きのこがおいしい季節になりましたね!
きのこの中でも風味が強くおいしいといわれる、原木栽培のきのこ狩りができるスポットが、東京にあります。しかも、もぎ取ったばかりのきのこをその場で炭火焼で食べることもできるんです!
青梅にある「内沼きのこ園」
青梅市にある「内沼きのこ園」。JR東青梅駅から都営バス「成木1丁目」で下車し、バス停から徒歩約5分の場所にあります。
きのこ狩り・炭火焼は要予約です。
ビニルハウスに入ると……きのこの海!
予約していた時間になると、きのこ園の方が受付で料金などの説明をしてくれます。
その後、ビニルハウスに移動します。
きのこが生えた原木がたくさん並んでいます!
きのこを取り始める前に、きのこ園の方がおいしいきのこについて説明をしてくれます。
その説明によると、下写真のように傘が開いているきのこが、熟した、本当においしいきのこなのだそうです。
理由は、きのこの旨味成分であるグアニル酸は傘の内側で生成されるため、開いてからおいしくなるからだそうです。
スーパーでみかける丸いしいたけは、苺でいうとまだ青い状態。傘が開いているしいたけが、赤い熟れた苺に相当する、おいしいきのこなのだそうです。スーパーでは見た目の良さのためだけに、丸いきのこが売られているとか。知らなかった! おいしいきのこを見分ける知識がついて得した気分です。
原木は組み上げてあるだけで固定されていないため、押さないよう注意。また道が狭いので、リュックの人は前にかけるなどします。
いざ、収穫!
美味しそうな、傘を開いた完熟きのこがたくさん実っています!
きのこを取るときは、傘を引っ張ると傘だけ取れてしまうので、軸の根元からぐらぐらと揺らすようにしてもぎ取ります。
完熟きのこは軸からぽろっと取れるので、取っていて楽しいです!
ハウス内に計りがあるので、計りながら収穫できます。
こんなにたくさん収穫できました!
取り終えたら、受付に戻って計量してもらい、お会計です。
今回の収穫量はなんと1kg超え! 原木しいたけは冷凍保存ができ、しかも、冷凍することで旨味成分が増してさらにおいしくなるのだそうです!
お待ちかね、もぎたてきのこの炭火焼!
お会計が終わると、園の方がお盆にのった醤油・塩・はさみ・トング・紙皿・割箸を渡してくれ、炭火焼コーナーへ案内してくれます。
そしておいしい焼き方を丁寧に説明してくれます。
まずは軸の根元をはさみで切ります。
軸が長い場合は軸も切り、半分に裂いて焼きます。
きのこは傘のヒダの面から焼き、ヒダが黄色くなるまで焼きます。
七輪はすでに暖かくなっているので、すぐ焼き始めることができます。
黄色くなってきたらひっくり返し、ヒダの間から水泡がでるか、外側から水分がでてくるまで焼きます。
水泡がでてきました! おいしそう!
旨味がぎゅっとつまった水泡を落とさないように紙皿へ取り、醤油または塩を少しかけて、いただきます。
きのこの概念が覆される、濃い旨味
旨味がたっぷり詰まったもぎたてのきのこは、スーパーで売っている菌床栽培のきのことはまるで別物です。原木栽培ならではの、きのこ本来の風味と旨味が、口いっぱいに広がります。
ついまた1個、もう1個と箸がのびてしまいます。これだけで食事の主役になるような、それほどの圧倒的な濃い旨味です。数時間経っても口の中に旨味が残っている感じがしました。それほどに旨味が濃くて強いのです。
きのこ好きだけでなく、きのこが嫌いな方にこそオススメしたいです。この本当のきのこのおいしさを知ったら、きっときのこが好きになると思います。
あまりにおいしくて、口の中の旨味が忘れられなくて、家に帰ってすぐまたホットプレートできのこBBQをしました。
林の中でもぎ取り体験
今回はハウス内でのきのこ狩りでしたが、きのこの旬である春と秋には、ハウスの向かいにある林の中で、きのこ狩りができるそうです。
料金
入園料は200円、もぎ取ったきのこは100g当たり300円(税抜)で購入することができます。
もぎとったきのこの炭火焼は200円でお皿とお醤油が貸し出されます。
本物のきのこの旨味を!
内沼きのこ園は緑深い青梅市にあり、バス停までの道や園内の林など、自然も感じることができます。春にはカタクリの花も見ることができるそうです。ぜひ、自然の中で、本物のきのこの旨味を味わってみてください!