アイスランド総合研究所の企画「アイスランドに関する記事募集」でご応募いただいた記事のうち、「特別賞」「優秀賞」に輝いた記事を掲載しています。
今回の記事は「優秀賞」に輝いた、佐野 妃実子さんによる「2014年:世界一奇妙な建物に選ばれたアイスランドの『ハットルグリムス教会』とは!?」です。
デザイン・構成などが特に面白いとされる建築物が選出される”Top 50 World’s Strangest Buildings[世界一奇妙な建物トップ50] “。
2014年、このトップ50にランクインしたのがアイスランドにある『ハットルグリムス教会』です。
世界の中でも”strange”な建造物として選ばれたハットルグリムス教会ですが、一体どんな教会なのでしょうか?
まずはこちらが世界最北の首都レイキャヴィクにあるハットルグリムス教会。確かになんとも不思議な形です…!
高さ74.5mの時計のある塔を中心に、細い柱がヴェールのように連なっています。
人間の大きさと比べると、教会が空に聳え立っている様子が良く分かります。白亜色の壁もとても厳粛な雰囲気を醸し出していますね。
外観もさることながら、中の造りもとても厳かで、どこか暖かみがあります。
窓がたくさんあるため外が曇りでも光が多く差し込み、石造りの壁や床に反射して眩しいほどです。
プロテスタント・ルター派の教会で、日中は住民も観光客も自由に行き来することができます。
ハットルグリムス教会は首都レイキャヴィクで一番高く、なんと教会の上にエレベーターで登り街を見渡すことができます!
北欧の国は日照時間が短いため家の壁や屋根がカラフルになったと言われますが、
アイスランドの家々も例に漏れずかなりお洒落ですね。ここからだと遠くの川まで見渡すことができます。
またアイスランドでは国を挙げて音楽活動が盛んなこともあり、
ハットルグリムス教会では演奏会・バンドライブを教会内で行う事もあります。
こちらは教会の寄付を募る掲示ですが、教会内部の写真とともに教会で行われた音楽会の写真も掲載されています。
実は毎年自国バンドを中心とした大きな音楽イベントを開催したり、保育園などでライブを開催したりと音楽活動の盛んなアイスランド。
そんな国民たちに対し、開放的な教会と言えると思います。
1945年着工から1986年に完成以来、ずっと住民や訪問客に愛され続けるハットルグリムス教会。
世界一奇妙な建物トップ50に選ばれるほどの外観の奇抜さと
人々に開けた親近さを兼ね備えたこちらの教会を、一度訪れてみては如何でしょうか?
2014年9月27日(土)~28日(日)に行われるツーリズムEXPOジャパンに、駐日アイスランド大使館が出展いたします。どうぞお立ち寄りください!
詳しくはこちら:ツーリズムEXPOジャパン