アイスランド総合研究所の企画「アイスランドに関する記事募集」でご応募いただいた記事のうち、「特別賞」「優秀賞」に輝いた記事を掲載しています。
今回の記事は「優秀賞」に輝いた、篠原香奈子さんによる「知ってますか?アイスランドのユニークな習慣」です。
(撮影:筆者)
アイスランドといえば思いつくもの。
寒い、温泉、滝、オーロラといったところでしょうか。
またBjörkやSigur Rósの出身地としても有名で、アイスランド音楽のファンは世界中に多いですよね。
さて、そんなアイスランドについて今回私が紹介したいのは、留学生活で特に面白いと感じた「ユニークな3つの習慣」です。
毎週土曜日は”Candy Day”
アイスランドではスーパーやコンビニにあらゆる種類のカラフルなキャンディの量り売りコーナーがあります。
日本でも人気のHARIBOシリーズ、北欧の人々が大好きな真っ黒なお菓子ラクリス、形も色も派手なルックスものまで、ずらりと並んだキャンディボックスを前にしたら誰もがわくわくしてしまいます。そんなキャンディ、普段は日本の量り売りとあまり変わらない値段なのですが(100g=250krくらい)、毎週土曜日は、なんと1日中「50%オフ」になるんです!
土曜日のキャンディコーナーには子供から大人まで、多くの人が詰めかけます。この”Candy Day”、実は始めてから今までしっかりと利益を出していて大成功らしいです。
こんな思い切った集客戦略、アイスランドならではですよね。お土産に困ったら、特に子供にはこのcandy喜ばれるかもしれないですね。
↑Nammiはアイスランド語でcandyという意味。Candy DayはNammidagur
(引用: http://www.the-wanderlusters.com)
映画に挟む「10分休憩」
映画好きの筆者がアイスランドで一番驚いたこと、それがこの映画の途中の「10分間休憩」システムです。
ホラーや感動もの等どんなタイプの映画でも必ず挟むこの休憩、アイスランド人によるとお客に飲み物やポップコーンをたくさん買ってもらうために行っているらしいです。
キャンディデイに続きなんとも潔いやり方ですよね。せっかく感情移入してるのに途中で切られてしまっては・・・と感じる方いらっしゃると思いますが、これが意外と慣れてしまうんです。
考えてみればトイレを気にしなくても良いし、特に3時間程の長編映画のときなどは体をほぐすのに丁度良い時間です。ちなみに一日中映画をやっている日本とは違って、夜からしか映画は上映されません(そのかわりレイトショーと同じくらいの時間までは上映しています)。
アイスランドを訪れた際は、ぜひ映画館にお立ち寄りを!
↑アイスランド大学が所有している映画館” Háskólabíó” (引用: http://www.haskolabio.is)
元旦は「一般市民」が花火打ち上げ大会!
最後にご紹介するのはアイスランドの元旦の名物、名づけて「市民発!花火打ち上げ大会」。カウントダウンはどこの国も一大イベントなのは変わらないようで、アイスランドでも家族でディナーを楽しんだ後はダウンタウンのバーで朝まで飲み明かします。
そんな新年への変わり目、レイキャビク市内では市民が自分で購入した花火を大量に打ち上げるので、街中から大小様々のカラフルな花火を見ることができるんです。特に高台からみると、日本の花火大会とは違ったパノラマ感が味わえるので、これを目当てにアイスランドに観光に来る方も少なくないとか。
元旦に花火を打ち上げる国は他にもありますが、市民が自前で打ち上げるというところが驚きですよね・・・・毎年誰が言うでもなく変わらず行われるようで、良い場所で見るためのツアーもあるようです。実際見たらその規模に圧倒されること間違いなし!今年は元旦にオーロラも見えたので、なんだか得した気分でした。
(引用: http://www.newyearsday2014.com)
いかかでしたか?旅行雑誌には載っていない(そもそもアイスランドが大きく取り上げられることが少ないですが・・・)アイスランドのユニークな一面、お届けできていれば嬉しいです。
2014年9月27日(土)~28日(日)に行われるツーリズムEXPOジャパンに、駐日アイスランド大使館が出展いたします。どうぞお立ち寄りください!
詳しくはこちら:ツーリズムEXPOジャパン