今回は映画配給会社 マジックアワー・小里様より「<アイスランド馬>が主役!?アイスランド発のとびっきりユニークな映画『馬々と人間たち』が日本上陸!」をご寄稿いただきました。
昨年の第26回東京国際映画祭で最優秀監督賞を受賞し、日本の映画ファンを虜にしたアイスランド映画『馬々と人間たち』が遂に、11月上旬より劇場公開となります。
(タイトルの「馬々」は「うまうま」と読みます)
日本での受賞を機に、『馬々と人間たち』は世界中で大絶賛、熱狂的ファンが続出!本国アイスランド・アカデミー賞でも主要6部門制覇し、今年、アイスランドで最も愛された作品となりました。
なぜアイスランドの小さな村で繰り広げられる馬々と人間たちの物語が、世界中を魅了しているのか?この映画のとびっきりユニークな魅力をご紹介していきましょう。
世界一男女平等で平和な国・アイスランド発の“未知との遭遇”映画
北極圏に近い海に浮かぶ小さな島国アイスランドは、独自の文化と豊かな自然を守り、世界平和度ランキング(Global Peace Index)と世界男女平等度ランキング(The Global Gender Gap Index)で堂々第1位に輝くなど、最近注目を集めています。アイスランドは地球上で最も自由で平和で幸せな国かもしれません。
そんな興味の尽きない魅惑の国・アイスランドからやってきた映画『馬々と人間たち』は、美しくも壮大で過酷な大自然を舞台に繰り広げられる、人と人、人と馬、馬と馬の“愛”の物語。
しかし、普通の映画と一味もふた味も違うのは……、全編通して「馬の視点」から描かれること!
未だかつて誰も観たことのない、予測のつかないストーリー展開と、悲劇も喜劇も馬も人も同等に描く語り口で、驚きと笑いと感動を呼び起こす–前代未聞の、未知との遭遇!?のような作品です!果たして、馬々からみた人間たちはどんな“生態”なのでしょうか。
物語は、男女の恋に馬同士の愛が絡んで複雑化したり、大好きなウォッカのために愛馬と無謀な行動に出たり、吹雪の荒野をさまよう青年の命を老馬が思わぬ形で救ったり……。
馬の澄んだ穏やかな瞳に映る人間たちの姿は滑稽で愚かしく見えるのかもしれませんが、それだけに一層、馬も人間も愛おしく思えてきます。
世界一男女平等と言われるこの国の、馬も人も含めての男女の関係に、ぜひご注目ください。
映画の主役は、愛らしい<アイスランド馬>
美しすぎる牝馬、情熱的な牡馬、主人思いがあだとなる優しい馬……などなど、映画に登場する小型の愛らしい馬たちはいずれも<アイスランド馬>。北欧の島国・アイスランドで10世紀以上も原種が守られている世界でも稀な純血馬です。
おとなしくて人好きのする彼らは、アイスランドの人々にとって家畜であると同時に家族や友人でもあり、ときには恋人のような存在にも……。単なる動物と人間という関係を超えて、深い絆で結ばれているのです。
映画では、日本でこれまでほとんど知られる機会のなかった<アイスランド馬>の魅力全開です。特に、村中の人と馬が集うラストの大団円は壮観!ぜひスクリーンで堪能して頂きたい名シーンの一つです。
監督・脚本は、アイスランド演劇界で最も成功を収めている人気演出家ベネディクト・エルリングソン。満を持して本作で長編監督デビューを果たし、演劇で磨きをかけた独特のユーモアのセンスを遺憾なく発揮しています。
大の馬好き!と公言している監督からのメッセージでは、
「この映画を作るために一頭の馬も傷つけなかったよ。でも、人間の出演者たちは…、死にそうになったかもね(笑)。これを書いている時点ではまだ彼らが生きていることがわかっているけど。」と、コメントでも独特のユーモア全開です!
プロデューサーには、日本でも劇場公開され多くのファンをもつ名作『春にして君を想う』(91)の監督として世界的に知られるフリズリク・ソール・フリズリクソン。永瀬正敏さん主演の『コールド・フィーバー』(95)で日本との縁も深い映画作家です。
『馬々と人間たち』は、日本で久しぶりの劇場公開となるアイスランド映画です。公開は11月上旬より、2014年の「午年」最後を飾るにふさわしい一本です!
ぜひこの機会に、劇場スクリーンでアイスランドに触れてみるのはいいかがでしょうか。
きっと、壮大なアイスランドの大自然に、そして愛らしい<アイスランド馬>たちと共に暮らすユニークな人々に、会いに行きたくなることでしょう!
11月上旬より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
公式サイト:http://www.magichour.co.jp/umauma/
後援:アイスランド大使館 配給・宣伝:マジックアワー (C)Hrossabrestur2013