湯けむりとレトロな雰囲気が漂う、兵庫県の名湯・湯村温泉。その山あいに佇む「大江戸温泉物語 三好屋」(以下、三好屋)へ行ってきました。今回の目当ては、静かな森の中にポツンとある名物の森林露天風呂。木々に囲まれてお湯に浸かる心地よい時間や、カニ・アワビといった海鮮を味わうバイキングなど、実際に泊まって感じた三好屋の魅力をお伝えします。
昭和レトロな湯けむり情緒が漂う「湯村温泉」とは?

兵庫県北部の但馬(たじま)エリアにある湯村温泉は、開湯約1200年の歴史を持つ温泉地。NHKドラマ「夢千代日記」の舞台としても知られ、湯けむりが立ちのぼる温泉街には、どこか懐かしく温かな時間が流れています。

そんな湯村温泉のシンボルが、98℃の源泉が毎分約470リットル湧き出る「荒湯(あらゆ)」。湯けむりに包まれた荒湯の周辺では、観光客が卵や野菜を持ち寄り、源泉の熱で茹でながら、冷たい缶ビールと一緒に楽しむ姿も見られます。

春来川沿いには足湯もあり、夜になるとライトアップされたレトロな街並みが、昼間とはまた違った風情を見せてくれます。
さらに魅力的なのが、豊富な湯量を生かした温泉文化。湯村温泉全体の源泉湧出量は毎分約2,300リットルにも及び、その恵みは旅館だけでなく、温泉街の各家庭にも届けられています。蛇口をひねれば温泉が出るという、まさに温泉が暮らしの一部になっている珍しい温泉郷です。
お湯は肌あたりのやさしい弱アルカリ性で、なめらかな湯ざわりが特徴。湯上がりには肌がすべすべになるといわれ、「美人の湯」としても親しまれています。
高台から街を見守る「大江戸温泉物語 三好屋」の魅力

三好屋本館
そんな情緒あふれる湯村温泉の街並みを少し上った高台に位置するのが、「大江戸温泉物語 三好屋」です。豊かな自然に囲まれた静かなロケーションにあり、温泉街の中心部にある「荒湯」までは徒歩約10分。街の散策を楽しんだあとは、森林に包まれた露天風呂でゆっくりと湯に浸かることができます。
夕食は、カニやアワビなどの海鮮や寿司がずらりと並ぶ贅沢な「大江戸三つ星バイキング」。さらに客室も、家族旅行やカップル旅、ペット同伴の旅から一人旅まで、それぞれのスタイルに合わせて選べる多彩なタイプが揃っています。

ロビーラウンジ
館内はどこかほっと落ち着く和の空間。ロビーの大きな窓からは但馬の山々や湯村の自然を一望でき、温泉街のにぎわいから少し離れた場所だからこそ、日常を忘れてゆっくりと過ごせます。
森に囲まれた露天風呂に浸かり、海鮮が並ぶ「大江戸三つ星バイキング」を味わい、温泉街の散策まで楽しめる。それだけ充実した滞在が、大江戸温泉物語ならではの利用しやすい価格帯で叶うのも、三好屋の大きな魅力です。
アクセスは、JR浜坂駅から送迎車で約20分。私は鳥取コナン空港からレンタカーを利用。途中、「夢千代日記」の舞台となった「餘部駅」を通り、1時間ほどで到着しました。

高さ41.5mの場所にある餘部駅
和のぬくもりに寛ぐ。自然の表情を望む客室
三好屋には、伝統的な和室から洋室、和洋室まで、旅のスタイルに合わせて選べる多彩な客室が揃っています。

今回滞在したのは、最大8名まで宿泊できる「スーペリア和室(18畳・2間)」。扉を開けると広々とした踏み込みがあり、その先には2間続きの和室に加え、荷物置きに便利な3畳の和室、テーブルと椅子を備えたダイニングスペースまで広がるゆとりある造り。各部屋は襖や障子で仕切ることができるので、三世代やグループ旅でもプライベートな空間を保ちながら快適に過ごせます。

室内にはテレビ、冷蔵庫、フリーWi-Fi、バスアメニティを完備。浴衣は1階ロビーで好みの1枚を選んで持ち込めます。

さらに魅力的なのが蛇口から温泉が出る客室の内風呂。なんと浴槽だけでなく、シャワーやカラン、洗面台の蛇口から出るお湯まで温泉という贅沢な仕様です。温泉好きにはたまらないことでしょう。

窓の外に広がる但馬の山々を眺めながらお茶を味わい、日常を忘れてほっとひと息。広々とした空間と温泉を楽しみながら、贅沢な時間を過ごしました。
93段の先に待つ秘湯感! 木々に包まれた「森林露天風呂」
三好屋を訪れたら絶対に外せないのが温泉です。
広々とした展望大浴場で、まずは上質な湯を満喫

まずは本館7階にある広々とした展望大浴場へ。ガラス越しに自然を眺めながら、たっぷり張られた湯村の名湯に身を沈めます。弱アルカリ性のやわらかいお湯は肌あたりがとても優しく、長旅の疲れがじんわりと解けていくのを感じられるはずです。広く大きな六角形の浴槽と、少しこじんまりとした丸い浴槽は、朝と夜で男女が入れ替わります。

階段を上った先にある、隠れ家のような「森林露天風呂」

大浴場で軽く温まったら、いよいよ本命の「森林露天風呂」へ向かいましょう。露天風呂へは、本館から「結びの階段」と呼ばれる約93段の屋外階段を上っていきます。
こちらの階段にはたくさんの赤いリボンが結ばれていました。これは、「縁の紐」と呼ばれ、名前を書いて結ぶと、2人の絆が末永く続くのだそうですよ。カップルや夫婦以外でも、友情が続くよう願いを込めて結ぶのも良さそうですね。

