JRが発売する「秋の関西1デイパス」は指定エリアのJRが3,600円で乗り放題となるお得な切符。秋バージョンは2017年12月10日まで利用できますので、京都・滋賀の紅葉狩りにも最適。
発売はJRなのですが、この切符、単にJRが乗り放題になるだけではないのです。今回はとってもお得な使い方ができる「秋の関西1デイパス」の満喫方法をご紹介します。
「秋の関西1デイパス」購入の注意事項
JRの指定されたエリア内が乗り放題となるこの切符は、利用日の1か月前から当日まで「みどりの窓口」や「みどりの券売機」で購入可能。
ですが、あまりに早くから買ってしまうと、雨や台風に当たってしまったりするリスクもあるので危険。かと言って当日は、小さな駅だと「〇〇時まで販売できません」と言われてしまうことも……。
ですから購入のタイミングは前日や2日前くらいがベスト。実は筆者はこの両方に遭遇した経験があります(笑)。
JRだけじゃない! 引換券で絶対入手したいチケット
この切符、使えるのはJRだけではないんです。例えば今回の1デイパスだと、「比叡山延暦寺参拝チケット」「高野山チケット」「飛鳥チケット」どれか1つに引き換えできるチケットもついてくるんです。
それぞれのチケットは引き換え場所が違いますので、HPでよく確認してからお出かけください。ちなみに筆者は「比叡山延暦寺参拝チケット」を京阪京橋駅で引き換え。
ケーブルカーで比叡山へ
引き換えた「比叡山延暦寺参拝チケット」で比叡山へ向かいます。もちろん琵琶湖側から出ているケーブルカーも、京都側から出ているケーブル&ロープウェイも無料。
山内のバスも無料で利用できます。比叡山の紅葉は10月末頃から徐々に楽しめますよ。
「比叡山延暦寺参拝チケット」では拝観も無料
「比叡山延暦寺参拝チケット」には山内の拝観料も含まれています。観光地でバカにならないのがこの拝観料。無料なのはとっても嬉しいですね。心置きなく隅から隅まで参拝できます。
こちらは50円で鳴らせる鐘。世界平和をお祈りした筆者ですが、あとでこの鐘が「開運」の鐘だと知って愕然……。世界のことをお祈りしている場合ではなかった(笑)。
比叡山で今密かに話題になっている場所
延暦寺会館の1階にある「喫茶れいほう」。ここからは琵琶湖の絶景が楽しめますよ。お食事は2階になります。実はこちら、今密かに話題になっている場所なんです。
こちらが話題の梵字ラテ。生まれ年によって違った梵字が描かれています。
筆者も小耳にはさんだ程度しか知らなかったのですが、スタッフの方に恐る恐る「あの~、もしやここは梵字ラテの……」と聞いたところ、「そうです! あの有名な梵字ラテです!」とハッキリお答えに(笑)。
お寺の喫茶だからと思ってちょっと構えていたのですが、とても気さくで感じの良いスタッフの方でほっとしました。
琵琶湖を眺めながらいただくラテのほんのりと甘い味は山内を歩き回った後の疲れた体にピッタリ。お会計の際に「比叡山延暦寺参拝チケット」を提示すると割引になりますのでお忘れなく!
比叡山からの帰りは、京都を楽しみたい方は叡山ロープウェイ&ケーブルで京都側へ、滋賀を旅したい方はケーブルで琵琶湖側へ下山しましょう。
滋賀県大津市坂本本町4220
レンタサイクル駅リンくんも無料!
せっかくの1デイパスなので、足を延ばして大河ドラマ「おんな城主直虎」の舞台、彦根へ。なんとこの切符、一部のJR駅に併設されている「駅リンくん」も無料で利用(1回限り)できるんです!
彦根駅から彦根城へは歩いても近いのですが、自転車があるとグッと行動範囲が広がりますからこれは利用したほうが良いですよ。
身分証明書が必要ですので、利用する予定がある方は何か証明できるものを持って出かけましょう。
国宝・彦根城天守へ
せっかくなので彦根城も(入城料必要)。天守にも入れますよ。この不自然なひこにゃんはパネル(笑)。本物のひこにゃんの登場スケジュールは表門の橋付近にお知らせがありますのでそちらで確認しましょう。
駐輪場は表門橋の前の二の丸駐車場の中にあります。自転車の駐輪料は無料です。
夢京橋キャッスルロード
彦根城の横にはお土産やグルメが楽しめる「夢京橋キャッスルロード」が整備されています。石畳の情緒ある通りで、「両替商」の看板に驚いた筆者。景観を損ねないように銀行の看板が「両替商」となっていたのでした。
通りでは、近江牛を使った食べ歩きグルメが楽しめますよ! お茶をするならキャッスルロードを見下ろせる2階のカフェもおすすめ。
写真は京橋口の目の前にある「珈琲屋guto」。水出しコーヒーが美味。
琵琶湖の旅における自転車の醍醐味!
彦根駅は琵琶湖と近いので、駅で自転車を借りれば簡単に琵琶湖まで行けます。琵琶湖東側からの夕景はとても美しいので、是非時間を見計らって琵琶湖畔まで自転車で行ってみてください。
筆者は夕景のことを全く考えておらず、たまたま時間調整に訪れたらちょうど夕日が沈むタイミングでした。せめてあと5分早く到着できていればなぁと悔やまれます。
今回は利用しませんでしたが、大阪水上バスや近江鉄道も、1デイパスの提示で1日乗り降り自由。JRだけではなく、関西の広域観光にはなかなか使える切符です。