アイスランド総合研究所の企画「アイスランドに関する記事募集」でご応募いただいた記事のうち、「特別賞」「優秀賞」に輝いた記事を掲載しています。
今回の記事は「特別賞」に輝いた、小沢 明子さんによる「アイスランドに片想い 」です。
アイスランドに行きたい!!とはじめて思ったのは1997年。
今から18年も前のこと。
雑誌の「海外で暮らす」特集で、アイスランドの記事を見た私は瞬時にハートを射抜かれました。
見開き2ページで、当時12人いた日本人の住人のうちの3人がブルーラグーンをはじめ、 アイスランドの人々の暮らしを伝えていました。
そこから猛烈で長~い片想いがはじまりました。
当時は今のように簡単にネットで調べものできませんから、まず旅行会社に問合せます。
すると旅費は50万円オーバー。
20代前半の私にはあり得ない金額です。
友だちと海外へ行こうなんて話しになっても、もちろん時間と金額で断られてしまいます。
ではと、ハワイへ行き、台湾へ行き、ニューヨークへ行き…なんてしている内に 18年も経ってしまいました。
『これは…このままでは一生行けないのではないか!!』
もうひとりで行こうと、ようやく決心しました。
『片想いの相手、アイスランドに会いに行こう!』
そして2014年7月24日 、ケプラヴィーク空港へ降り立ちました。
通常の海外旅行にある浮かれた気持ちはまったくなく、
『やっと、会えた。やっと、会えた。…』
そればかりで、このどうしようもない熱い気持ちを胸に、バスからの景色をぼーっと眺めていました。
アイスランドは初めて行ったのに、故郷みたいな国でした。
なんだか、ほっとして居心地が良いのです。(まるで海外から日本へ戻ったかのように…)
そして20代のうちに借金をしてでも行けば良かったと思うような国でした。
今タイムマシーンに乗って、あの頃の私にぽーんと航空券を渡してあげたい。
そうしたら、考え方とか人生の歩み方とかが変わっていたのではないか?!
そう考えてしまうほど(普段あまり動じない私でも)心動かされる国でした。
18年の片想いも実り、私とアイスランドの関係ははじまったばかり。
これから2年に1度は行きたいと、一生行き続けたいと思っています。
最後に。
ブルーラグーンは世界中の人が裸の付き合いをする、地球をぎゅっと凝縮して、 そこには幸せしか残っていない、といった愛のある場所でした。
これがまさにアイスランドです。
2014年9月27日(土)~28日(日)に行われるツーリズムEXPOジャパンに、駐日アイスランド大使館が出展いたします。どうぞお立ち寄りください!
詳しくはこちら:ツーリズムEXPOジャパン