがちですよね。目の前の小さい状況・常識の中で、自分が生きづらくなったりとか居心地が悪くなったりとかっていうことがよくあると思います。これ(ゴロカへの旅)はちょっと極端な例ではありますけども、日本から7時間かけてちょっと行くだけでこれだけ違う世界があって、そこには全く違う常識や全く違う現実がある。そうすると結構、自分を拘束しているような観念が、実はすごく狭い世界のものだったという風に気づくかもしれないな、と思います」
「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」
「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」。これは、画家のゴーギャンの作品のタイトル。フランスの画家ゴーギャンは、元々画家として成功した後にこの写真の場所であるタヒチを訪れます。そこでタヒチに魅了され、画家としての名声と家族さえ捨てて死ぬまで住み着いてしまいました。この言葉は、そんな彼の遺作のタイトルです。
「自分がなぜ、こういう旅をよくやっているのかなと考えてみたときに、これ(我々は何者か、といったこと)を知りたいと思うのは、根源的な欲求なのかなと思って。それでこの言葉がすごく好きなんです」
写真は、佐藤さんがタヒチに行ったときに、ゴーギャンが恋に落ちて結婚し描いたような現地の女性をたまたま湖のほとりで見つけて撮影されたもの。生々しい姿で行水する親子の様子から、ゴーギャンの見たタヒチの世界を伝えられるようにと選ばれたそうです。
「信じるところに現実はあるのであって、現実は決して人を信じさせることができない」
最後の写真はTVでも紹介された、エチオピアの火山エルターレにある、世界最古の溶岩湖。現場には柵がないため、近づこうと思えばマグマに触れられるくらいの距離まで接近できるような場所だそう。
「実際、火の粉も飛んできたりして、ものすごく熱いんです」
「この言葉も僕の言葉ではなく、旅に関して好きな言葉で、太宰治の『津軽』という小説に出てくるものです。「信じるところに現実はあるのであって、現実は決して人を信じさせることができない」。これは小説の中でも、ちょっとひねくれて書かれた言葉で、「私はそんな風に思ってみた」なんて書かれているんですけど。
どういうことかというと、意外と人間は、自分の目の前にある現実というものを受け入れることができない。現実というのは、自分が信じることができるものが現実であって……これちょっと難しいですね。非常にややこしいので、あとでちょっと各々考えていただきたいんですけれども」
「エルターレとここ埼玉って全然違う場所なわけですが、同時に存在しているんですよね。そのことはなかなか、その場所に行ってみないと、自分とその場所とのつながりであるとかを感じることができない。それが、旅をしていくと、なんとなく自分とつながっているものだということが、ちょっとずつ、いろんなところから分かってくる感覚があるのかなと、僕は思います」
自分と同時代に存在している、生活圏とは全く違う世界へ行ってみる。その世界と自分とのつながりを少しずつ理解していくことで、目の前にある「現実」の捉え方をより広げることができる……。それが、佐藤さんが考える旅の魅力のひとつだということでしょうか。
キャンペーンは公式サイトからも投稿できますし、SNSで#を付けるだけでも簡単に投稿ができるものですが、こんな風に旅の魅力についてじっくり考えてみるのもとっても面白そうです。是非みなさんも、旅で撮った思い出や偶然撮れた素敵な1枚を、お気に入りの言葉とともに投稿してみてくださいね!
サイン会も大盛況!
このあと行われたサイン会・即売会も大盛況でした! 佐藤さんの本をまだ手に入れていない方は、ぜひチェックしてみてください。
▲奇界遺産2。即売会で特によく売れていました!
いかがでしたか? 全然見たこともない面白いものが世界にはたくさんあって、世界に出る動機やチャンスはいろんなところに転がっている。そんなことを感じられる世界市だったように思います。
今年行けなかった方も、来年はぜひ世界市を訪れてみてくださいね!
埼玉県さいたま市中央区新都心10 さいたまスーパーアリーナ けやきひろば
10月8日(土)11:00-18:00
10月9日(日)11:00-17:00
公式HPはこちら