アイスランド総合研究所の企画「アイスランドに関する記事募集」でご応募いただいた記事のうち、「特別賞」「優秀賞」に輝いた記事を掲載しています。
今回の記事は「優秀賞」に輝いた、岡本奈桜子さんによる「オーロラだけじゃない! 冬だからこそ見たいアイスランド ~金色の間欠泉~」です。
冬のアイスランドは、もちろん寒く、夜が長く、楽しみと言えばオーロラだけ…と、以前は思っていました。しかし日が短いだけに、その一瞬に見られる景色の美しさは、心に染み入るものがあります。
2012年12月。それまでアイスランドへは夏にしか行ったことがなかったのですが、たまたまご縁あって、知り合いと二人で2泊3日の短いアイスランド旅行へ行くことになりました。当然目的は、オーロラ。日程が短いこともあり、天気予報を入念に確認し、「晴れろ、晴れろ」と唱えながら、アイスランドへ向かいました。
その甲斐あってか、アイスランドに到着すると、信じられないくらい透き通った空が見られました。太陽は日中ずっと低い位置にあるため、夕暮れのような時間が長く続きました。
午前11時30分。やっと明るくなってきた空を眺めながら向かったのが、間欠泉ゲイシール。アイスランドでもメジャーな観光地の一つです。私は以前にも行ったことがありましたが、連れにぜひとも見てもらおうと立ち寄ったのでした。
何度か訪れた場所ということで、正直それほど期待していなかったのですが…到着したそこは、私の知っていたゲイシールとは全く違っていました。
間欠泉からは夏の何倍もの湯気があがり、足下の草にはびっしりと水滴がついています。それら全てが、地平線近くから射す太陽の光を反射し、視界が金色に染まっていました。
本当に、天国に来てしまったんじゃないかと錯覚するような景色。まさか、何度も来たこの場所で、こんな体験ができるとは思いませんでした。
結局そのあと天気は崩れ、オーロラツアーは中止になってしまいましたが、大満足で帰路についたのでした。
一瞬ごとに美しい。だから、何度も行きたくなる。これもまた、アイスランドの魅力のひとつではないでしょうか。
2014年9月27日(土)~28日(日)に行われるツーリズムEXPOジャパンに、駐日アイスランド大使館が出展いたします。どうぞお立ち寄りください!
詳しくはこちら:ツーリズムEXPOジャパン