階段を上りきった先に現れるのが、自然の中に溶け込むように造られた岩風呂。頭上には木々が広がり、鳥のさえずりを聞きながらゆったりと湯に浸かることができます。
夜にはまた違った雰囲気になり、静かな森の中で星空を眺めながら温泉を楽しめそうです。
ひとつだけ注意。森林露天風呂にはトイレがないので、階段を上る前にお手洗いを済ませておきましょう。
いつでも新鮮な温泉を楽しめる「客室風呂」

個人的にとても気に入ったのが、お部屋に備え付けられた温泉風呂です。
浸かる直前に自分でお湯を張るスタイルなので、いつでも新鮮な温泉を満喫できるのが最大の魅力。時間を気にせず24時間いつでも好きなタイミングで利用できるのも、お部屋のお風呂ならではの贅沢でしょう。三好屋には露天風呂付きの客室もあるので、温泉好きの人はぜひお風呂付きのお部屋を選んでみてはいかがでしょうか。
海鮮もライブキッチンも! 「大江戸三つ星バイキング」

温泉で心地よくリフレッシュした後は、旅の大きな楽しみである夕食の時間。三好屋では、大江戸温泉物語の中でも大人気の「大江戸三つ星バイキング」が楽しめます。
豪快な海の幸!自慢の「海鮮蒸し焼き」

三好屋の夕食バイキングの目玉は、豪華食材と出来立てのライブ感!特に人気を集めているのが、カニやアワビなどの新鮮な海の幸をテーブルで豪快に楽しむ「海鮮蒸し焼き」です。ふっくらと蒸し上がったアワビのやわらかな食感や、カニの豊かな旨味と甘みが口いっぱいに広がり、思わず笑みがこぼれます。
さらに、ネタが大きな握り寿司やお頭付きのお刺身のほか、ライブキッチンでは「黒毛和牛ロース焼きすき」やビーフステーキ、揚げたての天婦羅が熱々の状態で登場。目移りするほど豪華な中華メニューや、見逃せない季節限定・ご当地メニューもずらりと並びます。

旬の地場食材を取り入れた創作料理から充実のスイーツまでラインナップは実に多彩で、大人から子どもまで自分好みのフルコースを作れるのが魅力。地酒も用意されていて、お腹も心も100%満たされる満足度の高い夕食です。

和食派も洋食派も大満足!自分好みに楽しむ「朝食バイキング」

朝のスタートを彩る朝食バイキングも、充実のラインナップ。
和食派なら、目の前で香ばしく焼き上げる「自分で焼く干物」や、お好みのネタを贅沢に乗せて作る「のっけ海鮮丼」がおすすめ。さらに、旨味が中までじっくり染み込んだ「ぶり大根」も隠れた人気メニューです。
一方の洋食派には、ライブキッチンで仕上げる「エッグベネディクト」や、蒸したて熱々の「エッグスラッド」が人気。店内のキッチンで焼き上げる香ばしい自家製パンも外せません。

さらに、但馬名物として知られる「出石(いずし)そば」などのご当地メニューも用意されていて、朝から大満足の食べ応え。和食派も洋食派も、それぞれのスタイルで贅沢な朝のひとときを満喫できます。
温泉たまごに足湯も! 湯村温泉のんびり街歩き

荒湯で作る温泉たまご
三好屋に泊まったら、周辺の散策も外せません。
チェックイン後や翌朝のチェックアウト前には、ぜひ歩いて温泉街の中心「荒湯」へ足を延ばしてみてください。近くの売店でネットに入った生卵を買い、源泉の湯つぼに漬けておくと、自分だけの「温泉たまご」が作れます。10分〜15分ほど湯けむりの中で待つ時間も、湯村温泉ならではの体験です。
出来立てアツアツの温泉たまごを、川沿いにある足湯に浸かりながら食べるのは至福の時間。川のせせらぎを聞きながらレトロな街並みを眺めて、のんびりとした時間を過ごせます。
また、週末に泊まったなら日曜の朝6時半〜8時に開かれる「湯村温泉ふれあい朝市(※1月〜4月はお休み)」を覗いてみるのもおすすめ。地元の野菜や旬の山菜がお手頃価格で並んでいて、買った野菜をそのまま荒湯で茹でて食べるのも楽しみ方のひとつです。
街のいたるところに足湯があり、レトロな雰囲気を味わいながらの散策は旅の良い思い出になります。

夢千代館 アオギリの湯(足湯)
自然と温泉と美食に満たされる、三好屋の贅沢ご褒美旅

豊かな森の緑に抱かれた「森林露天風呂」、但馬の地で味わう豪華な「三つ星バイキング」、そして情緒あふれる湯村温泉の街歩き。「大江戸温泉物語 三好屋」には、日常の忙しさから離れて心身をリセットするための魅力が詰まっていました。
次の休日は、森に囲まれた温泉と湯村温泉ならではの街歩きを楽しむ旅へ出かけてみませんか?
※温泉は加水、循環ろ過式です。
※バイキングメニューは、食材の仕入れ状況により、料理内容や提供期間が変更になる場合があります。
※海鮮浜蒸しの具材は季節によって異なります。
※仕入状況により海鮮浜蒸しの具材がトゲズワイガニ、ズワイガニ(バルダイ種)に変更になる場合があります。また、ツメと脚のみのご提供となります。
※ステーキは調味牛脂を注入した加工肉です。
兵庫県美方郡新温泉町湯1671-3
電話 050-3615-3456




