皆さんはアメリカのテキサスと聞いて何を思い出しますか? 現在はテキサス・レンジャースでダルビッシュ選手が活躍しているので野球を思い出す方は多いと思います。
意外と観光ではあまり知られていないテキサスですが、カウボーイの文化が残り、そして歴史的に有名な、あのケネディ大統領(JFK)最期の地なんです! 今回はぜひ訪れていただきたい観光地・JFKの暗殺場所をご紹介いたします。
ケネディ大統領(ジョン・F・ケネディ)とは・・・
アメリカ合衆国35代大統領、歴代の大統領の中で一番若く大統領になったのがケネディ大統領(就任時は43歳)。おそらくテレビの映像で、彼がパレード中に頭を銃で撃たれ暗殺された場面は、誰もが一回は目にしたことがあると思います。
私も小さい頃その映像を見て、ショックを受けたのを覚えています。かなり衝撃的ですよね。
キューバとの関係が現在は修復されていますが、彼の時代に一番関係が悪化しました。いわゆるキューバ危機です。あとは月面着陸したアポロ計画、ベルリンの壁の建設などが彼の時代です。
暗殺場所はデイリープラザという観光名所だった!
ケネディ大統領は1963年11月21日、次期大統領選挙の演説のため、テキサス州のフォートワースを訪れ、翌日の11月22日、このテキサス州ダラスへとやってきました。午後13時、ダラス市内をオープンカーに乗りパレードをしたのですが、このデイリープラザを通過する時に暗殺されたのです。今では緑の芝生が広がり穏やかな時間が流れる街の観光スポットになっています。
デイリープラザの一角にあるのがこの茶色の建物。現在はThe Sixth Floor Museum と言われ中はJFKの暗殺に関する博物館になっています。
昔は教科書倉庫と言われ、この6階の角部屋から犯人とされたオズワルドが、ケネディ大統領を狙ったと言われています。この博物館はダラスの観光名所のひとつです。
6階の場所を拡大してみました。なにやら穴の開いた白い箱が見えますよね。あそこから犯人とされたオズワルドは、オープンカーに乗ったケネディを撃ったとされています。
この暗殺事件に関しては謎が多く、このオズワルドはすぐに逮捕されましたが、「自分はハメられただけだ。」と主張し、翌日移送される時に彼も殺されてしまったので、真実は今でも解明はされていません。
本当の犯人は誰なのか……謎は残ります。
ケネディ大統領は妻のジャクリーンとともにオープンカーに乗り、このデイリープラザを通過します。ちょうどエルム通り(Elm street)を通過する時、2発の銃弾を受けました。銃弾を受けたとされる道路には、このようなX印が書いてあります。
デイリープラザの一角。この日はお天気もよく緑の芝生が広がり、暗殺現場とは思えないほど、明るい憩いの場という感じでした。
報告書の中ではオズワルドが8秒間に3発の銃弾を発し、そのうちの2発がJFKに当たったとされます。教科書倉庫からオープンカーを狙うと、後ろから狙うことになります。しかし、映像を分析すると、ケネディの体の傾きが逆方向に倒れていることから、実際の犯人は別の場所にいたのではないかとも言われています。
それがこの写真の白い壁のあたり。木の陰でちょうど見えにくい場所ですね。
この場所からだとオープンカーを前から狙うことになります。
ケネディ大統領のメモリアルプラザ
先ほどのデイリープラザから徒歩5分ほどの所に、JFKのメモリアル・プラザがあります。とてもシンプルなデザインですが、ダラスが彼の最後の地ということで作られたモニュメントです。ダラスの観光スポットのひとつです。
白い壁の中はシンプルに黒い石が置かれています。このシンプルなデザインは、ケネディ家とも交流のあったアメリカの建築家フィリップ・ジョンソンの作品で、建築界の中では有名な方だそうです。
646 Main St, Dallas, TX 75202
ケネディ大統領の暗殺事件は未だに解明されておらず、謎も多く、本当の犯人というのが分かっていません。(アメリカ政府は、オズワルドが犯人だという見解を出しています。)
数十年後にアメリカ政府は、この件に関する文書を公開するとも言われています。
ぜひご自身で歴史的事件の起きた場所に行き、何が真実なのか確かめてみるのも面白いですよね。