フィレンツェの中心、共和国広場は、カフェやデパート、メリーゴーランドがあり、大道芸人の姿も見かけます。昼夜問わず人がたくさんいます。
どこも歴史あるモニュメントが建っている広場が多い中、ここは実際に来てみると、広くガランとした拍子抜けしたような感じがあります。いったい何故でしょうか?
レプブリカ広場の歴史
古代ローマ時代、ここはすでに街の中心の広場でした。古代ローマ人は、この広場を中心にカストルムと言われる正方形の街を作ります。
そして、現在ドヴィツィアと呼ばれる円柱が建っている場所は、まさに東西南北を結ぶ中心だったのです。
南北をつなぐ道カルド(現在のローマ通りとカリマラ通り)、西東デクマヌス(コルソ通りとストロツィ通り)は、現在の地図上でもハッキリと残っています。
つまり、この広場は古代から街道の要衝で、商業交易の中心地でもありました。
14世紀には、食品や高級生地などを扱う商人の店などがひしめき合う賑やかな場所となり、15世紀には、ゲットーと呼ばれるユダヤ人居留区でした。
その後18世紀末に大規模な都市の整備が進められたことで、中世からあった多くのフィレンツェの名門の屋敷や市場などが壊されてしまいます。
整備、拡張されて、大きな広場に変わってしまったのです。
壊される前に集められた一部の建築物の破片には、彫刻が施されていました。現在ではサンマルコ修道院の北出口付近に展示してあります。
古い街の歴史の中心でありながら、今では街で一番新しい場所といっても良いでしょう。
写真上の門を抜けると、ルイ・ヴィトンやグッチ、ボッテガヴェネタなどのあるブランド街へと続きます。
門の左横のアーケード部分には、2015年からアップルショップができました。
広場にあるおすすめスポット
広場の左右には古いカフェがあります。広場に面したカフェでゆっくり人々を眺めるのもヨーロッパ人の楽しみのひとつといえます。
また、広場に面したところには、デパート「リナシェンテ」があります。デパートと言っても日本の百貨店と比べると小規模かもしれません。
リナシェンテは、地元の人や観光客でいっぱいです。
こちらの最上階には、見晴らしの良いカフェがありますのでオススメです。
広場で回っている可愛らしいメリーゴーランドには、よく見るとトスカーナの街の色々な広場が描かれています。
古い街を背景に、外国人の子供が乗ってると絵になりますよね。
日本人の卒業旅行の学生さんから、「カワイイ! 乗りたーい!」とよく言われるのですが、残念ながらメリーゴーランドは幼児や小学生向けとなっています。
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